海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
思いがけずすべてがうまく回り出して、「今日はなんだかツイている」と口にしたくなる日はありませんか。
そんな気分にぴったりの「get lucky」を、『モダンファミリー』シーズン5第18話の中盤、カードゲームで21を出して盛り上がるミッチェルと、それに応じるランガムのやり取りから、一緒に見ていきましょう。
「get lucky」の意味とニュアンス
get lucky
意味:運に恵まれる、ツイている
get luckyは、getが「手に入れる」、luckyが「運のよい」という意味なので、直訳すると「運のよい状態を手に入れる」です。自分の力で勝ち取るというより、偶然の巡り合わせで得をする、思いがけずうまくいく、というニュアンスを持っています。
くじや抽選、天気、時間の巡り合わせなど、思いがけない好運を語るときに使います。「We got lucky.」のように主語を複数にして、チームや同行者みんなにとっての好運を語る形でも使えます。
luckyは形容詞なので、getのあとにそのまま置いて「運のよい状態になる」という変化を表しています。同じ形容詞を使ったbe luckyが「運がよい」という状態そのものを述べるのに対し、get luckyは、運のよさが向こうから巡ってきた瞬間や出来事を切り取る言い方です。
なお、get luckyは文脈によって性的な含みを帯びる場合もある語です。使う場面と相手を選び、どちらの意味で伝わるかを意識して使うと安全です。
【ここがポイント!】
- 「get lucky」の核は、運が転がり込んでくる偶然の好運
- 努力の成果ではなく、巡り合わせによる得を表す表現
- 旅行の天気や抽選の結果など、思いがけない好運を気軽に語る場面で使える
『モダンファミリー』S05E18のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
ミッチェルがカードゲームで7を引き、合計が21になって声を上げる場面です。話し相手のランガムが「やるじゃないか」と声をかけると、ミッチェルは気分よく、今夜は自分にツキが回ってくる夜だと口にします。ランガムがそれにどう応じるかにも注目です。
Mitchell: Seven! That’s 21, huh? Yes! Yeah! Ah!
(7だ! これで21だよね? やった! よし!)Langham: Whoa, check you out.
(おお、やるじゃないか。)Mitchell: I guess tonight’s my night to get lucky.
(今夜は僕にツキが回ってくる夜みたいだね。)Langham: I would say.
(そう言っていいだろうね。)Modern Family Season5 Episode18 (Las Vegas)
シーン解説と心理考察
ミッチェルの最初の発言には、7が出て合計が21になったことへの高揚が詰まっています。「やった!」「よし!」と続く短い言葉が重なり、思わず声が出た様子が伝わってきます。
ランガムの「Whoa, check you out.」は、そんなミッチェルの様子を見て、感心を返す一言です。それを受けたミッチェルが、「今夜は僕にツキが回ってくる夜みたいだね」と続けます。I guessが付いているため、断言を避けた、柔らかい言い方になっています。
ここでのget luckyは、ゲームで運に恵まれている、という文脈で使われています。tonightという語があることで、今夜という区切られた時間の中でツキが向いている、という感覚が表れています。
会話の流れとしては、ミッチェルの喜びの声、ランガムの感心、ミッチェルの「今夜は運がいい」、ランガムの同意と、二人のあいだで発言が小気味よく行き来しています。get luckyの一言は、その盛り上がりの頂点に置かれています。
ランガムの返しは「I would say.」です。直訳すれば「私ならそう言う」です。ミッチェルの見立てをそのまま認める、短い相づちで会話が締めくくられます。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
get(手に入れる)+ lucky(運のよい)で、「運を手に入れる」と覚えましょう。努力して手に入れるのではなく、向こうから転がり込んでくる運を、ひょいと受け取るイメージです。
ミッチェルの一言も、7という数字が転がり込んできて、そのまま今夜のツキまで手に入れたという場面として重ねられます。手のひらにころんと運が転がり込んでくる様子を思い浮かべておくと、「偶然の巡り合わせで得をする」というget luckyの感覚が、記憶に残りやすくなります。反対に、自分で計画して手に入れた成果には、get luckyよりも、努力を表す別の言い方が合います。運が味方したのか、自分の力で得たのか、その違いを意識しておくと、この表現を使える場面がはっきりし、会話でも自然に選べます。
例文で覚える「get lucky」
偶然の好運を表すget luckyを、日常・イベント・仕事の3つの場面で確認していきましょう。
We got lucky with the weather on the day of our trip.
(旅行の日は天気に恵まれた。)
旅行の思い出を話す場面です。with the weatherのように、何に恵まれたのかをwithで添えられます。
A: How did the raffle go?
B: I got lucky and won a movie ticket.
(A:抽選会はどうだった?)
(B:運よく映画のチケットが当たったよ。)
イベントの結果を話す会話です。got lucky andのあとに、運のおかげで起きた結果をつなげられます。
We got lucky. The meeting started late, so we made it on time.
(運がよかったよ。会議が遅れて始まったから、間に合った。)
ぎりぎりで間に合った場面です。先に「運がよかった」と言い、あとから理由を添える順序でも使えます。
あわせて覚えたい関連表現
be in luck
(運がいい、ちょうど都合よくいく)
be in luckは、いまの状況が自分にとって都合よく整っているという、状態の言い方です。get luckyは、運に恵まれて何かをつかむ、という出来事の言い方です。
catch a break
(ようやく運が向く、いい巡り合わせを得る)
catch a breakは、悪い流れのあとで運が向く、というニュアンスが強い言い方です。get luckyは、流れに関係なく思いがけない好運を指します。
hit the jackpot
(大当たりを出す、大成功する)
hit the jackpotは、大きな成功や大当たりを得るときの言い方で、比喩でも広く使われます。get luckyは、大きさを問わず偶然の好運全般を指します。
Note|get lucky・be lucky・be in luck の焦点の違い
get lucky、be lucky、be in luckは、どれも「運がいい」と訳せますが、何に焦点を当てるかが異なります。
get luckyは、運に恵まれる出来事に焦点があります。「くじが当たった」「間に合った」のように、ある結果が起きたときに使います。be luckyは、運がよいという性質や状態を表します。「彼はいつも運がいい」のように、一つの出来事に限らず、その人の傾向を語るときにも使える形です。be in luckは、いまの状況が都合よく整っているという状態を表します。「今日は間に合ってラッキーだね、ちょうど席が空いているよ」のように、目の前の状況が味方している場面に合います。日本語ではどれも「運がいい」に集約されますが、英語では、出来事なのか、性質なのか、いまの状況なのかで形を選び分けます。
ミッチェルの一言は、今夜という区切られた時間の出来事としての運を語っているので、get luckyが使われています。
運がいいと感じたとき、それが出来事なのか、性質なのか、いまの状況なのかを考えると、表現を選びやすくなります。とくに「~に恵まれた」と過去の出来事を振り返るときは、get luckyの過去形であるgot luckyが自然に収まります。
まとめ|転がり込んだ運を、軽やかに口にする
get luckyは、偶然の巡り合わせで運に恵まれることを表す表現です。
旅行の天気、抽選の結果、ぎりぎりで間に合った場面など、思いがけない好運を語る場面で幅広く使えます。会話の引き出しに加えてみてください。
日本語の「ツイている」は、その場の好運を軽く喜ぶときに使う言葉で、get luckyの感覚とよく重なります。カードゲームで21を出して、今夜はツキが回ってくる夜だと口にしたミッチェルの高揚が、get luckyという一言にそのまま乗っていた場面でした。


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