「give or take」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E13で学ぶ英会話

「give or take」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

待ち合わせの時間や費用の見積もりを伝えるとき、「だいたいこのくらい」という幅を持たせて話したくなる場面は日常によくあります。

そんなときに使える「give or take」を、『モダンファミリー』シーズン1第13話の終盤、人がどこまで変われるのかについて、ミッチェルが自分なりの考えをまとめる場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「give or take」の意味とニュアンス

give or take
意味:多少の増減を見込んで、だいたい、~前後

give or takeは、数量や程度を述べる際に「厳密ではないが、だいたいこのくらい」という幅を持たせるための挿入句です。give(与える)とtake(取る)という対になる動詞を並べるだけのシンプルな形でありながら、幅広い場面で活躍する便利な言い回しです。数字の直後に添えることが多く、口語で頻繁に使われます。

待ち合わせ時間や旅行日数、会議の参加人数など、時間・金額・人数などのおおよその見積もりを述べる場面でよく使われ、give or take a fewやgive or take a couple of monthsのように、後ろに具体的な誤差の幅を続けることもできます。厳密な数字にこだわらず、会話の流れを止めずにおおよその感覚を伝えられる便利な言い回しです。

文の途中に挿入することも、文末に添えることもでき、位置を選ばず気軽に使える点も口語表現ならではの魅力です。数字を扱うあらゆる会話で、ちょっとした余白を作ってくれる存在だといえます。堅苦しい説明を和らげたいときにも、この短い挿入句ひとつで会話の雰囲気がぐっと柔らかくなります。

【ここがポイント!】

  • 核は「与えるか取るか」で表す、数字の前後の幅というイメージ
  • 数字の直後に添える挿入句として使うのが基本形
  • 時間・金額・人数などあらゆる数量表現に応用できる汎用性の高さ

『モダンファミリー』S01E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

エピソードを通じて描かれてきた家族それぞれの出来事が一段落した後、物語の終盤、ミッチェルが人はどこまで変われるのかというテーマについて、自分なりの考えを言葉にする場面です。断定を避けながらも具体的な数字を挙げてまとめる言い回しに注目です。

Mitchell: Can people change? I don’t know.
(人は変われるのか? 僕には分からない。)

Mitchell: People are who they are- give or take, yeah, 15%.
(人はその人のままだ――多少の増減はあっても、まあ15%くらいかな。)

Mitchell: That’s how much people can change if they really want to.
(それが、本気で変わろうとしたときに人が変われる範囲なんだと思う。)

Modern Family Season1 Episode13 (Fifteen Percent)

シーン解説と心理考察

「人は変われるのか? 僕には分からない」と自問するミッチェルは、続けて「人はその人のままだ――多少の増減はあっても、まあ15%くらいかな」と自分なりの結論を口にします。断定を避けながらも具体的な数字を挙げてまとめる言い回しには、物事を論理的に捉えようとするミッチェルらしい思考の癖がよく表れています。

「それが、本気で変わろうとしたときに人が変われる範囲なんだと思う」という締めくくりからは、このエピソードで描かれた家族それぞれの小さな変化を振り返るような響きが感じられます。

白か黒かで割り切らず、あえて15%という数字で幅を残して語る態度そのものに、ミッチェルらしい理屈っぽさと誠実さの両方が同居しています。断定を避けながら数字で締めくくるその言い回しからは、飾らない本音がにじんでいるようにも聞こえてきます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

天秤の両側に「与える(give)」ものと「取る(take)」ものを乗せて、少しずつ揺れ動かしながらちょうどいいバランスを探しているイメージを思い浮かべてみましょう。

ミッチェルが「15%くらいかな」と数字に幅を持たせて語った場面も、まさにこの天秤のイメージそのものでした。どちらかに多少傾いても大きな違いはない、という感覚を持っておくと、数字を伝える場面で自然にこの表現が出てくるようになります。ぴったり釣り合わせようとするのではなく、少しの揺れを許容する天秤のイメージが、このフレーズの柔らかさを支えています。

例文で覚える「give or take」

時間や金額、人数などのおおよその見積もりを伝えるとき、give or takeは幅広い場面で使われます。3つの例文で確認していきましょう。

I’ve loved you for ten years now, give or take a few rough patches.
(もう10年近く君を愛してるよ、途中いくつか大変な時期はあったけどね。)
恋人に自分の気持ちを打ち明ける場面です。数字に幅を持たせることで、飾らず正直な言い方になっています。

The project will cost around $10,000, give or take.
(プロジェクトの費用はだいたい1万ドル前後になりそうです。)
見積もりを説明するビジネスの場面です。数字の直後にgive or takeを添えるだけで、断定を避けた柔らかい言い方になります。

A: How many people are coming to the party?
B: Fifty, give or take a few.
(A:パーティーには何人来るの?)
(B:50人くらいかな、多少前後するけど。)
イベントの参加人数を答える会話です。give or take a fewのように誤差の幅を添えると、より自然な口語表現になります。

あわせて覚えたい関連表現

more or less
(多かれ少なかれ、だいたい)
give or takeが数字や量の「前後の幅」を示すのに対し、more or lessはより広く「おおむね、ほぼ」という程度の近似を表す場面でも使えます。

approximately
(おおよそ、約)
give or takeがカジュアルな口語表現であるのに対し、approximatelyはフォーマルな文書や数値の説明で好まれる硬い言い方です。

roughly speaking
(大まかに言うと)
give or takeが数字の直後に添える短い挿入句であるのに対し、roughly speakingは文全体の前置きとして使われることが多い表現です。話の要点を大づかみに伝えたいときに便利な言い回しです。

Note|概数表現を好む英語話者のコミュニケーションスタイル

give or takeのような概数表現は、天気の話題や雑談と同じくらい、英語の日常会話で驚くほど頻繁に登場します。

時間や金額、人数を伝える場面で、正確な数字よりも「だいたいこのくらい」という幅を持たせた言い方が好まれる傾向は、英語圏の会話スタイルの特徴のひとつです。give or takeのほかにも、about、around、roughlyといった言葉が数字の前後に添えられ、厳密さよりも会話のテンポや相手との自然な距離感を優先する場面が数多く見られます。ビジネスの見積もりのようにある程度の正確さが求められる場面でさえ、give or takeを添えることで断定を避けた柔らかい印象を与えることができます。ミッチェルが「15%くらいかな」と数字に幅を持たせて自分の考えをまとめた場面も、この概数表現を好む会話スタイルの延長線上にあるものだと考えると、より自然に響いてきます。

厳密な数字にこだわりすぎず、おおよその感覚を言葉にして伝えるという姿勢は、日本語の「だいたい」「くらい」という言い回しとも重なる部分があります。会話の相手に安心感を与えながらも、言い切ることへのプレッシャーを和らげてくれる便利な仕組みだといえます。

数字に幅を持たせることは、会話を柔らかくし、聞き手にも心の余裕を残すための小さな工夫でもあります。

まとめ|数字に幅を持たせる、会話を柔らかくする一言

give or takeは、数量や程度を述べる際に、細かい誤差を気にせず「だいたいこのくらい」という幅を持たせるための表現です。

時間や金額、人数などのおおよその見積もりを伝えたいときに、数字の直後に添えるだけで自然な口語表現になります。

「15%くらいかな」と数字に幅を持たせながら人の変化について語ったミッチェルの一言には、断定を避けつつも自分なりの考えを最後まで言葉にしようとする、彼らしい思考の癖が表れていました。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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