「keep your voice down」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E15で学ぶ英会話

「keep your voice down」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

図書館や電車の中で、隣の席の話し声がつい気になってしまう。そんな場面があります。

そんなときに使える「keep your voice down」を、『モダンファミリー』シーズン6第15話の中盤、機内で乗客のダナが話したあとに、クレアが声を小さくするよう伝える場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「keep your voice down」の意味とニュアンス

keep your voice down
意味:声を小さくする、声を落とす、静かに話す

keep your voice down は、話す声の大きさを抑えてほしいときに使う表現です。keep は「保つ」、your voice は「相手の声」、down は「低く」という意味で、直訳すると「声を低い状態に保つ」になります。声そのものを出さないのではなく、音量を小さくして話し続けてよい、という含みがあります。

keep A B の形は、「A を B の状態に保つ」という意味を作ります。keep the door open(ドアを開けたままにする)や keep the room clean(部屋をきれいに保つ)と同じ形で、keep your voice down は、your voice を down の状態に保ち続けることを指します。「小さくする」という一度の動作ではなく、小さいまま続けるところに重点があります。

相手が複数のときは、keep your voices down と voice を複数形にします。使われる場面は、静かにすべき場所、赤ちゃんが寝ている部屋、周りに聞かれたくない話をするときなどです。命令形のまま Keep your voice down. と言うと直接的な調子になり、please を付けたり、Could you や you might wanna を前に置いたりすると、やわらかい言い方になります。

be quiet(静かにする)が「話すのをやめる」ことに重点を置くのに対して、keep your voice down は「話してもよいが、音量は控える」という調整の指示です。内緒話の場面で、話の内容は続けたまま、周りに聞こえない声量にしてほしいときにも、そのまま使えます。

【ここがポイント!】

  • 「keep your voice down」の核は、声の音量つまみを低い位置にとどめておくイメージ
  • 声を出さないのではなく、小さくして話し続けてよいという含みのある表現
  • 前に please や Could you を置くと、頼み方がやわらかくなるのがコツ

『モダンファミリー』S06E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

機内の場面で、乗客のダナが「何をじろじろ見てるの?」と話し、これはフランス産のチーズだと続けます。それを受けてクレアが、声を小さくするようダナに伝えると、ダナはクレアに呼びかけて、別の話題に移ります。keep your voice down が、どんな前置きとともに使われているかに注目です。

Dana: Hey. What are you staring at? It’s French cheese. Costs more than you make in a week.
(ちょっと。何をじろじろ見てるの? これはフランス産のチーズよ。あんたが1週間で稼ぐより高いんだから。)

Claire: Okay, you might wanna keep your voice down.
(ねえ、ちょっと声を小さくしたほうがいいんじゃない。)

Dana: Claire.
(クレア。)

Claire: Yeah.
(なに?)

Dana: That guy over there is checking you out.
(あそこにいる男の人、あなたのことを見てるわよ。)

Modern Family Season6 Episode15 (Fight or Flight)

シーン解説と心理考察

クレアの発言は、Okay という前置きから始まります。Okay は、相手の言葉をいったん受けてから、自分の話に切り替える合図です。そのあとに you might wanna keep your voice down と続き、頼み方が二段階でやわらげられています。

you might wanna は、you might want to の口語的な形です。might は可能性を弱めて言う助動詞で、「〜したほうがいいかもしれない」という提案の調子を作ります。命令形の Keep your voice down. と比べると、相手に逃げ道を残した言い方です。クレアは、要点はしっかり伝えながら、言葉の角を落としています。

ダナの側を見ると、最初の発言は短い文が続きます。Hey で呼びかけ、What are you staring at? と問い、It’s French cheese. と事実を述べ、Costs more than you make in a week. と続けます。

クレアの一言のあと、ダナはクレアの名前を呼び、クレアが Yeah. と応じます。そのうえでダナが、あそこにいる男性がクレアのことを見ていると伝える流れです。呼びかけと応答を挟んで話題が移り変わる、テンポのよい会話が見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

ラジオの音量つまみを思い浮かべてみましょう。つまみを回せば、音量は大きくも小さくもなります。keep your voice down は、そのつまみを低い位置にとどめておく動作にあたります。

keep は「そのままにしておく」、down は「低いほう」を指します。つまみを一度下げるだけでなく、下がったままの位置で保ち続けるところまで含んでいるのが、この表現の特徴です。

クレアが you might wanna を添えて言った一言も、つまみを少し下げてほしいという、やわらかな頼みでした。強く言い切る形と、やわらかく頼む形の二つを、つまみの絵と一緒に覚えておくと、場面に合わせた選び方がしやすくなります。

つまみを下げる位置にも幅があります。少し下げるだけなら、ささやかな頼みになりますし、ほとんど絞るほど下げるなら、強い指示になります。どのくらい下げてほしいのかを、前に置く言葉で調整するイメージです。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「keep your voice down」

声の大きさを伝える keep your voice down を、3つの場面で確認していきましょう。

Please keep your voice down. The baby is sleeping.
(声を小さくしてください。赤ちゃんが寝ています。)
家の中で静かにしてほしいと頼む場面です。理由を後ろに添えると、頼み事の背景が伝わりやすくなります。

Could you keep your voice down? People are trying to work.
(声を落としてもらえますか。みんな仕事をしているので。)
オフィスで、電話の声が大きい同僚に伝える場面です。Could you で頼む形にすると、丁寧な言い方になります。

A: Guess what happened at the meeting!
B: Keep your voice down. Someone might hear us.
(A:会議で何があったと思う!)
(B:声を落として。誰かに聞かれるかもしれない。)
内緒話をする場面の会話です。あとに Someone might hear us と続けると、声を小さくしてほしい理由がはっきりします。

あわせて覚えたい関連表現

lower your voice
(声を低くする)
lower your voice は、「今より下げる」という一度の動作を指します。keep your voice down は、小さいままにしておく状態の維持まで含む点が違います。

speak softly
(静かに話す)
speak softly は、話し方全般を指す言い方です。keep your voice down は、周りの人を気にして声量を抑えてほしいときの指示という点が違います。

hush
(静かにして)
hush は、短く相手を黙らせるような、やや命令的な言い方です。keep your voice down は、声を小さくすれば話してよい、という含みがあります。

Note|命令形から you might wanna まで、声を落とすよう伝える言い方の段階

keep your voice down は、前に付ける言葉によって、伝わる調子が変わります。ここでは、声を落とすように伝える言い方を、直接的なものからやわらかいものへと並べて整理します。

いちばん直接的なのは、Keep your voice down. という命令形そのままの形です。指示として短く伝わりますが、相手によっては強く聞こえます。これに please を添えた Please keep your voice down. は、依頼の形になり、調子がやわらぎます。さらに Could you keep your voice down? と疑問文の形にすると、相手に答える余地を残す、丁寧な頼み方になります。

クレアの you might wanna keep your voice down は、そのなかでも提案の形をとる言い方です。might は「かもしれない」と可能性を弱める助動詞で、wanna は want to の口語的な綴りです。「声を小さくしたほうがいいかもしれない」と、相手の判断にゆだねる形にすることで、言い切りの調子を避けています。冒頭の Okay も、頼み事を切り出す前置きの役割を果たしています。

同じ内容を伝えるのでも、命令形、please、Could you、you might wanna と、言い方を選ぶことで、相手との距離感や場面に合った調子が作れます。

言葉を一つ足すだけで、頼み方の印象は大きく変わります。

まとめ|声のつまみを、やんわり下げる一言

keep your voice down は、声の大きさを抑えてほしいときに使う表現です。声を出さないのではなく、小さくして話し続けてよいという含みがあり、「小さいままにしておく」という状態の維持が意味の中心にあります。

命令形のまま使うと直接的な調子になり、please や Could you を添えると、依頼の形になります。クレアのように you might wanna を前に置けば、提案の形になって、言葉の角がさらにやわらぎます。

機内でダナが話したあと、Okay と切り出してから、やんわりと声の大きさを伝えるクレアの一言には、この表現の使い方がよく表れていました。言葉のやわらげ方まで含めて、会話の引き出しに加えてみてください。

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