海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン9第2話では、アレックスの寮に差し入れを届けるクレアたちと、大学の寮に入るマニーの姿が描かれます。どちらも、寮で暮らす子どもと、その家族が登場する場面です。
アメリカの大学では、親元を離れて大学の寮で暮らす学生が多いと言われます。この回の場面を手がかりに、寮の暮らしと、家族が届ける差し入れにまつわる習慣や英語を見ていきます。
家族から届く「care package」
アレックスの寮を訪ねる日、クレアは用意した品物についてこう言います。
Claire: No, no, no, those are for Alex.
(だめだめ、それはアレックスの分。)Claire: I’m taking them up to her dorm today.
(今日、あの子の寮に持っていくの。)Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)
dorm は dormitory(寮)の略で、会話ではこちらが使われることが多い語です。実家に残るルークは、この差し入れが気になります。
Luke: Why does Alex get a care package and not me?
(なんでアレックスには差し入れがあって、俺にはないの?)Claire: You live in a care package.
(あなたは差し入れの中に住んでるようなもんでしょ。)Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)
care package は、家を離れて暮らす家族や友人に、食べ物や日用品を詰めて送る箱を指すことが多い言葉です。大学生の子どもへ、お菓子や好物、ちょっとした日用品を届ける家族は珍しくないとされます。中身は家庭によってさまざまで、試験期間に合わせて送るといった話もよく聞かれます。
send someone a care package(〜に差し入れを送る)、put together a care package(差し入れの箱を用意する)のような形で使われます。クレアの切り返しは、実家暮らしのルークにとっては家そのものが差し入れの箱のようなもの、という冗談です。
差し入れの話は、フィルが直したアレックスの古い自転車の話にも続きます。
Claire: Well, the basket’s perfect for loading up the toiletries.
(このかご、洗面用品を積むのにぴったりね。)Claire: Remember last time we went up there? She was washing her hair with the powdered soap from the ladies room.
(この前行ったとき、覚えてる? あの子、女性用トイレの粉せっけんで髪を洗ってたのよ。)Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)
toiletries はシャンプーや歯ブラシなどの洗面用品のことで、寮に持っていく物のリストによく登場する語です。二つ目の台詞の the ladies room は「女性用トイレ」を指す言い方で、restroom や bathroom と並んで使われます。
「the place I’ll call home」と寮の部屋
マニーも、大学の寮に入る日を迎えます。寮の部屋で、マニーとジェイはこんなやりとりをします。
Manny: So, this is the place I’ll call home for the next four years.
(さて、ここがこれから4年間、僕が我が家と呼ぶ場所です。)Jay: And because you’re a theater major, probably the biggest apartment you’ll ever have.
(演劇専攻だからな、たぶんお前が住む中でいちばん広い部屋になるぞ。)Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)
call ~ home は「〜を我が家と呼ぶ、〜に住む」という言い方です。the next four years には、アメリカの大学の学部が4年制であることが多い点も表れています。major は「専攻」で、What’s your major?(専攻は何?)は大学生どうしの会話でよく交わされる質問とされます。ジェイの台詞は、寮の部屋の広さをマニーの専攻と結びつけた冗談です。
部屋ではグロリアがエスプレッソマシンをどこに置くかをたずね、マニーは机の上でいいと答えます。アメリカの大学の入寮日には、家族が車で荷物を運び込み、部屋を整える手伝いをする光景がよく見られると言われます。大学によっては、1年生に寮で暮らすことを求めるところもあるようです。寮の部屋は dorm room、同じ部屋で暮らす相手は roommate と呼ばれ、相部屋のことも多く、持ち込める家電や置き場所に決まりがある寮もあるようです。細かな事情は大学によって異なります。
夏も寮にいる学生と、親の心配
アレックスが夏の間も大学にいたことは、クレアの言葉から分かります。クレアとフィルは、娘の部屋の様子をこう話します。
Claire: Oh, she’s been here all summer, so this could be pretty rough.
(あの子、夏の間ずっとここにいたから、けっこうひどいことになってるかも。)Claire: Remember last time there was a rat in her room.
(前に部屋にネズミがいたでしょ。)Phil: She’s a scientist.
(あの子は科学者なんだ。)Phil: She said it was part of a study.
(研究の一部だって言ってたじゃないか。)Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)
all summer は「夏の間ずっと」、pretty rough は「かなりひどい状態」です。rough は「荒れた、ひどい」で、I had a rough day.(大変な一日だった。)のように、つらかった一日を言うときにも使われます。クレアの Remember ~? は「〜を覚えてる?」と相手の記憶に訴える切り出しで、自転車の場面でも同じ形が出てきました。
アメリカの大学は夏休みが長いことが多く、その間に大学に残って研究や授業に参加する学生もいます。インターンシップやアルバイトに充てる学生もいるようです。フィルの part of a study は「研究の一環」で、部屋のネズミも研究のためだったというアレックスの言い分を、そのまま伝えています。部屋の様子を先回りして心配するクレアと、娘を「科学者」と呼んでかばうフィルの対比が見どころです。差し入れの準備と同じく、この会話からも、寮で暮らす娘を気にかける両親の様子が分かります。
まとめ|寮の暮らしを伝える英語
dorm、care package、toiletries、call ~ home、major、all summer を取り上げました。寮で暮らす学生と、差し入れを届ける家族の習慣が、こうした言葉から見えてきます。
大学の寮が出てくる場面を観ながら、暮らしの細かな言葉を拾っていくと、アメリカの学生生活が少し身近になります。
同じ回のほかのコラムでは、入寮の日の別れの言葉や、キッチンの火事をめぐる夫婦の会話を扱っています。


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