「feel good about oneself」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E02で学ぶ英会話

「feel good about oneself」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かに任された役割について、戦力として頼られたのか、それとも気分を上げるための気づかいだったのかと、あとから考え込んでしまったことはありませんか。

そんな場面で耳にする「feel good about oneself」を、『モダンファミリー』シーズン5第2話の前半、ヘイリーがフィルの手伝いをした夏の思い出を持ち出す場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「feel good about oneself」の意味とニュアンス

feel good about oneself
意味:自分に自信を持つ、自分を肯定的に感じる、自分に満足する

feel good about oneselfは、自分自身に対して良い気持ちを持っている状態を表す表現です。feel goodは「気分がいい」、aboutは「〜について」を示す前置詞で、後ろにoneself(自分自身)を置くと「自分について気分がいい」、つまり自分の在り方や行いに納得している感覚になります。

oneselfは主語に合わせて形が変わります。I feel good about myself、She feels good about herself、We feel good about ourselvesのように、主語と同じ人物を指す再帰代名詞が入ります。aboutの後ろに置ける語はoneselfだけではなく、feel good about my jobのように仕事や選択を置けば、「自分の仕事に満足している」という意味になります。

ヘイリーの発言に出てくるmake + 人 + feel good about oneselfは、「(人)に自分を肯定的に感じさせる」という使役の形です。誰かの言葉や行動が相手の自己評価を持ち上げるときに使います。成果を誇る表現というより気持ちの状態を述べる表現なので、目立った実績がなくても使える点が特徴です。

【ここがポイント!】

  • 「feel good about oneself」の核は、自分について気分がいいという、気持ちの状態を表すところ
  • oneselfは主語に合わせてmyself、yourself、herselfなどに変わる形
  • 「make + 人 + feel good about oneself」で、人に自信を持たせるという使役の形になるのがコツ

『モダンファミリー』S05E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

クレアがジェイの会社で働き始めることをめぐって、ヘイリーが母を励ます流れの中で、フィルの仕事を手伝った夏の話を持ち出します。話題はやがてルークとアレックスの宿題の会話へ移っていきます。父の意図をヘイリーがどう受け止めているかが表れる一言に注目です。

Haley: It’s like that summer when I worked for dad. He was just trying to make me feel good about myself. He didn’t really need my help.
(あれって、私がパパのところで働いた、あの夏みたいなもんでしょ。パパは私に自信をつけさせようとしてただけで、私の手なんて別に必要なかったのよ。)

Phil: That’s not true. I needed your help distributing all those fliers.
(それは違うぞ。あのチラシをぜんぶ配るのに、お前の手が必要だったんだ。)

Haley: And I did. Wink, wink.
(で、私はやったわよ。ウインク、ウインク。)

Luke: How are you already doing homework?
(なんでもう宿題なんかやってるの?)

Alex: It’s junior year. I have to get good grades.
(ジュニアの年なのよ。いい成績を取らなきゃいけないの。)

Modern Family Season5 Episode2 (First Days)

シーン解説と心理考察

ヘイリーは、母に「おじいちゃんの会社なら本物の仕事ではない」と語りかけたあと、フィルのもとで働いた夏を引き合いに出して、父の意図を振り返ります。フィルは自分に自信をつけさせようとしただけで、本当は手など必要としていなかった、というのがヘイリーの受け止め方です。仕事を任されたのは戦力だったからではなく、気分を上げるための気づかいだったという見立てが、この一言に表れています。

フィルはすぐに「それは違う」と否定し、チラシを配るのに手が必要だったと具体的に返します。父としての言い分がはっきり出る反応です。するとヘイリーは「And I did.」と返し、「Wink, wink.」とウインクを言葉にして添えます。ヘイリーがどのように手伝ったのかまでは描かれていませんが、父の言い分を軽く受け流す調子が伝わってきます。

そこへルークが「もう宿題をやっているのか」と尋ね、アレックスは「ジュニアの年だから、いい成績を取らなきゃいけない」と答えます。フィルとヘイリーのやり取りの直後に、宿題と成績をめぐる短い会話が続き、家族それぞれが自分の事情を口にしている区間です。ヘイリーの一言は、母を励ます言葉であると同時に、自分の過去の経験を語る言葉にもなっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

feel good aboutを「気分がいい」+「〜について」と分けて、風呂上がりに鏡の前で「うん、悪くない」とつぶやく姿を思い浮かべてみましょう。ほめられたあとに背筋がすっと伸びるような、自分の中に温かい気持ちが灯る感覚が、feel good about oneselfの手触りです。

ヘイリーの台詞では、その灯りを点けるのは自分ではなく「make(させる)」の主語であるフィルです。父が自分に自信をつけさせようとしていた、という流れで覚えると、makeを前に置く使役の形も自然に頭に残ります。

覚えるときは「make + 人 + feel good about oneself」を丸ごと1本の型として声に出してみるのがおすすめです。makeの後ろの人が変わっても、oneselfの部分は人に合わせて変わるだけなので、形が崩れません。

例文で覚える「feel good about oneself」

自分の習慣や、誰かにかける言葉の場面で使えるfeel good about oneselfを、3つの例文で確認していきましょう。

Running every morning helps me feel good about myself.
(毎朝走ると、自分に自信が持てます。)
日々の習慣が自信につながっていると話す場面です。helps me feel good about myselfのように、習慣が原因、気持ちが結果という並びで使えます。

She always says something kind to make her students feel good about themselves.
(彼女は生徒たちが自分に自信を持てるように、いつも優しい言葉をかけます。)
教える立場の人を紹介する場面です。makeの後ろにstudentsと複数の人を置いたので、oneselfの部分がthemselvesに変わっています。

A: You really helped me today.
B: I’m glad it made you feel good about yourself.
(A:今日は本当に助かったよ。)
(B:それで自分に自信が持てたならうれしいな。)
感謝とねぎらいを伝え合う場面です。相手がyouなので、oneselfの部分はyourselfになります。

あわせて覚えたい関連表現

have self-confidence
(自信がある)
have self-confidenceは自分の能力や判断を信頼している状態を指す表現で、feel good about oneselfは自分に対する気持ちが良いという感覚寄りの言い方です。能力への信頼か、気持ちの状態かで使い分けます。

be proud of oneself
(自分を誇りに思う)
be proud of oneselfは成し遂げたことに向けた誇りを表し、feel good about oneselfは目立った成果がなくても使えます。何かをやり遂げた後なら前者、日々の満足感なら後者が合います。

boost one’s self-esteem
(自尊心を高める)
boost one’s self-esteemは「自尊心を引き上げる」という働きかけの表現です。feel good about oneselfは、その働きかけの結果として本人が感じる状態を表します。

Note|feel good aboutの後ろに来る形と、makeを前に置く使役

feel good aboutは、後ろに置く語によって表す範囲が変わる表現です。ここでは、aboutの後ろに来る形と、ヘイリーの発言に出てきた使役の形を整理します。

まず、aboutの後ろがoneselfの場合は、自分自身に対する気持ちを表します。主語がIならmyself、heならhimself、theyならthemselvesと、主語と同じ人物を指す形に変わります。次に、aboutの後ろに名詞を置く形があります。feel good about my jobなら仕事について、feel good about the decisionなら決めたことについて、それぞれ納得している気持ちを表します。この場合は、自分自身ではなく、自分が関わった物事が評価の対象です。さらに、feel good about doing the right thingのように、動名詞を続けて「〜したことに満足している」という言い方もできます。

前に置く動詞にも幅があります。makeを使うと、ヘイリーの発言のようにmake + 人 + feel good about oneselfで、人に自信を持たせる使役の形になります。makeは相手の気持ちを動かす側を主語にする動詞なので、「誰が自信をつけさせたのか」が主語ではっきりします。一方、feelを主語自身の動詞として使えば、I feel good about myselfのように、本人の感じ方だけを述べる形になります。

このように、feel good aboutは「主語が感じる形」と「主語が人に感じさせる形」の2通りで使えます。ヘイリーの一言は後者の形で、フィルが自分に自信をつけさせようとしていたという受け止め方を、makeの使役で言い表したものでした。

まとめ|自分について気分がいい、という気持ちの状態を言う

feel good about oneselfは、自分自身に対して良い気持ちを持っている状態を表す表現です。oneselfは主語に合わせて変わり、makeを前に置けば「人に自信を持たせる」という使役の形になります。

日々の習慣の話でも、誰かへの声かけの話でも、自分に自信が持てるかどうかを一言で伝えられるため、会話の場面を選ばずに使える表現です。have self-confidenceやbe proud of oneselfとの違いも押さえておくと、能力への信頼、成果への誇り、気持ちの状態を言い分けられます。

父の意図を「自分に自信をつけさせようとしただけ」と受け止めるヘイリーの一言に、この表現の使役の形が重なっていました。会話のレパートリーに加えてみてください。

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