「crazy about someone」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E11で学ぶ英会話

「crazy about someone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友人の恋の話を聞いていて、「あの人、本当に相手のことばかり考えているな」と感じる場面が、日常にはときどきあります。

そんな気持ちの強さを言い表す「crazy about someone」を、『モダンファミリー』シーズン5第11話の後半、ジェイがマニーにある女の子を勧めるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「crazy about someone」の意味とニュアンス

crazy about someone
意味:(人に)夢中である、首ったけだ

crazy about someoneは、人や物事に強く引かれて、夢中になっている状態を表す表現です。crazyは「気が変な」、aboutは「〜について」を表し、その人のことになると気が変になるほど、というイメージが根底にあります。ただし、実際に気が変になっているわけではなく、気持ちの強さを大げさに言い表す口語の言い方です。

人に対しては恋愛的な好意を指すことが多く、She’s crazy about him.なら「彼女は彼に夢中だ」という意味です。物や活動にも使えるため、He’s crazy about soccer.のように、趣味への熱中を語ることもできます。aboutの後ろには、人、物、名詞、動名詞が続きます。

否定形のnot crazy aboutは、「あまり好きではない」という控えめな否定になります。「夢中ではない」と訳すと強すぎるため、「それほど好きじゃない」と訳し分けます。強い好意にも、やんわりした否定にも使える、幅のある表現です。I’m not crazy about spicy food.のように、食べ物の好みをやわらかく伝える場面でも役立ちます。相手に断りを入れるとき、はっきり「嫌い」と言わずに済む言い方でもあります。

【ここがポイント!】

  • 「crazy about someone」の核は、その人のこととなると気が変になるほどの夢中さ
  • 恋愛の好意だけでなく、物や趣味への熱中にも使える表現
  • 否定形のnot crazy aboutは、「あまり好きではない」という控えめな言い方になる

『モダンファミリー』S05E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、マニーに好意を寄せる女の子にチャンスをやってはどうかと勧めています。マニーがその子を狙うべきなのかと確かめると、ジェイは「あの子は明らかにお前に夢中だ」と言い切ります。そこへリリーが声をかけ、マニーが意外な返事をします。会話の流れに注目です。

Jay: But why don’t you give her a try?
(だが、その子にチャンスをやってみたらどうだ?)

Manny: So you think that’s the girl I should go for?
(じゃあ、その子が僕の狙うべき相手だって思ってるの?)

Jay: She’s obviously crazy about you. I mean, what else do you even know about her?
(あの子は明らかにお前に夢中だ。だいたい、あの子について他に何を知ってるっていうんだ?)

Lily: Hi, Manny.
(マニー、こんにちは。)

Manny: Well, she’s 6 and related to me. Shall I go on?
(えっと、その子は6歳で、僕の身内なんだ。続けようか?)

Modern Family Season5 Episode11 (And One to Grow On)

シーン解説と心理考察

ジェイは、「その子にチャンスをやってみたらどうだ」と勧める形で、マニーの背中を押そうとします。マニーの「その子が僕の狙うべき相手だと思ってるの?」という確認には、勧められた相手が本当に自分に合うのか、疑う気持ちが表れています。

それに対してジェイは、「あの子は明らかにお前に夢中だ」と言い切ります。obviouslyが付くことで、見れば分かるほどだという断定の強さが加わります。続けて「あの子について他に何を知っているんだ」と畳みかける言い方は、相手の好意の強さを根拠にマニーを説得しようとする流れです。

その直後に、リリーが「マニー、こんにちは」と声をかけます。マニーは、ジェイが勧める相手について「6歳で、僕の身内なんだ」と返し、「続けようか?」と続けます。相手の好意の強さを持ち出したジェイの理屈に、年齢と身内という事実をぶつけて、話の前提をひっくり返すやり取りです。crazy about youという断言が、マニーの返答でずれていくところが、この場面の見どころです。勧める側の熱量と、受け取る側の冷静さが、同じ短い会話の中に並んでいます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

夢中になっている人を、好きなものの周りをぐるぐる回り続けている姿として思い浮かべてみましょう。周りを回っているうちに目が回って、気が変になりそうになるほど。この「目が回るほどの夢中さ」が、crazy aboutの絵です。

ジェイが「あの子はお前に夢中だ」と言ったときも、その子の気持ちの強さを言い表していました。強い好意を、目が回るほどの夢中さで伝える言い方として覚えられます。

目が回るほどの夢中さは、良い意味での強い気持ちとして伝わる言い方です。覚えるときは、「誰が」「誰に」の2人をaboutで結ぶ形で唱えます。She’s crazy about you.のように、主語と目的語を入れ替えながら、口に出してみてください。He’s crazy about her.やThey’re crazy about each other.のように、人物を変えて何度か声に出すと、形が体に入ってきます。

例文で覚える「crazy about someone」

夢中な気持ちを言うcrazy about someoneを、3つの例文で確かめてみましょう。

He’s crazy about her and talks about her all the time.
(彼は彼女に夢中で、いつも彼女の話ばかりしている)
友人の恋の様子を話す、日常の場面です。後ろに具体的な様子を添えると、夢中さが伝わります。

My daughter is crazy about horses.
(うちの娘は馬に夢中なんです)
子どもの趣味を紹介する、少し改まった場面です。人だけでなく、物や動物にも使える点が分かります。

A: Is he still seeing Emma?
B: Yes, he’s crazy about her.
(A:彼、まだエマと付き合ってるの?)
(B:うん、彼女に首ったけだよ。)
友人同士の雑談で、二人の関係を尋ねる会話です。crazy about herと短く答えるだけで、好意の強さが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

have a crush on someone
(人に片思いをしている)
have a crush onは、片思いの恋心を言う口語的な言い方で、相手に伝わっていない場合も含みます。crazy aboutは、好意の強さそのものを表し、両思いの関係にも使えます。

be into someone
(人に夢中だ、興味がある)
be intoは、より軽い口語の言い方です。crazy aboutは、感情の強さがはっきり出る点が違います。

be head over heels in love with someone
(人にぞっこん惚れ込んでいる)
head over heelsは、恋に落ちて舞い上がっている状態を言う、恋愛に限った表現です。crazy aboutは、恋愛以外の物や活動にも使えます。

Note|crazy about、have a crush on、be intoの使い分け

人への好意を言う表現は、強さと関係の状態によって、選ぶ言い方が変わります。

3つを並べると、視点の違いが見えてきます。crazy aboutは、好意の強さそのものを表す言い方で、He’s crazy about her.のように、強く引かれている様子を言います。have a crush onは、片思いの恋心を言う言い方で、She has a crush on him.なら、彼女が彼に思いを寄せていて、相手には伝わっていない場合も含みます。be intoは、より軽く「興味がある、夢中だ」と言う言い方で、I’m really into her.のように、気持ちの強さをやわらかく示します。同じ好意の話でも、強さを言うならcrazy about、片思いの状態を言うならhave a crush on、軽く引かれる感じならbe intoと、言いたい中身で選び分けられます。

ジェイのShe’s obviously crazy about you.は、相手の好意の強さを言い切る文でした。片思いという状態ではなく、好意が強いという程度を伝えたいので、crazy aboutが合う形になっています。

3つの違いを頭に置いておくと、人への気持ちを話すときに、強さと関係の状態のどちらを言いたいのかを選びやすくなります。

まとめ|好意の強さを、ひと言で言い切る

crazy about someoneは、人や物事に強く引かれて夢中になっている状態を表す表現です。気が変になるほどという大げさなイメージが、好意の強さを伝える働きを持っています。

友人の恋の様子を話す場面、趣味への熱中を語る場面、第三者が相手の好意を指摘する場面など、夢中さを言いたいときに使えます。否定形のnot crazy aboutにすれば、「あまり好きではない」とやんわり伝える言い方にもなります。強い好意と控えめな否定の両方を、同じ形で言い表せます。

相手の好意の強さを言い切るジェイの一言と、その理屈をひっくり返すマニーの返答には、会話のテンポのよさが表れていました。表現の引き出しに加えてみてください。

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