「on the fritz」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E17で学ぶ英会話

「on the fritz」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大事なときに限って、家電やパソコンの調子が悪くなって、思わず「またか」とつぶやいてしまった経験はありませんか。

そんな場面で使える「on the fritz」を、『モダンファミリー』シーズン5第17話の終盤、ジェイがルークにビールの状態を説明するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「on the fritz」の意味とニュアンス

on the fritz
意味:(機械や設備の)調子が悪い、不調で動かない

on the fritz は、家電やパソコン、エアコンなどが、完全に壊れたというより、調子が悪くて正常に動かない状態を、くだけた口調で言う表現です。fritz は on the fritz の形で使う語で、単独の意味は覚えなくて構いません。「on the fritz=調子が悪い」とひとかたまりで覚えるのが近道です。

使う対象は、テレビ、冷蔵庫、パソコン、Wi-Fi など、身近な機器や設備です。The Wi-Fi is on the fritz のように be 動詞と組み合わせると、今その状態にあるという意味になります。前に go を置いて go on the fritz とすると、「不調になる」という変化の意味になります。

完全な故障とは限らない点が、break down との違いです。動いたり止まったりする、反応が鈍い、といった中途半端な不調にも使えます。again を添えると、「前にも調子が悪くなったことがある」という含みが加わります。深刻な故障を告げる言い方ではなく、機器の不調を、気軽な調子で伝える一言として使われます。友人や家族との日常会話で、愚痴をこぼすときにも向いています。

【ここがポイント!】

  • 「on the fritz」の核は、機器の調子が狂って正常に動かない状態
  • 完全な故障ではなく、不調をくだけた調子で伝える表現
  • 機器名とセットで、be の状態と go の変化を使い分けるのがコツ

『モダンファミリー』S05E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、ルークの前でビールの状態を確かめて、飲めたものではないと告げる場面です。原因を冷蔵庫に求める一言に続いて、ルークが残念がり、ジェイが話を切り替えていきます。「on the fritz」が出てくるジェイの言葉に注目です。

Jay: No, this beer’s skunked. It’s no good. Damn fridge must be on the fritz again.
(いや、このビールは傷んでるな。飲めたもんじゃない。くそっ、また冷蔵庫の調子が悪いんだな。)

Luke: Aw, man. Really?
(えー、そんなあ。本当に?)

Jay: Sorry, buddy. It’s probably time to call your dad anyway, right?
(悪いな。どのみち、そろそろお父さんに電話する頃だろ?)

Luke: Okay.
(うん、わかった。)

Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)

シーン解説と心理考察

ジェイは、ビールが傷んでいて飲めたものではないと告げたあと、その原因を冷蔵庫の調子が悪いせいだと言います。must be は「〜に違いない」という推量で、自分の目で確かめたわけではなく、状況から原因を推し量る形です。again が付いているので、冷蔵庫の不調が初めてではないという口ぶりにもなっています。

ジェイの言葉は短く、ぶっきらぼうです。ビールの状態を告げ、原因を機械に求め、悪いなと軽く受け流します。ルークが「本当に?」と残念がっても、ジェイは深追いせず、そろそろお父さんに電話する頃だろうと話題を切り替えます。原因を機械の不調にした言い方は、責める相手のいない話として場を収めています。直前にジェイは、ルークの初めてのビールの瞬間をフィルから奪えないと語っているので、この一言はルークに飲ませないための言い方とも受け取れます。

ルークは最後に「うん」と応じます。ジェイが言い切りの調子で進めていく会話の流れと、それを受け入れる短い返事の対比が、やり取りの見どころです。未成年の飲酒に関わる話題ですが、ここでは、ジェイがビールは飲めないと伝える一場面として描かれています。ジェイの口調と、on the fritz という軽い言い回しの組み合わせが、重くなりがちな場面をさらりと運んでいます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

古いラジオのつまみを回して、音が途切れたり、ざらついたりする様子を思い浮かべてみましょう。まったく鳴らないわけではないけれど、正常には聞こえない状態です。これが on the fritz のイメージです。

fritz は単独では意味を持たない語なので、意味を分解しようとするより、丸ごと覚えたほうが定着します。ジェイの Damn fridge must be on the fritz again という1文を、そのまま口に出せるようにしておく覚え方が役に立ちます。機器の名前、must be、on the fritz、again という並びで、型として頭に残ります。

冷蔵庫、テレビ、プリンターなど、身の回りの機器を主語にして、the ○○ is on the fritz と入れ替えて言ってみると、使える場面がすぐに見えてきます。

もうひとつの覚え方は、調子の悪さを音で思い出す方法です。ラジオがざらつく音や、画面がちらつく様子を頭に浮かべながら、on the fritz と声に出してみます。音や見た目の感覚と結びつけておくと、機器の調子が悪い場面に出会ったときに、この言い方が自然に口をついて出るようになります。

例文で覚える「on the fritz」

機器の調子が悪いことを軽く伝える on the fritz を、3つの例文で確認していきましょう。

The Wi-Fi is on the fritz again, so I can’t join the meeting.
(Wi-Fi がまた調子悪くて、会議に入れないんだ。)
在宅勤務で通信が不安定な場面です。again を添えると、前にも同じ不調があったという含みが出ます。

My laptop has been on the fritz all week.
(ノートパソコンが一週間ずっと調子悪いんだ。)
機器の不調を同僚に話す場面です。has been と all week を組み合わせると、不調が続いている期間の長さが伝わります。

A: Why is it so hot in here?
B: The air conditioner is on the fritz.
(A:なんでこんなに暑いの?)
(B:エアコンの調子が悪いんだよ。)
室温が高い理由を説明する往復会話です。理由を尋ねられて、機器の名前と on the fritz だけで答えても、十分に通じます。

あわせて覚えたい関連表現

out of order
(故障中、使用不可)
out of order は、自動販売機やエレベーターの張り紙のように、使えないことを示す言い方です。on the fritz は口語で、調子が悪い状態を軽く言います。

act up
(調子が悪くなる、ぐずる)
act up は動詞で、不調を起こすという動きを表します。on the fritz は、不調の状態にあることを表す状態表現です。

break down
(故障する、動かなくなる)
break down は、完全に動かなくなる出来事を指すのが基本です。on the fritz は、完全な故障とは限らず、調子が悪い状態を指します。

Note|機器名と be・go on the fritz の使い方の型

on the fritz は、機器名を主語にして、決まった型で使う表現です。ジェイの一言を手がかりに、その型を整理してみましょう。

基本の型は「機器名 + is / was + on the fritz」です。The TV is on the fritz は「テレビの調子が悪い」、The TV was on the fritz は「テレビの調子が悪かった」という状態の表現です。go を使う型は「機器名 + goes / went + on the fritz」で、The printer went on the fritz right before the deadline は「締め切り直前にプリンターの調子がおかしくなった」という、不調になった変化を表します。be は状態、go は変化、と使い分けます。

推量の must be を前に置くと、ジェイの言葉のように、原因を推し量る形になります。again を添えれば、前にも同じ不調があったという含みが加わります。My phone is on the fritz のように、機器を持ち主の所有格で示すことも、そのまま機器名として使えます。

作中のジェイは、Damn fridge must be on the fritz again と、must be と again を組み合わせていました。機器名、推量、状態、再発の含みが1文に並ぶ型になっています。

型を1文ごと覚えておけば、機器の不調を伝える場面ですぐに使えます。

まとめ|機器の不調を軽く伝える一言

on the fritz は、家電やパソコンなどが、完全な故障ではなく、調子が悪い状態にあることをくだけた口調で伝える表現です。機器名とひとかたまりで覚えると、日常の場面ですぐに使えます。

be を使えば不調の状態、go を使えば不調になる変化を表せます。must be を前に置けば原因を推し量る形になり、again を添えれば前にも同じ不調があった含みが加わります。out of order、act up、break down との違いを押さえておくと、不調の程度に合わせた言い分けもできます。

ジェイは、ビールの状態を告げたあと、原因を冷蔵庫の調子に求め、そのまま話題を切り替えていました。軽い言い回しが、場面をさらりと運んでいる場面でした。使ってみたい場面を思い浮かべてみてください。

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