「change the subject」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E13で学ぶ英会話

「change the subject」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

話し合いの最中に、相手が急に別の話を始めて、肝心の点が置き去りになってしまう経験はありませんか。

そんなときに口をついて出る「change the subject」を、『モダンファミリー』シーズン6第13話の前半、犬のステラを巡ってジェイとグロリアが言葉を交わす場面の一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「change the subject」の意味とニュアンス

change the subject
意味:話題を変える、話をそらす

change the subjectは、今まで続いていた話題を、別の話題に切り替えることを表す表現です。subjectは「主題、話題」という意味で、その主題を入れ替える(change)という形が、そのまま「話題を変える」という動作になっています。

中立的に「話題を変えよう」と提案するときにも使えますし、都合の悪い話から離れたくて別の話を持ち出すときにも使えます。後者の場合は、日本語の「話をそらす」「はぐらかす」に近い響きになります。

形の面では、動詞changeが中心で、the subjectが目的語です。人が主語なら、He changed the subject.(彼は話題を変えた)のように過去形にでき、Stop changing the subject.(話題を変えるのをやめて)のように動名詞の形でも使えます。相手に本題へ戻るよう促したいときは、Don’t change the subject!のように否定の命令形にします。日本語に置き換えるなら、「話をそらさないで」がいちばん近い言い方です。

どんな場面で出番があるかというと、家族や友人との話し合いで、相手が答えにくい質問をかわしたときや、気まずい話題が出て場を変えたいときです。相談の途中で相手が急に天気の話を始めた、といった状況を思い浮かべると、動作のイメージがつかめます。話題の切り替えを自分から提案するのか、相手の切り替えを指摘するのかで、文の形が変わる点も押さえておきたいところです。

【ここがポイント!】

  • 「change the subject」の核は、話の向きを別の方向へ切り替える動作
  • 中立の「話題を変える」から、「話をそらす」まで幅のある表現
  • Don’t change the subject!にすると、本題へ戻るよう促す強い一言になる

『モダンファミリー』S06E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイがステラを気にかけて「どうしてあいつが気に入らないんだ」とグロリアに問いかけると、グロリアが自分のフェイスクリームを示して値段を知っているかと尋ね、ジェイが値段を聞き返します。そのやり取りのあとに出てくる、グロリアの一言が今回のフレーズです。

Jay: Why don’t you like her? She’s never done anything to you.
(どうしてあいつが気に入らないんだ? あいつは君に何もしてないだろう。)

Gloria: Ay, look! My face cream! Do you know how much this costs?
(ちょっと、見てよ! 私のフェイスクリームよ! これがいくらするか知ってるの?)

Jay: No. How much?
(いや。いくらなんだ?)

Gloria: Don’t change the subject!
(話をそらさないで!)

Modern Family Season6 Episode13 (Rash Decisions)

シーン解説と心理考察

ジェイの最初の問いかけは、「何もしてないだろう」と、相手の気持ちを確かめる形になっています。ここでのherは、犬のステラを指しています。グロリアは「見てよ!」と声を上げて、自分のフェイスクリームを示します。

「これがいくらするか知ってるの?」という問いかけは、勢いのある口調が伝わってきます。ジェイは「いや。いくらなんだ?」と、素直に値段を聞き返します。ジェイの問い返しで、話はクリームの値段へ向かいます。

そのあとにグロリアが言うのが、Don’t change the subject!です。「話をそらさないで」と、ジェイに向けて話の向きを戻そうとする一言になっています。ジェイの問い返しは、素朴な質問として発せられたものです。それに対してグロリアが、話題を変えたと言い切る形で返すところに、二人のかみ合わなさがにじむ場面です。ジェイの淡々とした問い返しと、グロリアの強い切り返しの対比も、見どころのひとつです。

フレーズが出てくる位置にも、注目してみましょう。Don’t change the subject!は、グロリアの発言のいちばん最後にあたる短い一言です。長い説明を重ねるのではなく、短い命令形で会話の主導権を取り戻しています。この短い一言で、二人の温度差が一気に見えてくる流れです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

change the subjectは、線路の分岐点を思い浮かべると覚えやすくなります。話題を乗せた電車が走っていて、途中で進路の切り替えレバーが倒されると、電車は別の線路へ進んでいきます。

change(切り替える)のは、線路の向きです。すると、Don’t change the subject!は、「レバーを倒さないで、元の線路のまま進んで」という声かけになります。

シーンのグロリアの一言も、この絵に重ねられます。値段を聞き返したジェイの返事で、電車が別の線路へ入りかけたところを、元の線路へ引き戻す一言でした。線路の絵を持っておくと、動詞changeとsubjectのつながりが、形と一緒に頭に残ります。

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例文で覚える「change the subject」

話題を切り替える動作を表すchange the subjectを、3つの例文で確認していきましょう。

Every time we talk about money, he changes the subject.
(お金の話になるたびに、彼は話題を変える。)
話したがらない相手の様子を伝える場面です。Every timeを添えると、繰り返し話をそらす癖のように聞こえます。

Let’s change the subject. It’s a party, not a meeting.
(話題を変えよう。ここはパーティーで、会議じゃないんだから。)
堅い話が続いた場を和ませる場面です。Let’sを付けると、相手を誘う柔らかい提案の形になります。

A: Did you finish the report?
B: Oh, look at the time!
A: Don’t try to change the subject.
(A:レポートは終わったの?)
(B:あ、もうこんな時間だ!)
(A:話をそらそうとしないで。)
質問を避ける相手に念を押す会話です。tryを入れると、「そらそうとしている」意図を指摘する響きが加わります。

あわせて覚えたい関連表現

change the topic
(話題を変える)
change the topicは、change the subjectとほぼ同じ意味で使える言い方です。subjectとtopicが、どちらも「話題」を表す語だからです。

get off topic
(話が本題からそれる)
change the subjectが話題を切り替える動作に重点があるのに対し、get off topicは、話が本題から外れていく状態を表します。自然にそれていく場合にも使える点が違います。

get back to the point
(本題に戻る)
話がそれたあとに、元の話へ戻るときの言い方です。change the subjectがそれる動作なら、こちらは戻る動作にあたります。

Note|change the subjectの形の変化と、近い言い方との距離

change the subjectは、同じ形のまま、命令・過去・進行のどれにも使える表現です。ここでは、形の変化と、近い言い方との違いを整理します。

シーンのグロリアは、Don’t change the subject!と、否定の命令形で使っています。動作をやめさせたいときの形です。同じ形のまま、He changed the subject.なら「彼は話題を変えた」という過去の出来事になり、Stop changing the subject.なら「話題を変えるのをやめて」という現在進行の動作への注意になります。どの場合も、the subjectの部分は変わりません。

近い言い方との違いは、動作か状態かにあります。change the subjectは、話題を切り替える動作を、change the topicとほぼ同じ意味で表します。get off topicは、話が自然に本題から外れてしまう状態にも使えます。話し手が意図して切り替えたときはchange、意図せず外れたときはget offと、使い分けの目安が持てます。

身近な場面で言えば、友人との食事で恋愛の話を振られた人が、急に料理の味の話に移るような場合が、change the subjectの典型的な使いどころです。聞く側が「今、話をそらしたな」と気づいたとき、Don’t change the subject!が出番を迎えます。

日本語にする際も、意図が見える場合は「話をそらす」、中立の場合は「話題を変える」と、訳し分けが役に立ちます。形の変化と類義語との違いを押さえておくと、相手の話の向きが変わったときに、選べる言葉が増えます。

まとめ|話の向きを、元へ戻す一言

change the subjectは、話題を別のものに切り替える表現です。中立の「話題を変える」から、都合の悪い話を避ける「話をそらす」まで、幅広い場面で使えます。

Don’t change the subject!の形にすれば、相手に本題へ戻るよう促す一言になります。change the topicやget off topicとの違いも押さえておくと、話がそれる場面で、動作と状態を言い分けられます。

ジェイの素朴な問い返しに、グロリアがぴしゃりと本題へ引き戻す流れには、この表現が、会話の向きを整える役を担っていることが表れていました。話の向きを戻したいときの一言として、表現の引き出しに加えてみてください。

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