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「余計なことだと分かっているのに、つい口を出してしまう」。そんな自分の癖を、うまく言い訳できたらと思ったことはありませんか。
そんなときに使える「be in one’s nature to」を、『モダンファミリー』シーズン5第13話の前半、ジェイに言い返すショーティの一言から、一緒に見ていきましょう。
「be in one’s nature to」の意味とニュアンス
be in one’s nature to
意味:〜するのが(その人の)性分である、生まれつき〜する性質である
be in one’s nature to は、ある行動をとるのがその人の持ち前の性質だと説明する表現です。直訳すると「〜することが、その人の本性(nature)の中にある」となります。
ポイントは、本人の意思や判断というより、「そういう質だから仕方がない」という響きを帯びることです。It’s in my nature to … なら「つい〜してしまうのが私の性分です」、It’s not in her nature to … なら「〜するのは彼女の性格ではありません」という意味になります。
形の面では、one’s の部分に my / your / her / his などの所有格が入ります。この所有格は、性分の持ち主を表します。It is in my nature to … の it は形式上の主語で、実際の中身は後ろの to 不定詞が表します。「〜することが」という部分が to 以下に置かれている、と考えると整理しやすくなります。
自分について使えば、「つい〜してしまう」理由の説明になります。他の人について使えば、その人の性格を語る言い方になり、否定形にすると「その人らしくない行動」を表せます。どの場合も、後ろには動作を表す言葉が続きます。
【ここがポイント!】
- 「be in one’s nature to」の核は、ある行動をその人の性質のせいだと説明すること
- one’s の部分には my / her / his など、性質の持ち主を表す所有格が入る
- 後ろには to 不定詞が続き、肯定形にも否定形(It’s not in …)にも使える
『モダンファミリー』S05E13のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
ジェイの友人のショーティとジェイが、球を突く遊びをしながら言い合いになる場面です。ショーティが「イカサマ呼ばわりか」と言い返し、ジェイが切り返したあと、ショーティが「性分」を理由にして自分の言い分を続けます。ショーティの言い分に対して、ジェイがどう応じるのかに注目です。
Shorty: You’re calling me a cheater? You? The guy on the golf course who can’t seem to count higher than 5?
(俺をイカサマ呼ばわりか? お前が? ゴルフ場で5より上が数えられないようなやつが?)Jay: Maybe I can’t keep track of my shots because somebody won’t stop talking.
(打数がわからなくなるのは、誰かがしゃべり続けるせいかもしれないな。)Shorty: It is in my nature to comment on the bizarre and unusual things I see in the world, like that convulsion you call a golf swing.
(俺は、世の中で目にする奇妙で変わったものには、ひと言言わずにいられない性分なんだ。お前がゴルフのスイングって呼んでる、あのけいれんみたいなやつとかな。)Jay: You know what? I’m done here.
(もういい。俺はここまでだ。)Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)
シーン解説と心理考察
やり取りは、ショーティの You’re calling me a cheater? という反発から始まります。「イカサマ呼ばわりか」と受け止めたうえで、You? と相手を指し、ゴルフ場で5より上が数えられないようなやつが、と言い返します。反論の中身を、相手の打数の数え方への皮肉に変えている点が、この一言の特徴です。
これを受けたジェイは、Maybe I can’t keep track of my shots because somebody won’t stop talking. と返します。keep track of は「把握し続ける」という意味で、打数を数えられなくなる理由を「誰かがしゃべり続けるせい」にしています。somebody と人名を出さずにぼかしつつ、目の前の相手を指している点が、皮肉の効いた切り返しです。
そこでショーティが口にするのが、It is in my nature to comment on the bizarre and unusual things I see in the world です。「世の中で目にする奇妙で変わったものには、ひと言言わずにいられない」と、自分の口数の多さを性分のせいにしています。しゃべり続けるという指摘に、謝るのではなく「そういう性分だから」と説明して受け流す形です。
さらに like that convulsion you call a golf swing と続けて、ジェイのスイングを、奇妙で変わったものの一例に挙げます。性分の話をしていたはずが、最後にはジェイのスイングへの一言になっています。性分を口実にして、言いたいことをそのまま言う。この構造が、in my nature to の使われ方をよく表しています。
ジェイは You know what? I’m done here. と、勝負の場をここで切り上げます。言い合いを続けず、区切りをつける言葉になっています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
「nature」という言葉の中に、行動がもともと入っている様子を思い浮かべてみましょう。人の中身の根っこにあたる部分に、「〜する」という動きがあらかじめ入っています。根っこに入っているから、意識しなくてもつい表に出てしまう。この流れが、「性分」という意味とつながります。
ショーティの一言も、この絵で読むことができます。世の中の変わったものに、ひと言言うことが、自分の根っこに入っている。だから、言わずにいられない。そんな言い訳の形が、フレーズの中に収まっています。
覚えるときは、It’s in my nature to のあとに、自分の癖をひとつ続けてみるのがおすすめです。「細かいことが気になる」「つい人を手伝ってしまう」など、自分に当てはまる言葉を入れて声に出すと、使う場面が具体的になります。
例文で覚える「be in one’s nature to」
自分や他の人の行動を性質で説明できる be in one’s nature to を、3つの例文で確認していきましょう。
It’s in my nature to worry about small details.
(細かいことが気になるのは私の性分なんです。)
自分の性格を説明する日常の場面です。my を使うと、自分の持ち前の性質として語る形になります。
It’s not in her nature to give up easily.
(彼女はそう簡単にあきらめる性格ではありません。)
他の人の粘り強さを語る場面です。not を入れて否定形にすると、その人らしくない行動を表せます。her の部分を変えれば、誰についても言えます。
A: Why do you always help everyone?
B: It’s just in my nature to help people.
(A:どうしていつもみんなを助けるの?)
(B:人を助けるのが、ただ性分なんだよ。)
親切にする理由を聞かれた友人との会話です。just を添えると、「理由はなく、そういう質なだけ」という軽い言い方になります。
あわせて覚えたい関連表現
by nature
(生まれつき、本来)
by nature は、「もともとそういう質だ」と形容する言い方で、He is shy by nature. のように形容詞と組み合わせます。in one’s nature to は、後ろに動作を表す to 不定詞が続く点が違います。
be second nature to someone
((習慣で)自然にできて当たり前になっている)
second nature は、身についた習慣として自然にできることを表します。in one’s nature は、生まれ持った性質に重点があります。
be the type to
(〜するタイプである)
be the type to は、性格の分類として軽く言う口語です。in one’s nature to は、その行動を性質として説明する響きがあります。
Note|It is in my nature to … の形と、nature を自然と訳すとずれる理由
be in one’s nature to は、形を整理しておくと使いやすい表現です。ショーティの一言を出発点に、形と訳し方を確認してみましょう。
まず形です。ショーティの It is in my nature to comment on … は、肯定形で自分の性分を説明する形です。It is は短縮して It’s と言えます。否定形は It’s not in her nature to give up easily. のように、in の前に not を置きます。one’s の位置には、my / your / her / his といった所有格が入り、誰の性分なのかがそこで決まります。it は形式上の主語なので、意味を取るときは to 以下の内容が「性分の中身」だと考えます。
次に訳し方です。nature を辞書の最初に出てくる「自然」と訳して、「私の自然の中にある」と読むと、意味が通りません。この nature は、山や海の景色としての自然ではなく、人の性質や本性を表す語です。in my nature は「私の性質の中に」、つまり「私の性分として」というひとまとまりで捉えます。
ショーティの一言を日本語にするときも、「自然」を使わず、「〜せずにいられない性分」と訳すと、ぴったり収まります。この訳し方の違いを意識するだけで、英文を読むときの迷いが減ります。
まとめ|性分を理由に、自分の言い分を通す
be in one’s nature to は、ある行動をその人の持ち前の性質だと説明する表現です。本人の意思よりも、「そういう質だから仕方がない」という響きを帯びます。
one’s の位置に入る所有格で、誰の性分なのかを表します。肯定形は「つい〜してしまう」、否定形は「〜するのは性格ではない」という意味です。by nature や second nature と並べると、生まれ持った質か、身についた習慣かという違いも見えてきます。
言い合いの中で、しゃべり続けるという指摘を「性分だ」と受け流したショーティ。その一言が、in my nature to の使い方を、よく表していました。自分の癖を説明したい場面で使ってみてください。


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