「wind up with」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E24で学ぶ英会話

「wind up with」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

思い描いていた理想と、実際に手にしたものが違っていても、振り返ってみると案外悪くなかったと思える瞬間があります。

『モダンファミリー』シーズン1第24話の終盤、家族写真の撮影を終えたジェイが、若い頃に思い描いていた理想の家族像を振り返る場面から、「wind up with」を一緒に見ていきましょう。

目次

「wind up with」の意味とニュアンス

wind up with
意味:予想外の結果として(最終的に)〜を得る、〜になる

wind up withは、当初の計画や期待とは異なる形で、最終的にある結果や状態にたどり着くことを表す口語表現です。windはここでは「巻く」という意味の動詞で、upと組み合わさることで「巻かれて最終的にある地点で止まる」というイメージが生まれます。windの過去形・過去分詞形はwoundという不規則変化になる点にも注意が必要です。

計画が思い通りにいかず意外な結果になったときや、人生の巡り合わせを振り返るとき、予想外の物や状況を手に入れたことを説明するときなど、良くも悪くも「結局そうなった」という着地点を語る場面で幅広く使われる表現です。

過去形で使われることが多く、すでに起きた出来事を振り返って語るときに自然に馴染む表現でもあります。

【ここがポイント!】

  • 「wind up with」の核は、予想と違う形でたどり着いた結果
  • windの過去形はwoundという不規則変化になる点に注意
  • 良い結果にも意外な結果にも使える、振り返りに向いた表現

『モダンファミリー』S01E24のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

家族写真の撮影を終えたジェイが、床屋で髪を掃いていた若い頃に思い描いていた家族像を振り返り、実際に手にした今の家族との違いをしみじみと語る場面です。聞き手のルークは、1960年代を生きた人にインタビューするという学校の課題で祖父に話を聞いており、この直前にはジェイが床屋で働いていた頃にエルビスの髪を切ったという逸話も飛び出しています。理想と現実の間で、ジェイがどんな言葉を選ぶのかに注目です。

Jay: Back in ’68, when I was sweeping up hair in that barbershop, I had this mental picture of the family that, if I was lucky enough, one day I would end up with- perfect wife, perfect kids.
(68年当時、あの床屋で髪を掃いていた頃、俺には理想の家族の姿がイメージとしてあったんだ。運が良ければいつかそういう家族を持てるんじゃないかってな—完璧な妻、完璧な子供たち。)

Jay: Guess what. I didn’t get any of that.
(でもな、実際はそのどれも手に入らなかった。)

Jay: Wound up with this sorry bunch. And I’m thankful for that every day. Well, most days.
(結局手に入れたのはこのさえない連中だった。それでも毎日感謝してるよ。まあ、たいていの日はな。)

Luke: I think I’m just gonna go with the Elvis stuff.
(僕はエルビスの話でいこうと思う。)

Jay: Yeah. I would.
(ああ。俺もそうするな。)

Modern Family Season1 Episode24 (Family Portrait)

シーン解説と心理考察

「68年当時、あの床屋で髪を掃いていた頃、理想の家族の姿がイメージとしてあったんだ」というジェイの語り出しには、若い頃に思い描いていた理想像への郷愁が漂います。「完璧な妻、完璧な子供たち」という理想を語ったあと、「でもな、実際はそのどれも手に入らなかった」と静かに続ける落差が印象的です。

そして「結局手に入れたのはこのさえない連中だった。それでも毎日感謝してるよ。まあ、たいていの日はな」という締めくくりには、皮肉交じりのユーモアの奥に、今の家族への確かな愛情が読み取れます。理想とは違う形で今の家族にたどり着いたジェイの述懐に、直後のルークとの軽いやり取りが、しんみりした空気を和らげる形で重なっています。

長年の口ぶりからは想像しにくいような、しみじみとした振り返りをふと挟んだあと、すぐに孫との軽い会話へ戻っていく流れにも、感傷に浸りすぎない、この人物らしい距離の取り方が見え隠れしています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

糸巻き(wind)がぐるぐると回りながら、最後にどこかへ巻き付いて止まる(up with)イメージを思い浮かべてみましょう。途中の道筋は予想できなくても、最後にたどり着いた場所・状態がwind up withの示す結果です。

ジェイが思い描いていた「完璧な家族」という理想の糸も、実際には全く違う場所に巻き付いて止まりました。それでも「毎日感謝してるよ」と語るように、思わぬ場所にたどり着いた結果を悪くないものとして受け止める、そんなイメージと一緒に覚えておくと記憶に残りやすくなります。

糸がどこに巻き付くかは、巻き始めた本人にもコントロールしきれない部分がある、という点も、この表現が持つ味わいの一つです。

例文で覚える「wind up with」

予想外の結果にたどり着く場面で使えるwind up withを、3つの例文で確認していきましょう。

I started looking for a small apartment, but I wound up with a huge house instead.
(小さなアパートを探し始めたのに、結局は大きな家を手に入れることになった。)
予想外の結果になった経緯を語る日常会話の場面です。insteadを添えると、当初の計画との違いがより際立ちます。

He wanted to be a doctor, but he wound up with a career in music instead.
(彼は医者になりたかったが、結局は音楽の道でキャリアを築くことになった。)
人生の進路の変化を語る日常会話の場面です。wanted toとの対比で、当初の希望とのギャップが伝わります。

A: How did the negotiation go?
B: We wound up with a much better deal than we expected.
(A:交渉はどうだった?)
(B:予想よりずっと良い条件を手に入れることになったよ。)
交渉結果を報告するビジネスの場面です。than we expectedを添えると、予想を上回る結果だったことが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

end up with
(結局〜になる、〜を得る)
wind up withとほぼ同じ意味で使えますが、wind up withの方がやや口語的でカジュアルな響きを持ちます。end up withの方がより汎用的で、フォーマルな場面でも使いやすい表現です。

come out of nowhere
(突然現れる、思いがけず生じる)
wind up withは最終的に得る結果に焦点がありますが、come out of nowhereは出来事や人が予兆なく突然現れることに焦点があり、結果ではなく出現の唐突さを表します。

by chance
(偶然に)
wind up withは紆余曲折を経てたどり着いた結果を表す動詞句ですが、by chanceは単に「偶然に」という副詞句で、経緯の複雑さを含意しません。

Note|windの不規則活用(wind-wound-wound)とwind upの成り立ち

ジェイが使っていたWound up withという形からも分かるように、windは規則変化しない動詞で、現在形wind・過去形wound・過去分詞wound という活用をたどります。

windはもともと「曲がりくねる」「巻きつく」という意味の古い動詞で、時計のねじを巻く動作や、糸を巻き取る動作を表すのに使われてきました。この「巻く」という動作にupが加わることで、巻き終えて一つの状態に収まるというイメージが生まれ、そこから転じて「最終的にある結果・状態にたどり着く」という比喩的な意味を持つようになったとされています。発音の面でも、風を意味するwind(ウィンド)とは異なり、この動詞のwindは(ワインド)と発音され、過去形のwoundは負傷を意味するwound(ウーンド)と綴りは同じでも発音が異なる点に注意が必要です。

ジェイが「Wound up with this sorry bunch」と語ったのも、まさにこの「巻き終えて収まった場所」という成り立ちに沿った使い方でした。理想の糸を巻いていったら、思いがけない場所に落ち着いた、というイメージが、この一言に重なっています。

こうした成り立ちを知っておくと、wind up withという表現が持つ、紆余曲折を経て着地するという感覚がより具体的につかめるようになります。理想どおりに巻き取れなかった糸の先にも、ちゃんと落ち着く場所があったというジェイの述懐は、この語源のイメージとよく重なります。

まとめ|紆余曲折の先にたどり着いた場所を語る一言

wind up withは、当初の計画や期待とは異なる形で、最終的にある結果や状態にたどり着くことを表す表現です。

予想外の結果になった経緯を語る場面から、人生の巡り合わせをしみじみと振り返る場面まで、幅広い温度感で使える一言です。

家族写真を終えたジェイの述懐には、理想とは違う形でたどり着いた今の家族を、皮肉交じりのユーモアで愛おしむ気持ちが表れていました。思い描いていた道筋とは違っても、たどり着いた場所を肯定的に受け止める視点は、日々の振り返りにも生かせる考え方です。計画どおりにいかなかった経験を語るとき、この一言を思い出してみると気持ちが少し軽くなるかもしれません。予想外の結末も、振り返り方次第で温かい話に変わることがあります。

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