「laugh in my face」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E07で学ぶ英会話

「laugh in my face」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

言葉を探して必死に話している最中に、目の前で笑われてしまう。

真剣に話しているのに、目の前で笑われて悔しい思いをしたことはありませんか。

そんな気持ちを伝える「laugh in my face」を、『モダンファミリー』シーズン6第7話の中盤、英語で話す苦労をジェイに打ち明けるグロリアの場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「laugh in my face」の意味とニュアンス

laugh in my face
意味:面と向かって笑われる、目の前で笑いものにされる

laugh in someone’s face は、相手の真剣な言葉や頼みごとを、本人の目の前で笑い飛ばす態度を表します。陰で笑うのではなく、本人に向かって笑う点が核心で、相手を軽んじた失礼な態度として映ります。

my の部分は、笑われる人に合わせて変わります。自分が笑われたなら laugh in my face、彼なら laugh in his face、彼女なら laugh in her face、彼らなら laugh in their face のように、所有格を入れ替えて使います。

今回のシーンでは、To have people laugh in my face という形です。have + 人 + 動詞の原形で「人に〜される」という意味になり、笑う側ではなく、笑われる側の立場から出来事を語っています。過去の出来事として話すときは He laughed in my face、してほしくないことを伝えるときは Don’t laugh in my face のように、動詞の形を変えて使います。

使われる場面は、真剣な相談や頼みごとを笑い飛ばされたとき、夢や計画を人に話して笑われたとき、期待していた結果を笑われたときなどです。笑うという動作の形を描く表現なので、笑われた側の悔しさや傷ついた気持ちを伝える場面によく合います。一方、笑った側が主語のときは、相手を軽んじた態度そのものを述べる言い方になり、同じ出来事でも、誰の視点で語るかによって響きが変わります。

【ここがポイント!】

  • 「laugh in my face」の核は、本人の目の前で笑われるという近さ
  • 陰で笑う laugh behind someone’s back と、本人の前か陰かで対になる表現
  • my は笑われる人に合わせて his・her・their などに入れ替える

『モダンファミリー』S06E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

グロリアとジェイの2人による会話の場面です。グロリアは、口に出す前に頭のなかで訳している苦労と、言葉を探している最中に笑われる気持ちを、ジェイに向けて語ります。そのなかに laugh in my face が入っています。ジェイの一言と、それに返すグロリアの言葉にも注目です。

Gloria: Do you know how frustrating it is to have to translate everything in my head before I say it? To have people laugh in my face because I’m struggling to find the words? You should try talking in my shoes for one mile!
(口に出す前に頭の中で全部訳さなきゃいけないのが、どれだけもどかしいかわかる? 言葉を探して苦労しているのに、目の前で笑われる気持ちが。あなたも私の立場で話してみなさいよ!)

Jay: I think you meant–
(君が言いたかったのは–)

Gloria: I know what I meant to mean. Do you even know how smart I am in Spanish? Of course you don’t. For once, it would be nice to speak to someone in my own language in my own home.
(自分が何を言いたかったかはわかってるわ。私がスペイン語ならどれだけ賢いか、あなた知ってるの? 知るわけないわよね。たまには、自分の家で自分の言葉で誰かと話したいのよ。)

Modern Family Season6 Episode7 (Queer Eyes, Full Hearts)

シーン解説と心理考察

グロリアは、口に出す前に頭のなかで全部訳さなければならないもどかしさを、まず言葉にします。続けて、言葉を探して苦労しているところを、目の前で笑われる気持ちを打ち明けます。苦労そのものと、その苦労を笑われることの2つが、ひとつの訴えの中に重なっています。

ジェイが「君が言いたかったのは–」と言いかけると、グロリアは「自分が何を言いたかったかはわかってるわ」と返し、自分の言いたいことは自分で分かっている、と示します。そのまま、スペイン語なら自分がどれだけ賢いかを知っているのか、とジェイに問いかけます。その直後に「知るわけないわよね」と自分で答えを出す運びが、この訴えの温度をはっきり示しています。

最後は、「たまには、自分の家で自分の言葉で誰かと話したい」という望みで締めくくられます。ここまでは苦労を並べる流れでしたが、最後の一言は、何を求めているのかを率直に語る言葉です。苦労の中身を並べたあとで、自分の望みを短く言い切る構成になっています。

苦労を笑われたくないという気持ちと、自分らしく話せる場を求める気持ちが、ジェイに向けた訴えとして重なっている場面です。laugh in my face という言葉は、その気持ちの入り口に置かれています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

鼻先が触れそうなほど近い距離で、相手が声を上げて笑っている場面を思い浮かべてみましょう。顔(face)の真正面で(in)笑われる、その距離の近さが、逃げ場のない気持ちにつながります。

グロリアの言葉に置き換えると、必死に言葉を探している自分の顔の前で、相手が笑っているという構図です。陰で笑われるのであれば、本人は気づかずにいられます。目の前で笑われると、笑われたことを本人が受け止めるしかありません。この逃げ場のなさが、laugh in my face の中心にある感覚です。笑われる側の視点で語るからこそ、距離の近さがそのまま気持ちの重さとして伝わります。

laugh in my face の核は、笑い声が自分の顔にまっすぐ届く距離にあります。

例文で覚える「laugh in my face」

目の前で笑われる場面を描くlaugh in my faceを、3つの例文で確認していきましょう。

Don’t laugh in her face. She’s serious about it.
(面と向かって笑わないで。彼女は本気なんだから。)
友人に配慮を求める場面です。Don’t で始めて、してほしくない行動を先に伝え、そのあとに理由を続けています。

If I pitch this idea, they’ll laugh in my face.
(このアイデアを提案したら、みんなに目の前で笑われるだろうな。)
仕事の提案をためらう場面です。If で仮定を置くと、まだ起きていない出来事への警戒として使えます。

A: Did you ask your boss for a raise?
B: Yes, and he laughed in my face.
(A:上司に昇給をお願いした?)
(B:したよ。そしたら目の前で笑われた。)
交渉がうまくいかなかった経験を話す会話です。laughed と過去形にすると、実際に起きた出来事として語れます。

あわせて覚えたい関連表現

laugh at
(〜を笑う、〜をばかにして笑う)
laugh at は、笑う対象を示す一般的な言い方です。laugh in someone’s face は、本人の目の前で笑う無遠慮さが加わる点が違います。

laugh behind someone’s back
(陰で笑う)
laugh behind someone’s back は、本人のいない所で笑うことです。laugh in someone’s face とは、本人の前か陰かで対になります。

brush off
(〜を軽くあしらう)
brush off は、真剣に取り合わずに退ける動きを表します。laugh in someone’s face は、笑うという反応の形そのものを指す点が違います。

Note|in my face を「顔の中で」と訳して外れる理由

laugh in my face の in my face を「私の顔の中で」と訳すと、意味がずれます。ここでは、この in の働きを、似た形の表現と並べて整理します。

in は、「〜の中に」という囲まれた場所を表すだけでなく、「〜の面前で」「〜に向かって」という位置関係も表します。in someone’s face は、顔の内部ではなく、顔が向いている真正面を指し、「面と向かって」に近い意味になります。同じ仕組みの表現は、ほかにもあります。whisper in someone’s ear は耳の中ではなく「耳元でささやく」、shut the door in someone’s face は「目の前でドアを閉める」という意味です。どれも、体の部位そのものの内側ではなく、その部位が向いている先の近さを示しています。

laugh in my face も同じで、顔の中に何かが入るのではなく、顔の真正面、手の届く距離で笑う、という意味になります。「顔の中」ではなく「面と向かって」と訳すと、in の働きが収まります。

グロリアが言った laugh in my face は、目の前で笑われる近さを、そのまま言葉にした表現でした。

in と体の部位を組み合わせると、面前や近さを表す形になります。体の中ではなく、体が向いている先を指す in だと押さえておくと、初めて見る形にも応用が利きます。

まとめ|目の前で笑われる近さを、一言で

laugh in my face は、本人の目の前で笑われることを表す表現です。my の部分は his、her、their などに入れ替えられ、laugh at や laugh behind someone’s back と並べると、本人の前か陰かの差がはっきりします。

真剣な相談や頼みごとを笑い飛ばされたとき、夢や計画を笑われたときなど、笑われた側の悔しさや傷ついた気持ちを伝える場面で使えます。have people laugh in my face のように、笑われる側の立場から語る形も、あわせて押さえておくと便利です。

言葉を探しているところを笑われる気持ちと、自分の言葉で話せる場を求める気持ちが、グロリアの言葉に重なっていました。会話のレパートリーに加えてみてください。

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