「time goes by」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E08で学ぶ英会話

「time goes by」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ふと気づくと、あの頃からこんなに年月がたっていた、と驚いたことはありませんか。

そんな実感を言い表せる「time goes by」を、『モダンファミリー』シーズン6第8話の後半、感謝祭をお開きにしようという流れのなかで、ヘイリーが家族に向かって訴えるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「time goes by」の意味とニュアンス

time goes by
意味:時が過ぎる、月日がたつ

time goes byは、時間が流れていくこと、月日が過ぎていくことを表す表現です。goは「進む、行く」、byは「そばを通って」という意味の語で、go byで「そばを通り過ぎる」という動きになります。時間が自分のそばを通り過ぎていく、というイメージがそのまま「月日がたつ」という意味になっています。

この表現は、時間の経過そのものを主語にして述べる形です。「気づけばもうこんなに」という感覚や、限られた時間を大切にしたいという気持ちを込めて使われることが多く、過ぎた年月を振り返る場面や、時間の早さを実感する場面に向いています。so fast(とても速く)やquickly(あっという間に)を添えると、速さの実感が強まります。

形の面では、現在形のtime goes byと、進行形のtime is going byの2つがよく登場します。現在形は、時間が過ぎるという一般的な事実や習慣を述べるときに向いています。進行形は、いまこの瞬間に時間が過ぎていく途中にある、という実感を表すときに向いています。as time goes by(時がたつにつれて)のように、接続の形で使えば、時間の経過に伴う変化を述べる言い方になります。

日本語にするときは、「時が過ぎる」「月日がたつ」「時間がたつのが早い」あたりが目安です。so fastが付くと「早い」という感覚が加わるため、文脈に合わせて「あっという間だ」と訳すと自然になります。

【ここがポイント!】

  • 「time goes by」の核は、時間が自分のそばを通り過ぎていくイメージ
  • 進行形にすると、いまの実感として時間の早さを感じている響きが強まる
  • so fastを添えると速さの実感が加わり、「あっという間」という訳が合うのがコツ

『モダンファミリー』S06E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

感謝祭をお開きにしようという流れのなかで、ヘイリーが待ったをかける場面です。ヘイリーは、時間がたつ早さに触れながら、家族と過ごす時間の大切さを言葉にします。その言葉を受けて、短い反応の声が挟まったあと、ヘイリーがもう一言添えます。

Haley: No, no, no, no, no, no, no, no! I know I seem like the last person to say this, but we can’t just skip Thanksgiving! Time is going by so fast. It seemed like only yesterday that Manny was hot for me, and he’s not anymore. And someday, Alex may have a boyfriend who wants her to spend it with his family. Okay, we probably got a little window there. But my point is that I love my crazy family, and I want to spend this holiday with them.
(だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ! 私がこんなこと言うなんて意外に思うかもしれないけど、感謝祭を飛ばすなんてできないよ! 時間がたつのって、すごく早いんだから。マニーが私に夢中だったのなんて、ついこの間のことみたいなのに、もうそうじゃないんだもん。それにいつか、アレックスにも彼氏ができて、その人の家族と過ごしたがるかもしれないでしょ。まあ、そうなるまでにはたぶん、ちょっと間があるだろうけど。でも私が言いたいのは、この変な家族が大好きだから、この休日をみんなと過ごしたいってこと。)

— Ay.
(あぁ。)

— Ohh.
(おお。)

Haley: If you want a break, we can skip Christmas.
(息抜きがしたいなら、クリスマスを飛ばせばいいじゃない。)

Modern Family Season6 Episode8 (Three Turkeys)

シーン解説と心理考察

「感謝祭を飛ばすなんてできない」と、ヘイリーはno,をたたみかけるように繰り返して割って入ります。最初に「私がこんなことを言うなんて意外に思うかもしれないけど」と断りを入れる点に、自分でも普段の言い方と違うと承知している様子がのぞきます。

そこで持ち出されるのが、Time is going by so fast.という一言です。ヘイリーはこの実感を、ついこの間のことのように感じる過去の出来事と、いつか訪れるかもしれない将来の変化の二つで支えています。過去と将来の両方を挙げることで、いまの時間が過ぎていく途中にあるという感覚が具体的になります。

途中の「まあ、そうなるまでにはたぶん、ちょっと間があるだろうけど」という一言は、自分の主張を少し笑いに包む合いの手として働いています。大げさになりすぎないよう、言い過ぎたところを自分で軽く直す口ぶりが、ヘイリーらしい調子です。

そして「この変な家族が大好きだから」と結ぶ流れは、時間の早さという実感を、一緒に過ごしたい気持ちへとつなげています。短い反応の声が挟まったあとで、ヘイリーが「息抜きがしたいなら、クリスマスを飛ばせばいい」と条件を出す展開は、提案を押し返しながら別の案を差し出す言葉になっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

電車の窓から、駅や景色が次々と後ろへ流れていくのを眺める場面を思い浮かべてみましょう。止めることのできない景色の流れが、go by(そばを通り過ぎる)の感覚です。その流れが月日であれば、time goes byになります。

ヘイリーの言葉に重ねると、「ついこの間のこと」と感じていた出来事が、すでに窓の後ろへ流れ去ってしまった景色にあたります。ふり返ればそこにあったはずの景色が、いつの間にか遠くにある、という感覚です。

覚えるときは、電車が動いている最中の窓の景色を、進行形のtime is going byとセットにしておくとよい覚え方になります。まさにいま流れている途中だからこそ、実感の声が出てくる、という位置づけです。景色の流れと、時計の針の進みを重ねて思い浮かべると、フレーズが体感として残ります。

例文で覚える「time goes by」

家族の話から励ましの言葉まで使えるtime goes byを、3つの例文で確認していきましょう。

The kids are growing up. Time is going by so fast.
(子どもたちが大きくなっています。時間がたつのはあっという間です。)
子どもの成長を実感する場面です。進行形にすると、いまこの瞬間にも時間が進んでいる感覚が伝わります。

A: It’s already December!
B: I know. Time goes by so fast.
(A:もう12月だよ!)
(B:ほんとにね。時間がたつのは早いね。)
年の暮れに友人同士が交わす会話です。現在形のtime goes byにso fastを添えると、一般的な感想として自然に響きます。

Things get easier as time goes by.
(時がたつにつれて、物事は楽になっていきます。)
新しい環境に慣れていく過程を励ます場面です。as time goes byの形にすると、時間の経過に伴う変化を表せます。

あわせて覚えたい関連表現

time flies
(時がたつのは早い)
time fliesは、「時間がたつのが早い」という感覚を一言で表す言い方です。time goes byは、時間が流れていくこと自体を表し、so fastなどを足して速さを表します。

before you know it
(気づかないうちに、あっという間に)
before you know itは、「気づいたらもう」という速さを、文の一部として添える表現です。time goes byは、時間の経過を主語にした文になる点が違います。

as time goes on
(時がたつにつれて)
as time goes onは、時間の経過に合わせて変化することを表す接続的な言い方です。time goes byは、時間が過ぎること自体を述べる言い方です。

Note|進行形の time is going by と、現在形の time goes by の違い

シーンでヘイリーが口にしたのは、Time is going by so fast. という進行形の一文でした。同じ意味の表現には現在形のtime goes byもあります。ここでは、2つの形の違いを、辞書的な文法の範囲で整理します。

現在形のtime goes byは、時間が過ぎるという一般的な事実や、いつも変わらない性質を述べるときに向いています。Time goes by so fast when you’re busy.(忙しいと、時間がたつのは本当に早い)のように、「忙しいとき」という条件のもとで、いつでも当てはまることを述べる形です。話し手のその瞬間の実感というより、広く通じる感想として響きます。

一方、進行形のtime is going byは、いま時間が過ぎている途中である、という動きを強調します。The kids are growing up. Time is going by so fast.(子どもたちが大きくなっている。時間がたつのはあっという間だ)のように、目の前で進んでいる変化と合わせて使うと、まさにいま起きていることとして響きます。ヘイリーの一文が、ついこの間の出来事や、これから訪れる変化と並んでいたのも、この「いま進んでいる途中」という感覚に合っていました。

どちらの形もso fastと組み合わせられます。ただし、現在形は「時間はそういうものだ」という一般的な言い方、進行形は「いままさにそう感じている」という個人の実感、というように、話し手の立ち位置が変わります。

2つの形を並べて比べると、その場に合った言い方が選びやすくなります。

まとめ|流れていく時間を、ことばで留める

time goes byは、時が過ぎる、月日がたつという意味の表現です。現在形は一般的な感想、進行形はいまの実感を表し、so fastを添えると速さの感覚がはっきりします。

子どもの成長、年の暮れ、新しい環境に慣れていく日々など、時間の流れを感じる場面で使えます。time fliesやbefore you know it、as time goes onとの違いを押さえておくと、経過そのものを述べるのか、速さを述べるのか、変化を述べるのかを言い分けられます。

過ぎていく時間の早さに触れながら、家族と一緒に過ごしたい気持ちを訴えるヘイリーの姿には、流れていく時間をことばで留めようとする気持ちが重なって見える場面でした。

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