海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
「持っていない」と否定しても、動かぬ事実をひとつ示されて言い逃れの道がふさがれる瞬間が、ドラマには時々あります。
そんな場面で使われた「log in」を、『モダンファミリー』シーズン6第16話の中盤、クレアの言い分をアレックスがさえぎる場面から、一緒に見ていきましょう。
「log in」の意味とニュアンス
log in
意味:ログインする、(アカウントやシステムに)入る
log inは、IDやパスワードなどを使って、アカウントやシステム、サイトに入ることを表す表現です。日本語でもそのまま「ログイン」と言う動作で、英語でも意味はほぼ同じです。
書き方には決まりがあります。動作を表す動詞は、log inと2語に分けて書きます。過去形はlogged in、-ing形はlogging inで、loggedやloggingとgが重なる点に注意が必要です。
入る先を言うときは、log in to Facebookのようにtoを続けます。log in to your account(自分のアカウントにログインする)のように、サイトやアプリ、アカウントを後ろに置く形です。反対の動作はlog outで、「入る」と「出る」が対になっています。
justを添えると、「たったいまログインした」という直前の動きを伝えられます。オンライン上で、誰かが入ってきた瞬間を伝えるときに便利な言い方です。
【ここがポイント!】
- 「log in」の核は、IDやパスワードでアカウントやシステムに入る動作
- 動詞は2語のlog in、過去形はlogged inと、gが重なる
- 入る先を言うときはlog in toの形で、justを添えると「たったいま」になる
『モダンファミリー』S06E16のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
クレアがアレックスに、姉のヘイリーに電話をかけてほしいと頼みます。アレックスは、クレアにフェイスブックをのぞいたらどうかと提案します。クレアの否定に続いて、アレックスが最後に挙げる事実にlog inが出てくるので、その言い回しに注目です。
Claire: Can you just do me a favor and call your sister?
(お願いがあるんだけど、お姉ちゃんに電話してくれない?)Alex: If she’s screening, I’m not making the cut. Why don’t you just snoop on her Facebook page with your fake profile?
(お姉ちゃんが着信を選んでるなら、私は出てもらえる側に入ってないよ。ママの偽アカウントで、お姉ちゃんのフェイスブックのページをのぞけばいいんじゃない?)Claire: I don’t have a fake profile.
(偽アカウントなんて持ってないわよ。)Alex: Mom, save it. Brody Kendall just logged in.
(ママ、もういいよ。ブロディ・ケンドールがいまログインしたよ。)Modern Family Season6 Episode16 (Connection Lost)
シーン解説と心理考察
クレアの頼みに対して、アレックスはまず「着信を選んでるなら、私は出てもらえる側に入ってない」と返します。screeningは、相手を見て電話に出るかどうかを選ぶことです。ヘイリーがそうしているなら、自分もその選ばれない側に入っている、という見方が、この一言から読み取れます。
続けてアレックスは、「ママの偽アカウントで、お姉ちゃんのフェイスブックのページをのぞけばいいんじゃない?」と持ちかけます。クレアが偽のプロフィールを持っているという前提で話している点が、この場面の要です。クレアは「偽アカウントなんて持ってないわよ」と否定します。
そこでアレックスは、「ママ、もういいよ」と言い訳を聞かない姿勢を示し、「ブロディ・ケンドールがいまログインした」と言い切ります。ブロディ・ケンドールは、フェイスブック上のアカウント名です。アレックスはこれをクレアの偽アカウントとみなしています。人物の名前を出して問い詰めるのではなく、アカウント名と、ログインしたという事実だけを示す形で、クレアの否定に切り返しています。
英文では、justとloggedの組み合わせが使われています。「たったいま入った」という直前の変化を、justが伝えています。アレックスは、ログインという動作を示す一言で、母の言い分をさえぎりました。冷静に事実を示して相手をあしらうあたりに、皮肉屋で理詰めのアレックスらしさが表れています。
log inという日常的なIT用語が、母娘のやり取りの中では、相手の否定に切り返す一言として働いている点も見どころです。頼みごとから始まった会話の流れが、アカウントのログインという一点に収まっていく展開が、会話の温度を変えています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
入口で名前を記帳して(log)、建物の中に入っていく(in)様子を思い浮かべてみましょう。名簿に「入った」と記録される動作が、IDやパスワードを入力してアカウントに入る意味につながります。
シーンのアレックスの一言は、まさにこの名簿にあたるものです。アカウント名が「入った」と記録されたことを示して、クレアの否定を止めました。記録に名前が載る、という絵をセットにすると、log inの意味と、justを添えた「たったいま」のニュアンスも一緒に思い出せます。
名簿に名前が載る絵とシーンのやり取りを重ねると、log inの意味とjustの「たったいま」の響きを一緒に思い出せます。
例文で覚える「log in」
log inは、できない場面にも、案内にも、直前の動きの報告にも使えます。3つの例文で、場面ごとの使い方を確認していきましょう。
I forgot my password, so I can’t log in.
(パスワードを忘れてしまって、ログインできないんだ。)
アカウントに入れない日常の場面です。can’tを前に置くと、入れない状態をそのまま伝える言い方になります。
Please log in to your account to check your order.
(ご注文の確認には、アカウントにログインしてください。)
店のサポート案内のような文面です。log in toの形で、入る先をはっきり示しています。
A: Is Mia online?
B: Yeah, she logged in a minute ago.
(A:ミアはオンラインかな?)
(B:うん、1分前にログインしたよ。)
友人のオンライン状況を確認する会話です。過去形のlogged inに、a minute agoを添えると、いつ入ったかまで伝わります。
あわせて覚えたい関連表現
sign in
(サインインする)
sign inも、アカウントやシステムに入る意味で使えます。log inと同じく、動詞は2語に分けて書きます。
log out
(ログアウトする)
log outは、log inの反対の動作です。inをoutに替えるだけで、「入る」と「出る」の対になります。
be logged in
(ログインしている状態だ)
log inは入る動作を表すのに対し、be logged inは、入ったあとの状態が続いていることを表します。I’m logged in.(ログインしています)のように、状態を伝えるときに使います。
Note|動詞のlog inと名詞のloginの書き分け
log inの使い方でつまずきやすいのが、綴りの書き分けです。動詞は2語、名詞は1語という区別を整理します。
動作を表す動詞は、log inと2語に分けて書きます。Please log in.(ログインしてください)、I log in every morning.(毎朝ログインします)のように、動詞として使うときは、logとinの間にスペースを置きます。
一方、名前や名詞として使うときは、loginと1語で書きます。login page(ログイン画面)、my login(私のログイン情報)のように、ものを指したり、名詞の前に置いて説明したりするときの形です。
活用のときは、gが重なります。過去形はlogged in、-ing形はlogging inです。シーンのjust logged inも、この過去形でした。ログインしている状態はbe logged inで、I’m logged in.のように言います。
入る先を言うときは、前置詞を後ろに置きます。log in to your account(自分のアカウントにログインする)のように、log in toの形で入る先を表し、log in with your email(メールアドレスでログインする)のように、withを使うと入る手段を表せます。
シーンのlogged inは、動詞の過去形にjustを添えた形でした。動詞は2語、名詞は1語という書き分けを押さえておくと、画面の表示や案内文も読みやすくなります。
まとめ|否定をさえぎった、ログインの一言
log inは、IDやパスワードなどを使って、アカウントやシステムに入ることを表す表現です。動詞は2語のlog in、名詞は1語のloginと書き分け、過去形はlogged inになります。
入る先を言うときはlog in toの形で、justを添えれば「たったいま」の直前の動きも伝えられます。反対のlog outや、状態を表すbe logged inとセットで押さえておくと、使える場面が広がります。
母の「偽アカウントなんて持ってない」という否定に、アレックスがクレアの偽アカウントとみなすブロディ・ケンドールがいまログインした、とだけ返した一言は、日常のIT用語が会話の流れを動かす場面でした。画面の前で見かける言葉として、表現の引き出しに加えてみてください。


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