海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ホワイトカラー』シーズン3第3話では、命を狙われるジャーナリスト、ヘレン・アンダーソンの護衛任務にダイアナが単身潜入する一方、ニールとモジーは沈没船から引き揚げられた美術品リストを狙って独自に動き出します。捜査にまつわる危険な情報を守るために誰もが言葉を選び慎重に振る舞う一方、休憩時間や私生活の場面になると、その張り詰めた口調がふっと緩む瞬間が挟み込まれます。情報を守るために引き締まる言葉と、身内どうしの気安さでほどける言葉の温度差に注目しながら、この回のフレーズを見ていきます。
あらすじ(ネタバレなし)
『ホワイトカラー』シーズン3第3話では、沈没したU-ボートの中に眠っていた美術品の目録をめぐり、その翻訳作業をピーターがダイアナに極秘で任せるところから物語が始まる。同じ頃、脅迫を受けている敏腕記者ヘレン・アンダーソンの身辺警護を頼まれたFBIチームは、本人に気づかれないようダイアナを彼女のアシスタントとして送り込む。ヘレンが追う製薬会社の不穏な動きが次第に浮かび上がる一方、ニールとモジーはこの護衛任務の裏で、リストの奪還を狙って独自の計画を進めていく。捜査と私生活が入り組みながら進む『ホワイトカラー』S03E03の展開を追っていくと、誰が何を隠し、誰がそれに気づいているのかという緊張の糸が随所に張られていることが見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. be out to get someone
(人を)陥れようと狙っている、付け狙うという意味です。
Peter: When they’re out to get you, paranoia is only good thinking.
(狙われている立場なら、疑り深いくらいでちょうどいい。)
美術品リストの翻訳を身内だけで進めるよう念を押し、用心深すぎると茶化されたピーターが、狙われている以上その用心深さこそ正しい判断だと切り返す場面です。
2. put something on the books
(予定として)正式に決める、日程に入れるという意味です。
Diana: We’ll put it on the books.
(ちゃんと予定に入れておくわ。)
ニールとサラを交えたダブルデートの提案に、ダイアナが日程を確保しようとその場で即答する場面です。
3. find out
突き止める、明らかにするという意味です。
Neal: Helping Peter find out who’s threatening to kill a public figure while Diana goes undercover as her assistant.
(ダイアナがアシスタントとして潜入する間、公人を脅す相手をピーターが突き止める手伝いをしてるんだ。)
今日の予定を尋ねられたニールが、ダイアナの潜入も絡むピーターの記者護衛任務を手伝うのだと、いつも通りの調子でサラに説明する場面です。
→ 詳しく読む
4. at stake
危機に瀕して、賭けられてという意味です。
Neal: That much at stake, someone might kill to keep a secret.
(それだけの金額が懸かっていれば、秘密を守るために人を殺しかねない。)
新薬の開発に投じられた巨額の資金を踏まえ、それを守るためなら殺人すら起こりかねないとニールが指摘する場面です。
→ 詳しく読む
5. lend a hand
手を貸す、力を貸すという意味です。
Peter: Diana needs to be within 20 yards of Helen at all times, so we’re gonna lend a hand.
(ダイアナは常にヘレンの20ヤード以内にいる必要がある、だから皆で手を貸すぞ。)
ヘレンとの接触に同行したいと申し出たダイアナの求めに応じ、ピーターがチーム総出での協力を宣言する場面です。
6. be in way over one’s head
(自分の手に負えないほど)深入りしすぎているという意味です。
Peter: We are in way over our heads, aren’t we?
(俺たち完全に手に負えなくなってるよな?)
子供の誕生日会の飾り付けを任されたチームが、風船とテープの案を次々に却下したあげく、思わずこぼす一言です。
→ 詳しく読む
7. cook something up
(計画などを)考え出す、でっちあげるという意味です。
Neal: I’ll cook something up.
(何とかしてみせるよ。)
期限が迫る中で焦るモジーに、ニールが何か手を考えると涼しい顔で請け合う場面です。
8. double back
引き返す、来た道を戻るという意味です。
Diana: You want me to double back for a stakeout?
(張り込みのために引き返してほしいの?)
情報提供者との接触を終えヘレンを自宅へ送り届けたダイアナが、そのまま張り込みに戻るべきか尋ねる場面です。
→ 詳しく読む
9. take forever
ものすごく時間がかかるという意味です。
Neal: It took him forever to tell me how he met his wife.
(あいつが奥さんとの馴れそめを話すまで、ものすごく時間がかかったよ。)
恋人との馴れそめを話したがらないダイアナをからかい、ニールが自分の友人の話を持ち出して座を和ませる場面です。
10. take off
(飛行機などが)離陸するという意味です。
Mozzie: I’m watching it take off right now.
(今まさに、離陸するのを見てるところだ。)
マシューズ捜査官が予定より早い便に乗ったことに気づいたモジーが、空港からその様子を見つめながらニールに報告する場面です。
→ 詳しく読む
このエピソードの英語学習ポイント
美術品リストの翻訳を任されたダイアナに対し、ピーターはインターネットを使うなと念を押し、身内以外には決して漏らさないよう振る舞います。その用心深さをからかわれた際にWhen they’re out to get you, paranoia is only good thinking.と返す一言には、危険な相手を敵に回している以上、疑り深さこそ正しい判断だという理屈が込められています。同じ緊張感は、新薬の開発費という具体的な金額の大きさをThat much at stake, someone might kill to keep a secret.と結びつける場面にも表れており、抽象的な用心深さが、金額という手触りのある根拠を得て一段と重みを増していく流れが見えます。
一方、私生活の場面になると、同じ顔ぶれの言葉づかいは驚くほど軽くなります。ダブルデートの提案にSure. We’ll put it on the books.とダイアナが即答する場面では、危険な仕事の合間に交わされる約束ごとが、オフィスの日程調整のように事務的でありながらどこか親しみやすい響きを持っています。さらに、子供の誕生日会の飾り付けを任されたチームが風船とテープの案に次々「No」を重ね、最後にWe are in way over our heads, aren’t we?とこぼす場面では、銃を構える捜査には動じない面々が、場違いな任務の前でだけ言葉少なになっていく様子が対照的に描かれます。
聞き取りの際は、危険や金額を語るときの張り詰めた口調と、予定や飾り付けを語るときの緩んだ口調が、同じ人物たちの中でどれだけ違って響くかに耳を傾けてみてください。字幕を確認したあと音声だけで聞き比べると、その温度差が生まれる境目が次第にはっきりしてきます。あわせて、誕生日会の準備という私生活寄りの任務が、実は危険な護衛対象の家庭事情から生まれている点にも目を向けると、緊張と弛緩が単純に切り離されているわけではなく、同じ事件の中で地続きにつながっていることも見えてきます。
キャラクター別|英語の特徴
ピーター|有事に増す用心深さと、日常任務でにじむ手探り感
危険な相手を敵に回した捜査ではWhen they’re out to get you, paranoia is only good thinking.と用心深さを正当化し、捜査官としての落ち着きを崩しません。台本では、ピーターの発話としてDiana needs to be within 20 yards of Helen at all times, so we’re gonna lend a hand.も確認できます。危険度に応じて即座にチームへ具体的な役割を割り振るところに、経験に裏打ちされた統率力が表れています。
その一方で、子供の誕生日会の準備という不慣れな任務では、風船とテープの案を次々に却下したのちWe are in way over our heads, aren’t we?と弱音をこぼします。捜査の現場では揺るがない決断力が、家庭的な場面では機能しきらない瞬間があるところに、頼れる捜査官としての有能さが届く範囲の限界がのぞいています。誕生日会という場違いな任務を任されたのは、そもそも記者ヘレンの息子チャーリーの安全を確保するためであり、危険な護衛任務の延長線上に生まれた不慣れな仕事だという皮肉も、この弱音には重なっています。
ダイアナ|任務でも私生活でも一貫する手際の良さ
情報提供者との接触を終えた後、ダイアナはYou want me to double back for a stakeout?と、張り込みに戻るべきかを的確に確認します。台本では、ダイアナの発話としてSure. We’ll put it on the books.も確認できます。ダブルデートの日程を、まるで捜査の進行管理のようにその場で即答する軽やかさに、公私を問わず段取りを整えることに長けたダイアナらしさが表れています。
危険な任務の合間を縫って交わされるこの日程調整の一言は、深刻な捜査と私生活の予定が同じ人物の中で違和感なく同居していることを物語っています。任務中は張り詰め、束の間の休憩では肩の力を抜く、その切り替えの速さこそがダイアナの持ち味です。
モジー|大仰な自負と実務的な機転を行き来する話し方
錠前の改造を自慢げに語るモジーはThat lock is so complex, it is only rivaled by my mind.と豪語し、自分の腕前を大げさな言い回しで誇示します。台本では、モジーの発話としてI’m watching it take off right now.も確認できます。空港でマシューズ捜査官の乗った便が飛び立つのを見つめながら伝えるこの短い報告には、自慢げな長広舌とはうって変わった、状況を的確に伝える実務的な一面がのぞいています。
大仰な自己陶酔と、いざという時の簡潔な報告。このモジーの話し方の振れ幅は、彼が単なる自惚れ屋ではなく、必要な場面ではきちんと役目を果たす相棒であることを物語っています。
関連コラム記事
このエピソードが見られる配信サービス
配信状況は時期や地域によって変わるため、最新の案内は表示される情報を確認してください。
前後のエピソード
この回の前後にあるエピソードへ移動し、同じ人物の表現が別の場面でどう変わるかも確認できます。
シーズンまとめはこちら
『ホワイトカラー』シーズン3の全体像と各話の学習ポイントは、シーズンまとめで一覧できます。
シーズン3まとめはこちら

コメント