「blow through a red light」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E09で学ぶ英会話

「blow through a red light」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

考えごとをしているうちに、ふと我に返ったら、止まるはずの場所をもう通り過ぎていた、という経験はありませんか。

そんな一瞬を言い表す「blow through a red light」を、『モダンファミリー』シーズン4第9話の終盤、クレアがグロリアとのやり取りの最中に、自分が赤信号を突っ切ったことに気づくシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「blow through a red light」の意味とニュアンス

blow through a red light
意味:赤信号を突っ切る、信号無視で通過する

blow through a red lightは、赤信号で止まらずに、そのまま通過してしまうことを表す表現です。blowは「吹く」の意味でよく知られる動詞ですが、throughと組み合わせると、「勢いよく通り抜ける」という意味になります。止まるべき場所を、止まらずに走り抜けるイメージです。

「うっかり」「慌てて」の場面でも、「わざと」の場面でも使えます。何かに気を取られていて信号を見落としたときの報告にも、交通違反の話題にも、同じ形で使える表現です。文の主語は運転した人でも、車そのものでも構いません。「I blew through」と人を主語にする形と、「the truck blew through」と乗り物を主語にする形の両方が使えます。

throughのあとに置く語を変えれば、通過する対象を切り替えられます。blow through a stop signなら一時停止の標識を、blow through an intersectionなら交差点を止まらずに通り抜けることを表します。過去形はblew through、-ing形はblowing throughです。クレアの台詞のようにjustを添えると、たった今の出来事を報告する響きが加わります。

【ここがポイント!】

  • 「blow through」の核は、止まるべき場所を止まらずに勢いよく通り抜ける動き
  • うっかり通り過ぎた場合にも、勢いよく突っ切った場合にも使える幅がある
  • throughのあとの語を変えれば、a stop signなど通過する対象を切り替えられる

『モダンファミリー』S04E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

グロリアが、赤ちゃんが生まれそうなふりをしていたと明かしたあと、クレアとグロリアが言葉を交わす場面です。冗談めかした一言に、クレアが感心し、グロリアが謝ります。その直後に、クレアが自分の行動にはっと気づく展開に注目です。

Gloria: Not bad for someone with pregnancy brain, huh?
(「妊娠脳」にしては、なかなかのものでしょ?)

Claire: Okay, that’s good. That was very good. Good thinking, Gloria.
(オーケー、それはいいわね。すごくよかったわ。いい機転よ、グロリア。)

Gloria: I’m sorry. I just couldn’t sit there and watch you suffer just because you had turned your brain off.
(ごめんなさい。あなたが頭のスイッチを切っていたせいで苦しむのを、ただ黙って見ていられなかったの。)

Claire: Okay, I deserved that. Oh, no. Oh, no, no, no, no. I just blew through a red light.
(そうね、言われて当然だわ。あら、大変。ああ、まずい、まずいわ。今、赤信号を突っ切っちゃった。)

Modern Family Season4 Episode9 (When a Tree Falls)

シーン解説と心理考察

グロリアは、赤ちゃんが生まれそうなふりをしていたと明かしたあとで、「妊娠脳にしては、なかなかのものでしょ?」と冗談めかして続けます。クレアは「それはいいわね、すごくよかったわ」と、いい機転だと認めます。

グロリアはそのまま、「あなたが頭のスイッチを切っていたせいで苦しむのを、ただ黙って見ていられなかった」と謝ります。クレアはこれを受けて、「言われて当然だわ」と口にします。ここまでが、グロリアの一言とクレアの受け止めが往復するやり取りです。

言われて当然と認めた次の発言で、クレアは別のことに気づきます。「あら、大変」「ああ、まずい、まずいわ」と言葉を重ねて、そのあとに「今、赤信号を突っ切っちゃった」と続けます。慌てた言葉を重ねてから、何が起きたのかを言うという順序が、気づいた瞬間の動揺を伝えています。

blew throughという動詞の勢いのある響きは、うっかり通り過ぎてしまったという状況を、短い一言で言い表す助けになっています。justが添えられていることで、たった今のことだという生々しさも出ています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

赤く灯る信号の交差点を、風が吹き抜けるように、止まらずに走り抜けてしまう車の姿を思い浮かべてみましょう。「blow(吹く)」で風が「through(通り抜ける)」ように、勢いよく通り過ぎるイメージです。風が信号の前で止まらず、そのまま吹き抜けていく絵を、頭の中で描いてみてください。

クレアの台詞では、その風が吹き抜けたあとに、自分で気づいて「Oh, no」と声を上げていました。「吹き抜ける風」と「赤信号」を頭の中で並べて唱えると、blow through a red lightの意味と語順が一緒に記憶に残ります。

例文で覚える「blow through a red light」

信号を止まらずに通過した場面で使う、blow through a red lightの例文を3つ見ていきましょう。

I was so tired that I blew through a red light on the way home.
(疲れすぎていて、帰り道で赤信号を突っ切っちゃった。)
運転中の失敗を友人に話す場面です。so tired that ~の形で、突っ切った原因を添えています。on the way homeを続けると、いつのことだったのかも伝わります。

The driver blew through a red light and hit a parked car.
(運転手は赤信号を突っ切り、駐車中の車にぶつかった。)
事故のニュースを伝える場面です。blew throughとhitを並べて、出来事の順序を続けています。

A: Did you see that truck?
B: Yeah, it totally blew through the red light!
(A:あのトラック見た?)
(B:うん、完全に赤信号を突っ切ってたよ!)
目の前の出来事を友人と話す会話です。totallyを添えると、驚きの度合いが伝わります。the red lightのように、すでに話題にある信号ならtheを使う点にも注目です。

あわせて覚えたい関連表現

run a red light
(赤信号を無視して進む)
意味はほぼ同じで、もっとも基本的な言い方です。blow throughは、勢いよく突っ切る響きや、慌てた響きが加わる点が違いです。

go through a red light
(赤信号を通過する)
goとthroughの組み合わせで、通過するという動作を中立的に表す言い方です。blow throughのほうが、勢いのある動きを描写します。

blow through a stop sign
(一時停止の標識を無視して通過する)
同じblow throughを使って、止まるべき標識を通り過ぎるときに使います。赤信号か標識かで、対象だけが変わる形です。

Note|「赤信号を突っ切る」と「信号無視」、日本語に置き換えるとどう変わるか

blow through a red lightを日本語にするとき、「赤信号を突っ切る」と「信号無視」のどちらを選ぶかで、話し手の視点が変わります。

「信号無視」は、交通のルールを守らなかったという、違反を客観的に指す言葉です。事実を伝えるときや、ニュースの見出しのような場面に向いています。一方の「突っ切る」は、勢いよく通り抜けるという動作そのものを描いた言い方です。運転していた本人の体感や、その場の勢いまでを含みます。

英語のblow throughは、この「突っ切る」のほうに近い動詞句です。blowの勢いのある響きが、通り抜ける動きを生き生きと描いています。動詞が動きの描写を担うため、あとに続く語は赤信号のような通過する対象だけで足ります。同じ内容を、より中立的に述べたいときは、run a red lightのような言い方が向いています。

今回の和訳は、「赤信号を突っ切っちゃった」となっています。「突っ切っちゃった」という口語の形で、クレアが慌てて口にした一言の勢いを残した訳し方です。

訳語で迷ったときは、その場面で話し手が事実を伝えているのか、体感を語っているのかを確かめてみてください。視点が決まれば、blow through a red lightの訳し分けは決めやすくなります。「突っ切る」と「無視する」の焦点の違いを意識しておくと、同じ場面の別の訳も見比べやすくなります。

まとめ|止まるはずの場所を、勢いよく通り過ぎた一言

blow through a red lightは、赤信号で止まらずに通過してしまうことを、勢いのある動きとして言い表す表現です。

うっかり通り過ぎた場面にも、慌てて通り抜けた場面にも使えるうえ、throughのあとの語を変えれば、一時停止の標識や交差点にも広げられます。run a red lightと並べて覚えておくと、同じ出来事を言い分ける幅が出ます。

クレアが「言われて当然」と受け止めたすぐあとに、「今、赤信号を突っ切っちゃった」と声を上げる場面には、気づいた瞬間の慌てぶりが短い言葉で描かれていました。うっかりを報告するひと言として、表現の引き出しに加えてみてください。日常の運転の話題や、ニュースの一場面を伝える言葉として、幅広い場面に応用できます。

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