海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ホワイトカラー』シーズン5第11話では、何者かに監視されていた形跡のあるレベッカの部屋を、ニールとピーターが調べていきます。エリザベスはレベッカに裏切られた気分を隠さず口にする一方、ニールは詐欺師ならではの理屈で感情の乱れを読む技術を語ります。感情がそのまま言葉にこぼれる場面と、その乱れを読んで先に手を打つ計算ずくの言葉の対比が、この回の会話には表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『ホワイトカラー』シーズン5第11話では、監視されていた形跡が見つかったレベッカの部屋を調べたニールとピーターが、彼女に関する不穏な情報に突き当たる。事件を捜査する一方で、ニールはレベッカとの関係を続けるべきか葛藤を抱え、ピーターとエリザベスもそれぞれの立場から気を揉んでいく。ピーターにはワシントンD.C.への異動という新たな転機も訪れる。レベッカを巡る駆け引きは、思いがけない方向へと動き出していく。『ホワイトカラー』S05E11のあらすじを追うときは、誰の反応が飾らない本音で、誰の言葉が先を読んだ計算に基づいているのかに注目すると、この回の緊張感がより鮮明になる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. from the start
最初から
Neal: They played me from the start.
(僕は最初から、あいつらに手玉に取られていたんだ。)
モスコーニ絡みの出会いそのものがヘイゲンの計略だったと、ニールがピーターに打ち明ける場面です。playedという受け身の動詞を選ぶところに、自分の判断ミスというより、最初から仕組まれていたことへの静かな苛立ちが表れています。
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2. stay away from something
~に関わらない、~から距離を置く
Peter: I know what you’re thinking, and I want you to stay away from this.
(お前が何を考えているかは分かる。だが、この件からは手を引いてほしい。)
自分で対処できると言い張るニールに対し、レベッカの件からは手を引くようピーターが釘を刺す場面です。I know what you’re thinkingと相手の考えを先回りして言い当てるところに、ピーターらしい先読みの強さが表れています。
3. feel duped
だまされた気分になる
Elizabeth: I kind of feel duped, and I barely know her.
(私だって、あの人のことをほとんど知らないのに、なんだかだまされた気分になるわ。)
レベッカに騙されていたと知り、限られた付き合いだった自分でもショックを受けたと、エリザベスが正直に打ち明ける場面です。kind ofとぼかしながらも本音を隠さず口にするところに、感情を飾らずそのまま言葉にするエリザベスらしさが表れています。
4. just in time
ちょうど間に合って、ぎりぎりのタイミングで
Peter: Just in time to watch her pack.
(ちょうど、彼女が荷造りを始めるところに間に合ったな。)
監視の準備が整った直後というタイミングの良さに、ピーターが皮肉めいた一言を返す場面です。短い名詞句だけで済ませる言い方に、驚きを表に出さず淡々と状況を受け止めるピーターの調子が表れています。
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5. turn something into an advantage
~を強みに変える、~を逆手に取る
Neal: A good con knows how to turn those tells into an advantage.
(優れた詐欺師というのは、そういう仕草を逆手に取る術を知っているものだ。)
動揺の兆候を隠せなくても、それを逆手に取れるのが優れた詐欺師だとニールが解説する場面です。A good conという一般論の形を借りて語るところに、自分自身の手口を感情抜きの技術として説明するニールらしい距離の置き方が表れています。
6. have to hand it to someone
~の手腕を認めざるを得ない
Rebecca: I have to hand it to you…almost worked.
(あなたの腕前は認めるしかないわね……あと少しでうまくいくところだった。)
ニールの仕掛けた計略にあと一歩で乗せられかけたと、レベッカが皮肉交じりに認める場面です。have toという義務の形を使いながら相手を評価するところに、悔しさを隠しきれない計算高さが表れています。
7. get the jump on someone
~の不意を突く、~より先んじる
Neal: Then he walked to his car, where she got a jump on him.
(それから車に向かったところで、彼女に不意を突かれたんだ。)
シーゲルが襲われた経緯について、車に向かう隙を突かれたのではとニールが推理する場面です。whereで場所を示しながら結末を続けて述べる構文に、状況を一つの流れとして淡々と組み立てていくニールの推理の仕方が表れています。
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8. use someone as bait
~を囮に使う
Peter: No. I’m not using you as bait.
(だめだ。お前を囮になんて使わない。)
自分を囮に使ってほしいと申し出るニールに対し、ピーターがきっぱりと拒む場面です。Noと最初に短く言い切ってから理由を続けるところに、相手の提案を検討する余地すら与えない先回りの拒絶が表れています。
9. stop right there
そこで止まれ
Peter: Stop right there!
(そこで止まれ!)
追い詰めた容疑者に対し、警官とともにピーターが制止の声を上げる場面です。同じ言葉を重ねて叫ぶ台詞の一部を切り取ると、短い命令形だけで緊迫した状況を制御しようとするピーターの現場対応が浮かび上がります。
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10. a long time coming
実現まで長い時間がかかった、待ち望んでいた
Neal: Well, it’s been a long time coming.
(まあ、ずいぶん待たされた末の話だな。)
ワシントンD.C.への異動を打ち明けたピーターに、ニールが素直な祝福の言葉をかける場面です。Wellと軽く間を置いてから続けるところに、驚きよりも納得を先に示すニールの穏やかな喜び方が表れています。
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このエピソードの英語学習ポイント
エリザベスは、I kind of feel duped, and I barely know her.と、レベッカとの浅い付き合いにもかかわらず感じてしまった落胆を、飾らずそのまま口にします。感情を抑え込まず、思ったことを思った通りに言葉にするこの率直さが、この回のエリザベスの話し方の軸になっています。
一方でニールは、同じ回のうちに感情をあえて技術として語ってみせます。A good con knows how to turn those tells into an advantage.という一文は、動揺の兆候を隠すのではなく逆に利用するという発想を、A good conという一般論の形を借りて説明するものです。自分が挙げた「偽りの心配そうな態度」をジョーンズに本物に見えたと返されたニールは、It was real, but it wasn’t for me.と応じており、感情そのものは本物でも、その使い道は計算できるという一段深い理屈を語っています。
この理屈は、レベッカの一言によって裏付けられることになります。I have to hand it to you…almost worked.というレベッカの発話は、ニール自身が仕掛けた計略が、あと一歩のところまで彼女を欺いていたことを示しています。They played me from the start.と自分が利用された側だったと認めていたニールが、同じ回のうちに、今度は自分の理屈を実践して見せる側に回っている構図が、この回の会話全体を貫いています。
ドラマを見るときは、エリザベスが感情を口にする場面と、ニールやピーターが状況を読んで先に手を打つ場面とで、間の取り方や声の抑揚がどう違うかを聞き比べてみてください。感情がこぼれる瞬間と、感情を隠して計算する瞬間の境目が、意外なところに見つかります。
キャラクター別|英語の特徴
ニール|だまされた側から仕掛ける側へ言葉を切り替える
モスコーニ絡みの出会いが仕組まれたものだったと知ったニールは、They played me from the start.と、自分が終始利用されていた側だったことを静かに認めます。台本では、ニールの発話としてA good con knows how to turn those tells into an advantage.も確認できます。自らの被害を語ったのと同じ回のうちに、今度は主語を優れた詐欺師という一般論にずらしながら、動揺の兆候を逆手に取る手口を、感情を交えず技術として語ってみせるところに、ニールらしい切り替えの早さが表れています。
この理屈は、レベッカの一言で裏付けられることになります。I have to hand it to you…almost worked.という彼女の反応は、ニール自身の仕掛けた計略があと一歩のところまで功を奏していたことを示しています。だまされた側から始まり、同じ回のうちに仕掛ける側の理屈を語り、実際にそれを実践して見せるところまでを描くこの流れが、この回のニールの言葉の芯になっています。
ピーター|相手の出方を先読みして拒む
レベッカの監視作戦を指揮しながら、ピーターは常に一歩先を読んで手を打とうとします。台本では、ピーターの発話としてI know what you’re thinking, and I want you to stay away from this.が確認できます。相手がまだ何も言っていない段階でI know what you’re thinkingと言い切るところに、感情のもつれを未然に断とうとするピーターらしい先回りが表れています。
自分を囮に使ってほしいというニールの申し出に対しても、ピーターの反応は変わりません。台本では、No. I’m not using you as bait.という発話も確認でき、Noとまず短く拒んでから理由を続ける言い方に、相手の提案を検討する余地すら与えない即断ぶりが表れています。感情に流されず先に結論を出してしまうところが、この回を通じたピーターの一貫した話し方です。
エリザベス|だまされた気分を隠さず口にする率直さ
レベッカの正体が明らかになったあと、エリザベスはI kind of feel duped, and I barely know her.と、限られた付き合いしかなかった自分でも感じてしまった落胆を、飾らずそのまま口にします。kind ofと控えめに添えながらも感情そのものは隠さないところに、この回のエリザベスらしい率直さが表れています。
その一方で、エリザベスは自分の感情だけで話を終わらせません。台本では、You know, hon, you should be a little more understanding.という発話も確認でき、ニールへの見方をめぐってピーターに穏やかに助言する場面につながっていきます。自分のだまされた気持ちを認めたうえで、それでも相手の事情を汲もうとするところに、感情を出し惜しみしないエリザベスならではの温かさが表れています。
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