「come to the right place」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E13で学ぶ英会話

「come to the right place」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

探しているものや答えを持っている人のところに、ちょうど相談が舞い込んできた。そんな場面で「それなら任せてください」と胸を張って言いたくなったことはありませんか。

そんな気持ちを冗談まじりに言い表せる「come to the right place」を、『モダンファミリー』シーズン4第13話の前半、娘リリーへの接し方を話し合うミッチェルとキャメロンのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「come to the right place」の意味とニュアンス

come to the right place
意味:頼る先を間違えていない、うってつけの場所に来た

come to the right placeは、探しているものや助けを、それを持っている場所や人のところで求めている、という状況を表す表現です。文字どおりには「正しい場所に来た」という意味で、rightは「正しい・ふさわしい」、placeは「場所」を指します。

基本の形は「You’ve come to the right place.」で、頼ってきた相手に「ここで大丈夫ですよ」と伝えるときに使います。店の案内や窓口での受け答えのように、実際の場所を指す場合はもちろん、相談を受けた人が「その件ならまさに私の得意分野です」と返すときにも使えます。placeは実際の建物や売り場に限らず、人や組織を指す入れ物としても働くのが特徴です。

時制にも注目です。「come」ではなく「have come」の現在完了形になっているのは、「来た」という動きよりも、来た結果として今どういう状態にあるかに重点があるためです。「あなたはいま、正しい場所にいる」というニュアンスで、相手を安心させる響きがあります。主語をyouからsheやtheyに替えれば、第三者が頼る先を間違えていないと述べる形にもなります。

本編では、この表現がもう一段ひねった使われ方をしています。手本が必要な人は正しい場所に来ている、という意味の言い回しを、自分こそ手本だという冗談に転用しているのです。定番の使い方を知っておくと、こうした冗談もすっと理解できるようになります。

【ここがポイント!】

  • 「come to the right place」の核は、探しているものを持つ場所や人のところに来ていて、頼る先を間違えていないという意味
  • 「You’ve come to the right place.」の形で、相談や質問を受けた側が安心させる一言として使える
  • 現在完了形なので、来た動きよりも「いまそこにいて正解だ」という状態が中心になる

『モダンファミリー』S04E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ミッチェルとキャメロンが、リリーの前でネガティブな言い方をするのは控えて、もっといい手本を見せようと話す場面です。手本という言葉を聞いたキャメロンが、それならうってつけの場所に来ていると切り返し、ミッチェルがその返しに応じます。

Mitchell: You know, she hears us doing it, so we–we should try and be less negative. Model some better behavior.
(ほら、僕たちがそうやって言ってるのをあの子は聞いてるんだから、僕たちももう少しネガティブな言い方を控えないと。もっといいお手本を見せないとね。)

Cameron: Yeah. Well, you know, if it’s a model she needs, she’s come to the right place.
(うん。まあ、あの子に必要なのが手本(モデル)なら、あの子はうってつけの場所に来たってことだよね。)

Mitchell: Oh, boy.
(やれやれ。)

Cameron: Hmm.
(ふむ。)

Mitchell: I wish Lily was in here so she could hear me not comment on that. I get it. You’re modeling.
(リリーがここにいて、僕がそれにコメントしないでいるところを聞かせられたらいいのに。分かったよ。君はモデルをやってるんだね。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

シーン解説と心理考察

ミッチェルは「あの子は僕たちがそうやって言っているのを聞いている」と、リリーへの影響を気にして、言い方を改めようと提案します。これに対してキャメロンは、手本が必要ならうってつけの場所に来たと返します。「model」という語を、自分こそ格好の見本だという冗談に転用した一言です。

ミッチェルは「やれやれ」と受け流し、「ふむ」と返すキャメロンに対して、リリーがここにいて、自分がそれにコメントしないでいるところを聞かせられたらいいのにと言います。キャメロンの冗談にあえて反応しないことこそが、手本を見せるということだ、という皮肉がこもった一言です。

最後の「You’re modeling.」は、手本を示すという意味と、モデルを務めるという意味を重ねた言い方になっています。リリーのために言動を改めようと話し合っているのに、つい冗談が口をついて出てしまう。それをミッチェルが呆れながらも受け止めているところに、2人の距離の近さが表れています。真面目な話をしていても、相手の言葉尻をとらえて軽口が返ってくる、そんな日常のやり取りを切り取った場面です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

「right(正しい)+place(場所)に、ちゃんと着いた(come to)」と、道案内の目的地に到着した場面を思い浮かべてみましょう。探していたものがある場所にたどり着いた、という達成感がそのまま意味になっています。

目的地が建物ではなく、頼れる人や店だったと考えれば、「うってつけの相手のところに来た」という意味につながります。場所に着いたイメージを、相談相手のところに着いたイメージへと広げるだけで、使える場面がぐっと増えます。

キャメロンの「手本が必要なら、うってつけの場所に来た」という一言も、この到着のイメージで読むと分かりやすくなります。手本を探している人にとって、自分がまさにその目的地だ、という言い方だからです。ミッチェルの「やれやれ」は、この冗談を受けた返しです。

例文で覚える「come to the right place」

come to the right placeは、案内する場面から相談に応じる場面まで、幅広く使えます。3つの例文で確認していきましょう。

If you want the best ramen in town, you’ve come to the right place.
(街で一番のラーメンが食べたいなら、ここがうってつけですよ。)
お店を案内する日常の場面です。if節で相手の目的を先に示してから伝えると、ここが目的にかなう場所だという流れがはっきりします。

A: I need someone who knows about old cameras.
B: Then you’ve come to the right place. My dad collects them.
(A:古いカメラに詳しい人を探してるんだ。)
(B:それなら来る場所を間違えてないよ。うちの父が集めてるから。)
詳しい人に相談する往復会話です。Thenで相手の話を受けてから答えると、自然な相づちになります。

Welcome to our help desk. You’ve come to the right place for questions about your account.
(サポートデスクへようこそ。アカウントに関するご質問なら、こちらで承ります。)
窓口で問い合わせを受ける、ビジネスの場面です。for questionsのように用件を添えると、どんな用事に対応できるのかが具体的に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

come to the right person
(頼る相手として正しい人のところに来た)
come to the right placeが場所や窓口を指すのに対し、come to the right personは「その件なら私に任せて」と人を指して言う形です。

be in the right place
(ふさわしい場所にいる)
be in the right placeは「いま自分がいる場所が正しい」という状態を表します。come toの形は、そこに来たという動きと、来た結果の正しさの両方を含みます。

come to the wrong place
(来る場所を間違えた)
rightをwrongに替えると、「ここでは期待に応えられない」と伝える言い方になります。

Note|placeとpersonで変わる、come to the right ~が指す「頼られる相手」

come to the rightのあとに何が続くかで、頼られている対象が変わります。placeなら場所や窓口、personなら人、manなら男性というように、名詞を入れ替えるだけで「誰の力を頼りにしているか」を切り替えられる形です。

たとえば「You’ve come to the right place.」は、その場所や店、窓口そのものが頼りになると言っています。一方、「You’ve come to the right person.」は、目の前にいる本人が頼りになると伝えており、自分の得意分野を打ち出す響きが強くなります。同じ「来る場所を間違えていない」でも、指している範囲が違うという点を押さえておくと、場面に合った言い方を選べます。

本編のキャメロンは、「she’s come to the right place」と、主語を娘のリリーにして言っています。手本が必要な人が頼る先を間違えていない、という形で、自分自身を手本の置き場所に見立てた冗談になっています。ここでrightのあとにpersonを置いていたら、キャメロン個人が手本の持ち主だという意味になり、ニュアンスが少し変わります。placeという広い言い方を選んだからこそ、場所そのものに手本があるような、とぼけた響きが残ります。

来た側の立場で見ると、「I’ve come to the right place.」と言えば、来た本人が「ここで合っていた」と確認する言い方にもなります。主語を変えるだけで、案内する側・来た側のどちらの視点でも使える点が便利です。

まとめ|頼る先を間違えていない、と伝える一言

come to the right placeは、探しているものや助けを求めて来た先が正しかった、と伝える表現です。

「You’ve come to the right place.」の形を覚えておけば、案内する場面でも相談に応じる場面でも、そのまま使えます。rightのあとをpersonに替えれば、人を指す言い方にも広げられます。

手本が必要ならうってつけの場所に来たと、自分を手本に見立てて返したキャメロンと、それを受け流したミッチェル。真面目な話の最中にも冗談を挟む2人のやり取りには、この表現の使い道がよく表れていました。

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