「I don’t like where this is going」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E07で学ぶ英会話

「I don't like where this is going」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

相手の話がまだ途中なのに、行き着く先がなんとなく見えてしまい、続きを聞く前から身構えた経験はありませんか。

そんなときにぴったりの「I don’t like where this is going」を、『モダンファミリー』シーズン6第7話の前半、フットボール部の朝食の話を切り出したキャメロンに、ミッチェルが返す場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「I don’t like where this is going」の意味とニュアンス

I don’t like where this is going
意味:この話(状況)の行き着く先が気に入らない、嫌な予感がする

I don’t like where this is going は、話や状況が進んでいく方向に、いい気がしないと伝える言い方です。like は「好む」、where this is going は「これが進んでいく先」という意味で、全体では「これが向かっている先が気に入らない」と直訳できます。

where this is going の go は、人や物が場所へ移動する意味ではなく、話や状況の展開を道のりに見立てた使い方です。this は目の前で進んでいる話題や状況を指します。this のかわりに this conversation や this meeting を入れると、何の行き先なのかを具体的に示せます。

「今の展開は自分に都合の悪い方向へ向かっている」と感じたときに、話を止める合図や、警戒を示す一言として使います。相手に、一度立ち止まって話し方を見直すきっかけを渡す言い方でもあります。

時制は、その場で感じたときは I don’t like where this is going、過去の出来事として振り返るときは I didn’t like where this was going のように、go と be の形を合わせて変えます。

見出しの形は don’t ですが、今回のシーンでは I do not like where this is going と、縮約せずに言っています。do not と don’t は同じ否定で、意味は変わりません。縮約しない分、一語ずつはっきり区切って言う響きになります。

【ここがポイント!】

  • 「I don’t like where this is going」の核は、話の行き着く先を評価して「気に入らない」と伝える点
  • 先を見越して警戒するときの一言で、話を止める合図にもなる表現
  • where this is going の go は移動ではなく、話や状況の進み具合を表す

『モダンファミリー』S06E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ミッチェルとキャメロンが2人で交わす会話の場面です。キャメロンが、ホームカミングにあわせてフットボール部のために朝食を作るという習わしを説明すると、聞いていたミッチェルが I do not like where this is going. と口にします。そのあとのキャメロンの問いかけと、ミッチェルの返しにも注目です。

Cameron: Traditionally, the varsity coach and his wife cook a big pancake breakfast for the football team for homecoming.
(昔からの習わしでね、代表チームのコーチとその奥さんが、ホームカミングのときにフットボール部のために大きなパンケーキの朝食を作るんだ。)

Mitchell: I do not like where this is going.
(この話の行き先が気に入らないな。)

Cameron: Well, let me finish.
(まあ、最後まで言わせてよ。)

Mitchell: Okay, continue.
(わかった、続けて。)

Cameron: How would you feel if you and I cooked a big pancake breakfast for the varsity football team?
(君と僕で、代表チームのフットボール部に大きなパンケーキの朝食を作るとしたら、どう思う?)

Mitchell: Did you think that that was a twist?
(今の、どんでん返しのつもりだったの?)

Cameron: Mitchell, please.
(ミッチェル、お願いだよ。)

Modern Family Season6 Episode7 (Queer Eyes, Full Hearts)

シーン解説と心理考察

ミッチェルは、キャメロンの説明が終わりきらないうちに、I do not like where this is going. と切り出します。話の中身そのものではなく、話が進んでいく先への警戒を言葉にした一言です。

キャメロンが「最後まで言わせてよ」と促すと、ミッチェルは「わかった、続けて」と受けます。ここで初めて、2人でフットボール部に朝食を作るという本題が出てきます。それを聞いたミッチェルの返しは「今の、どんでん返しのつもりだったの?」でした。この返しから、ミッチェルが話の行き先をあらかじめ読んでいたことが分かります。

先に釘を刺しておきながら、相手にはきちんと最後まで話をさせるところに、2人のやり取りの慣れた空気がにじみます。本題が出たあとの反応も、驚きではなく、予想が当たったという調子で返しています。

最後の「ミッチェル、お願いだよ」というキャメロンの一言は、この話を通したいという気持ちを、名前を呼ぶことで前に出しています。切り出し方、受け方、名前の呼び方まで、短い会話のなかで2人の慣れたやり取りが表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

分かれ道に立って、標識に書かれた目的地を見た瞬間に足が止まる場面を思い浮かべてみましょう。where this is going は、話や状況を道に見立てて、その道が向かう先を指しています。

ミッチェルは、キャメロンの話という道の先に立つ看板を先に見つけて、「この先には行きたくない」と足を止めている、というイメージです。話の中身ではなく、道の行き先を見て判断している点が、この表現の芯になっています。行き先が気に入らなければ、その道を進む前に足を止める、という順番です。

I do not like where this is going は、道の先の景色が気に入らないから、その手前で足を止める、という一言にあたります。

例文で覚える「I don’t like where this is going」

話の流れに警戒を示すI don’t like where this is goingを、3つの例文で確認していきましょう。

I don’t like where this is going. Can we stop and talk about it?
(この流れは気に入らない。一度止めて話し合えないかな?)
議論が少しずつ険悪になってきた場面です。後ろに Can we stop と続けると、単に嫌だと言うだけでなく、話を止めて仕切り直したいという意図が伝わります。

I’m sorry, but I do not like where this meeting is going.
(申し訳ありませんが、この会議の流れには賛成できません。)
会議で議論の方向に異を唱える場面です。do not と縮約せずに言い、this のかわりに this meeting を入れることで、改まった響きと、何の行き先なのかの明確さが加わります。

A: We need to talk about your budget.
B: I don’t like where this is going.
(A:あなたの予算の件で話があるの。)
(B:なんだか嫌な予感がするな。)
面倒な話の入り口で身構える会話です。話の中身がまだ出ていない段階で使うと、切り出し方から嫌な流れを察した、という感覚が出ます。

あわせて覚えたい関連表現

I see where this is going
(話の行き先が読めた)
see where this is going は、良い悪いを問わず、先が読めたことを表します。like を否定形にした I don’t like where this is going は、読めたうえで気に入らないという評価が加わる点が違います。

I don’t like the sound of this
(なんだか嫌な感じがする)
the sound of this は、聞いた内容そのものへの印象を述べる言い方です。where this is going が話の先の展開への警戒を表すのに対し、こちらは耳に入った内容への印象にとどまります。

Where is this going?
(この話はどこに向かっているの?)
where is this going? は、行き先を尋ねる疑問文です。I don’t like where this is going は、行き先を評価する平叙文で、尋ねるのか評価するのかが違います。

Note|like のあとに where 節が入る形と、時制の合わせ方

I don’t like where this is going の形をよく見ると、like のあとに名詞ではなく、where this is going という節が続いています。ここでは、この形の作り方を整理します。

like は、I like coffee のように名詞を目的語にできるほか、I like what you did や I don’t like how this looks のように、what 節や how 節を目的語にすることもできます。where this is going も同じ仲間で、「これが進んでいく先」という名詞のかたまりとして、like の目的語になっています。where は場所を尋ねる語ですが、この形では場所そのものではなく、話や状況の向かう先という意味で働きます。

この節は、入れる語を変えて使い分けられます。this を this conversation に変えれば I don’t like where this conversation is going、時間を過去にすれば I didn’t like where this was going になります。また、行き先を進めている人に注目するときは、I don’t like where he is going with this のように、主語を人に変える形もあります。

今回のミッチェルの一言は、do not と縮約せずに言う形で、where this is going が話の行き先を指しています。like の目的語に where 節が入る形だと分かれば、I don’t like のあとに何を置くのかも見通しがよくなります。

like のあとに入れる節を入れ替えるだけで、気に入らないものを具体的に示せます。話の行き先、物の見た目、相手のやり方と、対象に合わせて節を選ぶ形です。

まとめ|話の行き先を先に読んだミッチェルの一言

I don’t like where this is going は、話や状況が向かっている先に、いい気がしないと伝える表現です。this のかわりに this conversation や this meeting を入れると、何の行き先かを具体的に示せます。

議論が険悪になってきたとき、面倒な頼みごとの前置きが長いとき、会議の流れに待ったをかけたいときなど、先を見越した警戒を短く伝える場面で使えます。see where this is going や the sound of this と並べると、先が読めたことと、その先が気に入らないことが、別の言葉で表されると分かります。

キャメロンの説明を最後まで聞く前に、ミッチェルが話の行き先を読んでいた場面でした。表現の引き出しに加えてみてください。

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