「tearful goodbye」と「perfect goodbye」はどう違う?別れ際の英語の言い分け|『モダンファミリー』S09E02で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「tearful goodbye」と「perfect goodbye」はどう違う?別れ際の英語の言い分け|『モダンファミリー』S09E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン9第2話では、マニーが大学の寮に入ります。本人が望むのは、涙を見せずに済む別れです。ところがその別れは、一度では終わりません。

「さよなら」を英語で言うだけなら goodbye 一語で足ります。けれども、どんな別れにしたいか、どんな別れだったかを伝えるには、goodbye の前に置く言葉が手がかりになります。この回の別れの場面から、その言い分けを見ていきます。

目次

「a tearful goodbye」と「a perfect goodbye」

寮に入る日について、マニーは避けたいことを二つ挙げます。

Manny: There are two things I want to avoid my first day of school: getting caught leaving the shower in my aqua shoes, and a tearful goodbye.
(入学初日に避けたいことが二つあります。アクアシューズでシャワーから出てくるところを見られること、そして涙のお別れです。)

Manny: My classmates are gonna see me cry eventually.
(いずれクラスメイトには泣くところを見られるでしょう。)

Manny: I’d prefer it be during a curtain call.
(できれば、それはカーテンコールのときにしたいんです。)

Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)

tearful は「涙ぐんだ、涙ながらの」という形容詞で、a tearful goodbye は泣きながら交わす別れを指します。tear(涙)に「〜に満ちた」を表す -ful が付いた形で、a tearful farewell(涙の別れ)、tearful eyes(涙ぐんだ目)のようにも使われます。curtain call は、終演後に出演者が舞台に呼び戻されてあいさつすることです。演劇を専攻するマニーは、人前で泣くなら舞台の上がいいと言っているわけです。

別れのあいさつを済ませたあと、マニーはこう言います。

Manny: Well, my friend, you have just witnessed the rare perfect goodbye.
(さて、君はいま、めったに見られない完璧な別れに立ち会ったんだよ。)

Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)

perfect は「非の打ちどころがない」で、ここでは「思い描いたとおりに済んだ別れ」という意味合いです。形容詞を替えると、別れの質が言い分けられます。

言い方 意味
a tearful goodbye 涙ながらの別れ
a perfect goodbye 思いどおりに済んだ別れ
a proper goodbye きちんとした別れのあいさつ
a quick goodbye 手短な別れ

We never got to say a proper goodbye.(ちゃんとお別れを言えなかった。)のように、別れ方に心残りがあるときにも使えます。反対に、別れが長引くのを避けたいときは I hate long goodbyes.(長いお別れは苦手なんだ。)のような言い方もあります。

2時間で戻ってきたマニーと「drop off」

完璧に済んだはずの別れは、その日のうちに崩れます。寮にいるはずのマニーが、ジェイの前に姿を見せるのです。

Jay: Oh, geez.
(おいおい。)

Jay: We dropped you off at college two hours ago.
(大学に送り届けたのは2時間前だぞ。)

Jay: My God, even Haley lasted longer.
(まったく、ヘイリーだってもう少しもったぞ。)

Manny: I needed my white noise machine.
(ホワイトノイズの機械が必要だったんです。)

Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)

drop someone off は「車で送って降ろす」の意味で、学校や駅まで人を送り届けたときの基本表現です。迎えに行くほうは pick someone up で、I’ll drop you off and pick you up at five.(送っていって、5時に迎えに行くね。)のように対で覚えると便利です。

last は「続く」のほかに「持ちこたえる」の意味でも使われ、even ~ lasted longer で「〜でさえもっと長くもった」という比べ方になります。早すぎる出戻りを、ジェイはヘイリーを引き合いに出してからかいます。マニーの答えは、ホワイトノイズの機械が必要だったという言い分です。

別の場面では、家の用事をしているジョーが、その理由として「マニーに言われた」と答えます。ジェイは、マニーを甘やかしていたつもりが、実は自分たちのほうが世話を焼かれていたと言います。そのときの動詞が coddle(甘やかす、過保護に世話を焼く)です。甘やかす側と甘やかされる側が入れ替わっていたことを、ジェイ自身の言葉で言い表しています。

本音を切り出す「if I didn’t say it」

物語の終盤、マニーの大学を訪ねたジェイは、ひとつの前置きから話し始めます。

Jay: Look, if I didn’t say it it’s a big deal, you going here.
(いいか、言ってなかったかもしれないから言っとくが、お前がここに通うってのは大したことなんだぞ。)

Jay: Good job.
(よくやった。)

Manny: Well, if I didn’t say it, I-I couldn’t have done it without you.
(僕も言っていなかったかもしれないので言いますが、あなたがいなければ、ここまで来られませんでした。)

Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)

if I didn’t say it は「言いそびれていたとしたら(今言っておくと)」という前置きです。改まって言うのが照れくさい本音の前に置くと、言葉の重さを少し和らげられます。続く a big deal は「大ごと、重要なこと」で、It’s a big deal. と言えば、相手の出来事の大きさを認める一言になります。マニーが同じ前置きで返しているのも見どころです。I couldn’t have done it without you. は「あなたなしではできなかった」と、相手の支えに触れる定番の言い方とされます。

Jay: We are, you know.
(本当にそうなんだよ。)

Jay: We’re family.
(俺たちは家族なんだ。)

Manny: I’ll try to make you proud.
(誇りに思ってもらえるよう、頑張ります。)

Gloria: You already have.
(もう思ってるわよ。)

Modern Family Season9 Episode2 (The Long Goodbye)

make someone proud は「〜に誇りに思ってもらう」です。グロリアの You already have. は、You already have made me proud. の後半を省いた形で、現在完了の have だけを残して「もうそうなっている」と答えています。短い返事で相手の言葉を丸ごと受け止める、英語らしい応じ方が分かります。

まとめ|goodbye の前の言葉で別れを言い分ける

a tearful goodbye と a perfect goodbye の対比に加え、drop off、coddle、if I didn’t say it、You already have. を取り上げました。goodbye の前に置く一語で、どんな別れかを伝えられます。

予定どおりにいかない別れを観ながら、こうした言い回しを拾っていくと、別れ際の英語が身近になります。

同じ回のほかのコラムでは、キッチンの火事をめぐる夫婦の会話や、大学の寮の暮らしを扱っています。

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