「do one’s homework」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S02E11で学ぶ英会話

「do one's homework」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大事な商談や交渉の前に、相手のことをどれだけ調べておいたかで、当日の受け答えの余裕がまるで違ってくるという場面があります。

そんな周到さを評価する場面にぴったりの「do one’s homework」を、『ホワイトカラー』シーズン2第11話の回想パート、逃亡中のニールの足取りを新人捜査官ダイアナに説明するピーターの場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「do one’s homework」の意味とニュアンス

do one’s homework
意味:下調べをする、事前準備をきちんとする

do one’s homeworkは、学校の「宿題」から転じて、何か重要なことに取り組む前にしっかりと調査・準備をしておくことを表すビジネス英語の定番表現です。homeworkという語そのものが、大人になってからの「事前準備」全般を指す比喩として広く定着しています。

相手が入念に準備していることへの評価としても使われ、He’s done his homework.のように言えば、「あの人はきちんと下調べをしている」と相手の周到さを認める言い方になります。逆にIf you’d done your homework…のように使えば、準備不足をやんわり指摘する皮肉としても機能します。

命令形でDo your homework.と使えば、文字通り「宿題をやりなさい」という意味にもなりますが、大人同士の会話ではDo your homework before you pitch this to the client.のように、「客に売り込む前にきちんと調べておけ」という比喩的な指示として使われることのほうが多くなります。

学校の宿題という誰もが経験する行為をたとえに使っているぶん、フォーマルな会議でもカジュアルな会話でも違和感なく使える親しみやすさが、この表現の強みです。次の【ここがポイント!】で、要点を整理していきましょう。

【ここがポイント!】

  • 「do one’s homework」の核は、学校の宿題のように事前準備を怠らないというイメージ
  • 相手の周到さを評価する言い方にも、準備不足を指摘する皮肉にもなる幅の広さ
  • ビジネスの場面でもカジュアルな会話でも自然に使える親しみやすさが持ち味

『ホワイトカラー』S02E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

過去の回想シーンです。ホワイトカラー班に加わったばかりの新人ダイアナたちに、ピーターが逃亡中のニール・キャフリーの足取りを説明する場面から見ていきましょう。ニューヨークに戻る前にデンマークとフランスにも姿を現していたと説明したうえで、ピーターが続けて評価を口にします。

Peter: He definitely does his homework.
(奴は間違いなく下調べを怠らないタイプだよ。)

Agent: We flagged his aliases at all ports of entry. I mean, when we get a hit, we throw up roadblocks.
(すべての入国審査場で、奴の偽名にフラグを立てておきました。つまり、ヒットが出次第、すぐに検問を敷く態勢です。)

Peter: No, he’ll never use the same I.D. twice. Tell me something I haven’t heard. What about you? Agent…
(いや、奴は同じ身分証を二度と使わない。何か新しい情報はないのか? そういえば、君は……捜査官)

Diana: Berrigan.
(バリガンです。)

White Collar Season2 Episode11 (Forging Bonds)

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シーン解説と心理考察

デンマークやフランスにも姿を現していたという逃亡中のニールの足取りを説明したピーターは、続けて「奴は間違いなく下調べを怠らない」と、皮肉交じりながらもニールの周到さを評価します。追う側でありながら、相手の手際の良さを素直に認めてしまう物言いに、ピーターの捜査官としての公平な視点がにじみます。

その場に同席していた別の捜査官がすでに入国審査場での偽名フラグや検問態勢といった具体的な対策を報告しますが、それでもピーターは「同じ身分証は二度と使わない」と一蹴し、もう一段踏み込んだ情報を求める厳しさを見せます。そのうえで、まだ名前も知らなかった新人捜査官にふと目を向け、名を尋ねます。この短いやり取りには、部下の力量を見極めながらチームを作り上げていくピーターの姿勢と、のちに厚い信頼を寄せることになるダイアナとの関係の原点が垣間見えます。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

学生時代、テスト前にきちんと宿題を終わらせておくと、安心して本番に臨めたという感覚を思い出してみましょう。大人になってからの「事前準備」も、根っこにある安心感は同じです。

劇中でも、逃亡中のニールの足取りを丹念に洗っていたことへの評価として、この表現が使われていました。宿題を溜め込まずにこなしておく、その積み重ねが本番での余裕につながるというイメージごと覚えておくと、仕事の準備を評価したい場面で自然に思い出せる表現になります。

例文で覚える「do one’s homework」

商談の準備から日常の判断まで、do one’s homeworkが使われる場面を、3つの例文で確認していきましょう。

Make sure you do your homework before the client meeting.
(クライアントとの会議の前に、しっかり下調べをしておくように。)
重要な商談の前に部下へ指示する場面です。beforeを添えることで、準備を済ませておくべきタイミングがはっきりと示されます。

You need to do your homework before investing in a new company.
(新しい会社に投資する前には、きちんと調べておく必要がある。)
投資判断の前に情報収集を勧める場面です。investingという具体的な行為と結びつけることで、下調べの必要性がより実感を伴って伝わります。

A: I got the answer wrong in front of everyone.
B: Well, if you’d done your homework, you’d have known it already.
(A:みんなの前で答えを間違えちゃったよ。)
(B:まあ、ちゃんと下調べをしていたら、もう分かっていたはずだけどね。)
準備不足を軽く指摘するカジュアルな会話です。if you’d doneという仮定法を使うことで、過去の準備不足をやんわり皮肉る言い方になります。

あわせて覚えたい関連表現

do one’s due diligence
(正式な事前調査を行う)
do one’s homeworkよりもフォーマルで、ビジネス・法律・投資の文脈でよく使われる表現です。個人の心構えというより、組織的・制度的な調査手続きを指すことが多くなります。

be well-prepared
(十分に準備ができている)
準備が整っている「状態」を表す形容詞的な表現で、do one’s homeworkのように「調べる行為」そのものを指すわけではなく、結果としての状態に焦点があります。

know the ropes
(こつを心得ている、勝手を知っている)
経験を通じて物事のやり方を熟知していることを指し、事前の下調べという行為そのものよりも、慣れによって身についた「勝手の良さ」に焦点がある表現です。

Note|学校の「宿題」がビジネス英語の定番表現になった理由

do one’s homeworkという言い回しは、もともと学校で使われるhomework(宿題)という単語が、大人の仕事や意思決定の場面での「下調べ」を指す比喩表現として広く定着したものです。誰もが経験する「宿題」という行為だからこそ、比喩としての伝わりやすさがあります。

学校の宿題は、授業についていくための準備であり、怠ればすぐに授業内容が理解できなくなるという分かりやすい因果関係を持っています。ビジネスの場面で使われるdo one’s homeworkも同じ構造を持ち、商談や投資判断の前に必要な情報を集めておかなければ、いざというときに的確な判断ができないという状況を指しています。宿題という子どものころの体験を土台にした比喩だからこそ、専門用語を並べるよりもずっと直感的に「準備の大切さ」が伝わる表現になっています。ビジネス英語の中には難解な専門用語も多い一方で、こうした日常語からの転用表現は、学習者にとって覚えやすい入り口にもなります。

劇中でピーターがニールを評して使ったdo one’s homeworkも、逃亡中でありながら周到に立ち回る相手への、皮肉交じりの敬意がにじむ一言でした。子どもの頃の宿題という身近な体験が、大人になっても通じる比喩として生き続けている点は、英語表現の面白さの一つです。

身近な体験が比喩として長く生き続ける、その一例と言えます。

まとめ|周到さを認める、皮肉交じりの一言

do one’s homeworkは、学校の宿題のように、物事に取り組む前の入念な準備を表す表現です。相手の周到さを評価する言い方にも、準備不足を指摘する皮肉にも使える幅の広さが持ち味です。

商談や投資の前にしっかり情報収集をしておく大切さを語るときにも、この一言があれば端的に伝えられます。

逃亡中でありながら周到に足取りを残さないニールを評して、ピーターがこの表現を使った場面には、追う側でありながら相手の手際を認めてしまう、ベテラン捜査官らしい公平さが表れています。

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