「I’m sorry I didn’t run it by you first.」に見る、後出し報告の謝り方と歩み寄り|『ビッグバン★セオリー』S05E03で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I'm sorry I didn't run it by you first.」に見る、後出し報告の謝り方と歩み寄り|『ビッグバン★セオリー』S05E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第3話に登場する、相手に相談せずに決めてしまった話への謝り方です。ハワードが母との同居をすでに既定路線であるかのように話し始め、それを聞いたバーナデットが戸惑う場面から、歩み寄りの案が出てくるまでのやり取りが描かれています。

大事な決定を一人で進めてしまったとき、どんな一言を添えれば相手の気持ちに追いつけるのか、その言い回しを見ていきましょう。

目次

「知らなかった」と戸惑いを伝える聞き返し方

結婚後の暮らしについて話していたラージの車の中で、バーナデットは思いがけない前提を知ることになります。

Bernadette: Is she moving out?
(彼女、出ていくの?)

Howard: Why would she move out? It’s her house.
(なんでお袋が出ていくんだよ?あの家はお袋の家だぜ。)

Bernadette: Hang on. You seriously think I’m going to live with your mother?
(ちょっと待って。私が本気であなたのお母さんと暮らすと思ってるわけ?)

TBBT Season5 Episode3 (The Pulled Groin Extrapolation)

Is she moving out? は、聞いた話の前提を疑い、確認せずにはいられないときの聞き返し方です。相手の言葉をそのまま受け取らず、一度立ち止まって事実を問い直す一言と言えます。バーナデットはさらに you seriously think …? と続け、相手の考えを疑うような強い聞き返しで戸惑いを表しています。

このやり取りのあと、ハワードの家の前で、バーナデットは改めてこう切り出します。

Bernadette: Hey. I don’t want to fight. I was just surprised when you sprung the whole living-with-your-mom stuff on me.
(ねえ、喧嘩したいわけじゃないの。お母さんと同居する話をいきなり切り出されて、ただ驚いただけよ。)

TBBT Season5 Episode3 (The Pulled Groin Extrapolation)

sprung … on me は、相手に前触れなく話や決定を切り出された驚きを表す言い方です。spring(飛び出す)の過去形 sprung を使うことで、不意打ちで放り込まれたような感覚が伝わってきます。相談してほしかった気持ちを、責めすぎない形で伝える言い回しです。

「I’m sorry I didn’t run it by you first.」の謝罪とトライアルの提案

バーナデットの言葉を受けて、ハワードは次のように応じます。

Howard: Yeah, well, I’m sorry I didn’t run it by you first.
(ああ、その、先に相談しなかったのは俺が悪かった。)

TBBT Season5 Episode3 (The Pulled Groin Extrapolation)

I’m sorry I didn’t run it by you first. は、決める前に相手へ一言確認すべきだったと認めて謝る定型句です。run … by someone は「〜を人に相談してみる、意見を聞いてみる」という言い方で、事前の相談を飛ばしてしまったことそのものを謝罪の対象にしています。

このとき玄関の奥からは、ハワードの母の声が響いてきます。

Mrs Wolowitz: I don’t know who you’re talking to, but in or out! We don’t need bugs!
(誰と話してるのか知らないけど、入るか出るかどっちかにして!虫はいらないのよ!)

TBBT Season5 Episode3 (The Pulled Groin Extrapolation)

開けっぱなしのドアを気にする、家の奥からの一言です。これに応じるように、ハワードは次の提案を持ち出します。

Howard: The bugs only come here because you’re their queen! Listen, how about this. Before we make any kind of decision about where we live, we have a trial run. Stay here for a weekend, see what it’s like.
(虫が寄ってくるのはお袋が女王様だからだろ!なあ、こうしないか。住む場所を本決まりにする前に、まずはお試し期間だ。週末だけ泊まってみて、どんな感じか見てみよう。)

Bernadette: And your mom would be okay with that?
(それでお母さんは平気だって言うの?)

TBBT Season5 Episode3 (The Pulled Groin Extrapolation)

how about this は、新しい案を持ち出すときの切り出し方です。ハワードはここから a trial run という表現で、本決定の前に試しの期間を設ける提案を組み立てています。Stay here for a weekend, see what it’s like. のように、期間と目的を短く区切って伝える言い方は、いきなり結論を求めるのではなく、様子を見る猶予を作りたいときに応用できる型です。

まとめ|先に一言かけることが、歩み寄りの一歩

Is she moving out?、sprung … on me、I’m sorry I didn’t run it by you first.、a trial run。知らせずに決めてしまった話への戸惑いから、謝罪と歩み寄りの提案までの流れを見てきました。結論を急がず、お試し期間を挟むという発想は、意見の食い違いを一気に解消しようとしないための工夫とも言えます。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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