お祝いや頼まれごとが間に合わなかったら、英語でどう伝える?|『モダンファミリー』S06E16で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: お祝いや頼まれごとが間に合わなかったら、英語でどう伝える?|『モダンファミリー』S06E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第16話では、シカゴにいるクレアが家族と通話するなかで、この日がミッチェルの誕生日だという話題が出てきます。お祝いの言葉、届かない贈り物、頼まれていたお土産と、間に合わなかったものが重なっていきます。

うっかりを指摘されたとき、英語ではどう返すのか。胸を張る人、謝る人、皮肉で返す人と、それぞれの言い方を通話の順に見ていきます。

目次

「覚えてた?」と聞かれたときの返し方

最初の場面は、クレアと父ジェイの通話です。クレアはミッチェルの誕生日のことを持ち出します。

Claire: Dad, did you know it was Mitchell’s birthday today?
(パパ、今日ミッチェルの誕生日だって知ってた?)

Jay: Of course.
(当たり前だ。)

Jay: I already called him because I’m a considerate person who really cares about his family.
(もう電話したよ。俺は家族を本気で大事にする、気配りのできる男だからな。)

Manny: I reminded him and dialed the phone.
(僕が思い出させて、電話もかけてあげたんだ。)

Modern Family Season6 Episode16 (Connection Lost)

did you know it was ~’s birthday today? は「今日が〜の誕生日だって知ってた?」と、相手が覚えていたかを確かめる質問です。過去形の was を使うのは、時制の一致で did you know に合わせているためで、意味は「今日が誕生日」のままです。

ジェイは Of course. と即答し、I already called him と、すでに済ませたことを already で強調します。さらに自分を「家族思いの人間」とまで言い添えたところで、マニーの I reminded him が入ります。remind は「(人に)思い出させる」という意味で、ジェイが自分で思い出したわけではなかったことが、この一言で明らかになります。

胸を張った返事のすぐあとに種明かしが続く構成が、このやりとりの面白いところです。実際の会話では、覚えていなかったときに Thanks for reminding me.(思い出させてくれてありがとう)と素直に返すのが、角の立たない言い方と言えます。

遅れたお祝いと、届かなかった贈り物

続いてクレアは、誕生日のミッチェル本人と話します。

Claire: Happy birthday!
(誕生日おめでとう!)

Mitchell: Oh, hey.
(ああ、どうも。)

Mitchell: Is it still my birthday?
(まだ僕の誕生日だったっけ?)

Claire: Watch it, or I’ll sing to you.
(口に気をつけて。じゃないと歌うわよ。)

Mitchell: Okay, okay, I give.
(わかった、わかった。降参。)

Modern Family Season6 Episode16 (Connection Lost)

Is it still my birthday? は、言葉どおりなら「まだ誕生日?」という確認ですが、ここでは、お祝いの言葉が遅いと言いたげな、皮肉まじりの返しになっています。クレアの Watch it, or ~ は「気をつけないと〜するよ」という冗談めかした警告で、I give は I give up を縮めた「降参」の一言です。Watch it. は単独でも「言葉に気をつけて」とたしなめる言い方として使えます。

同じ通話で、話は贈り物へ移ります。

Claire: You got my present, didn’t you?
(プレゼント、届いたでしょ?)

Mitchell: No.
(いや。)

Claire: Darn it.
(もう。)

Claire: They promised it would be there on time.
(間に合うって約束してたのに。)

Mitchell: Oh, well, I can’t wait to open it and check the date on the invoice.
(まあいいよ。開けて、請求書の日付を見るのが楽しみだ。)

Modern Family Season6 Episode16 (Connection Lost)

You got ~, didn’t you? は付加疑問で、届いている前提で念を押す聞き方です。答えが Yes だと見込んで使う形なので、ここでは当てが外れたことになります。届いていないと分かったクレアは、Darn it.(「もう」「しまった」に近い軽い言い方)と悔しがり、They promised it would be there on time. と、遅れの理由を届ける側の約束に置きます。ミッチェルの最後の一言は、請求書の日付を見ればいつ注文したかが分かる、という含みを持たせた皮肉の返しです。

頼まれていたことを忘れたときの謝り方

この通話には、キャメロンも加わります。

Cameron: Hey, Claire, did you get me some Garrett’s cheese and caramel corn yet?
(ねえクレア、ギャレットのチーズとキャラメルのポップコーン、もう買ってくれた?)

Claire: Oh, shoot.
(あ、しまった。)

Claire: I forgot.
(忘れてた。)

Cameron: It’s the one thing you had to do in Chicago!
(シカゴでやることは、それひとつだけだったじゃないか!)

Claire: You are so right.
(ほんとにそのとおりね。)

Claire: I’m sorry that I let myself get distracted by my job.
(仕事なんかに気を取られちゃって、ごめんなさいね。)

Cameron: Okay, I’m looking for sweet and salty, Claire, not bitter.
(あのさ、僕が欲しいのは甘じょっぱいやつで、苦いやつじゃないんだよ、クレア。)

Modern Family Season6 Episode16 (Connection Lost)

did you get me ~ yet? は「もう〜を買ってくれた?」と、頼んでおいたことの進み具合を確かめる言い方です。Oh, shoot. は「あ、しまった」にあたる軽い言い方で、I forgot. と短く認めるのが最初の反応です。自分の側で済ませる場面なら、I totally forgot. のように totally を添えて非をはっきり認めると、言い訳めいた印象を避けやすくなります。

キャメロンの It’s the one thing you had to do は「やることはそれだけだった」と、頼みごとの軽さを強調して責める言い方になります。クレアは You are so right. と認めたうえで、I’m sorry that ~ の形で謝りますが、理由に仕事を挙げた言い方には、とげも含まれています。

それを受けたキャメロンの sweet and salty, not bitter は、ポップコーンの味にかけて「苦い(=とげのある)言い方はいらない」と返すしゃれです。謝罪の言葉そのものより、その言い方が相手にどう届いたかが分かる場面と言えます。

まとめ|間に合わなかったときの英語

I already called him の胸の張り方、Is it still my birthday? の皮肉、They promised ~ の理由づけ、I forgot の認め方。同じ「間に合わなかった」でも、返し方で場の空気が変わる様子が見えてきます。

次回も『モダンファミリー』の家族の会話から、使える英語を拾っていきましょう。

ヘイリーを探す通話や、ジェイが戸惑うビデオ通話の英語は同じ回のほかのコラムで、can’t wait to の使い方はフレーズ記事で扱っています。

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