「wear with confidence」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E06で学ぶ英会話

「wear with confidence」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

いつもと違う服を着てみたら急に不安になって、鏡の前で「これ、似合っているのかな」と手が止まってしまう場面があります。

そんな不安な気持ちの背中を押す一言「wear with confidence」を、『モダンファミリー』シーズン6第6話の中盤、衣装の緊急事態を訴えるキャメロンに、ミッチェルが声をかける場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「wear with confidence」の意味とニュアンス

wear with confidence
意味:自信を持って堂々と身につける、着こなす

wear は服やアクセサリー、帽子などを身につける動詞で、with confidence は「自信を持って」という様子を付け加える言い方です。with のあとに抽象的な名詞が続くと、「〜を持って」「〜とともに」という様子を表す働きをします。そのため wear with confidence は、着る物そのものより、着る側の態度に目を向けた表現になります。

見出しの wear with confidence は、何を着るのかを示す目的語を省いた形です。目的語を入れると、wear it with confidence や wear that hat with confidence のように、身につける物がはっきりします。今回のシーンで使われているのは wear it with confidence で、it が身につける物を受けています。

この形は、気後れしている相手に「気にせず堂々と着ればいい」と声をかける助言としてよく合います。似合うかどうかを心配する気持ちを、着る側の姿勢で切り替えるという発想が、この表現の中心にあります。服だけでなく、帽子やメイクなど身につけるもの全般に使えます。

日本語にするときは、「自信とともに着る」と直訳すると硬い響きになります。「堂々と着る」「自信を持って着こなす」のあたりを目安にすると、会話でも自然な形になります。

【ここがポイント!】

  • 「wear with confidence」の核は、着る物ではなく着る側の態度に注目するイメージ
  • wear it with confidence は、気後れしている相手の背中を押す助言の形
  • 直訳の「自信とともに着る」ではなく、「堂々と着る」と訳すのがコツ

『モダンファミリー』S06E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

キャメロンがミッチェルに、衣装の緊急事態だと告げる場面です。ミッチェルは事情を細かく聞く前に、励ましの一言を返します。ところがキャメロンの本当の心配ごとは別のところにあって、会話は思わぬ方向へ進んでいきます。

Cameron: Mitchell, I have a costume emergency.
(ミッチェル、衣装の緊急事態なんだ。)

Mitchell: Just wear it with confidence, Cam. I’m sure you look great.
(自信を持って着ればいいよ、キャム。きっと似合ってるさ。)

Cameron: No, I can’t find Lily!
(違うんだ、リリーが見つからないんだ!)

Mitchell: Oh, okay, found her by the trash can, next to the big kid dressed like a hobo.
(ああ、いたいた。ゴミ箱のそばの、ホームレスの格好をした大きい子の隣にいるよ。)

Cameron: Oh, you did it. I don’t — I don’t think that’s a kid. I should probably tell a grown-up.
(ああ、見つけてくれたんだ。ええと……あれ、子どもじゃないと思う。誰か大人に言ったほうがいいかも。)

Modern Family Season6 Episode6 (Halloween 3: AwesomeLand)

シーン解説と心理考察

ミッチェルの Just wear it with confidence, Cam. は、衣装の内容には触れず、着る側の心構えだけを伝える一言になっています。Just が付くことで、あれこれ悩まずにその一点だけを守ればいい、という軽い調子になっています。続く I’m sure you look great. は、相手の不安を先回りして打ち消す言葉で、励ましの気持ちが伝わってきます。

ところがキャメロンは No と否定して、困っているのは衣装ではなく、リリーが見つからないことだと伝えます。衣装の緊急事態という切り出しから、娘の居場所という別の話へ、会話の重心が移る場面です。励ます側のミッチェルにしてみれば、助言の前提が外れた形になります。

ミッチェルは、ゴミ箱のそばにいるリリーの居場所を告げます。するとキャメロンは、その隣にいる大きい子について I don’t think that’s a kid. と言い出し、誰か大人に言ったほうがいいかもしれないと続けます。リリーが見つかったあとも、心配ごとが次に移っていく流れです。

短いやり取りの中で、励ましの一言を先に返すミッチェルと、続けざまに心配ごとが出てくるキャメロンの対比が、会話の動きをつくっています。wear it with confidence という励ましは、話の入り口で使われる軽い一言として響きます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

新しい服に袖を通して、鏡の前で背筋をすっと伸ばす姿を思い浮かべてみましょう。同じ服でも、肩を丸めて着るのと、胸を張って着るのとでは、見え方が変わります。服の上に「自信」という一枚を羽織るイメージが、wear with confidence の芯です。

ミッチェルの一言を思い出しながら、「服+自信を身につける」と二つに分けて覚えると、意味が定着しやすくなります。wear が「着る」動作、with confidence が「自信を添える」動作で、二つが同時に起きている形です。

キャメロンに向けた Just wear it with confidence という言い方を丸ごと覚えておくと、着慣れない服を前に迷っている相手へ声をかけたいときに、そのまま口から出てきます。

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例文で覚える「wear with confidence」

服装の場面から、人を評する言い方まで、3つの例文で確認していきましょう。

He wore the old suit with confidence, and it worked.
(彼は古いスーツを堂々と着て、それがうまくいきました。)
面接や会合での立ち居振る舞いを語る場面です。it worked と続けると、堂々とした態度が結果につながったという含みが出ます。

A: Do you think this hat is too much?
B: Maybe, but wear it with confidence.
(A:この帽子、ちょっと派手すぎるかな?)
(B:かもね。でも自信を持ってかぶれば大丈夫。)
買い物中の友人同士の会話です。but のあとに wear it with confidence を置くと、迷いを残したまま背中を押す言い方になります。

She wears bold colors with confidence.
(彼女は大胆な色を堂々と着こなします。)
人のファッションを評する場面です。三人称の現在形にすると、その人のふだんの着こなし方を述べる文になります。

あわせて覚えたい関連表現

carry oneself with confidence
(自信のある立ち居振る舞いをする)
carry oneself は、身のこなし全体を指す言い方です。wear with confidence が身につける物に焦点を置くのに対し、こちらは服に限らず態度全体を指します。

pull off a look
((難しい装いを)うまく着こなす)
pull off は、難しいことをやり遂げるという意味の表現です。wear with confidence が着る側の態度を述べるのに対し、こちらは着こなしが成功したという結果を述べます。

own it
(堂々と自分のものにする)
own it は、失敗や個性なども含めて堂々と引き受けるくだけた言い方です。wear with confidence が身につける物に限られるのに対し、服以外の場面にも使えます。

Note|wear it with confidenceの形を分解する、目的語とwith以下の役割

wear it with confidence は短い表現ですが、3つの部品に分けると仕組みが見えやすくなります。ここでは、動詞、目的語の it、with 以下の名詞の3つを、辞書的な文法の範囲で整理します。

1つ目の wear は、服や装身具を身につけるという動作を表す動詞です。2つ目の it は目的語で、身につける物を受けます。会話の中では、直前に話題に出た服や帽子を it でまとめて指せるため、具体的な名前を繰り返さずに済みます。3つ目の with confidence は、with に抽象名詞が続いて「〜を持って」という様子を表す部分で、動詞に様子を添える働きをします。この with 以下は入れ替えることができます。wear it with pride と言えば「誇りを持って着る」、wear it with care と言えば「丁寧に着る」という意味になり、動作は同じままで態度だけが変わります。文頭の Just は、助言を「とにかくそれだけでいい」という形に絞る働きを持ちます。

ミッチェルの Just wear it with confidence, Cam. は、この3つの部品と Just がそろった形の助言でした。着る物を it で受け、態度を confidence で示し、Just で選択肢を一つに絞っています。

部品ごとに分けて見ると、with 以下を入れ替えるだけで表現が広がることも見えてきます。

まとめ|堂々と着る、という助言を一言で

wear with confidence は、服や帽子などを自信を持って身につける、堂々と着こなすという意味の表現です。目的語を入れた wear it with confidence の形で、気後れしている相手の背中を押す助言として使えます。

似合うかどうか迷っている友人への声かけ、初めて挑戦する装いを前にした自分への言い聞かせなど、着る側の態度を切り替えたいときに使える一言です。with 以下を入れ替えれば、pride や care など別の態度も同じ形で表せます。

衣装の緊急事態に対して、中身を確かめる前に態度のほうから背中を押したミッチェルの一言は、この表現の役割をそのまま見せていました。

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