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子どもの頃にもらった成績表を、大人になってからふと見返して、懐かしくなった経験はありませんか。
そんな思い出の品を表す「report card」を、『モダンファミリー』シーズン6第24話の中盤、ミッチェルが姪のアレックスに、幼い頃の成績表の話を持ち出す場面から、一緒に見ていきましょう。
「report card」の意味とニュアンス
report card
意味:成績表、通知表、(比喩的に)評価表
report cardは、学校での成績を記して知らせる書類のことです。reportは「報告」、cardは「カード、紙」という意味の語で、学校の様子を報告するカード、というのが字面どおりの意味です。日本語では「成績表」や「通知表」にあたります。
report cardには、A、B、Cといった評価が並びます。今回のシーンに出てくる a B-minus(B-)や an A-plus(A+)も、そうした成績の評価の言い方です。評価の文字に plus や minus をつけると、同じ A や B の中での細かい上下を表せます。
もう一つの使い方が、比喩としての用法です。学校の成績表という形を借りて、人や組織の実績を「成績表」に見立てて述べます。たとえば、市長の一年目の実績をまとめて評価するときに、the mayor’s report card と言えます。点数や採点という発想が共通しているため、評価の一覧、という意味で広がっています。
形の面では、get a report card(成績表をもらう)、bring home a report card(成績表を持ち帰る)のように、動詞と組み合わせて使います。個々の成績を指す grade とは違い、report card は、それらが並んだ書類全体を指す名詞です。
日本語にするときは、「成績表」「通知表」が基本で、比喩のときは「評価表」「採点表」あたりが目安です。
【ここがポイント!】
- 「report card」の核は、評価が並んだ、成績を知らせる書類のイメージ
- 個々の評価(grade)ではなく、それらが並んだ書類全体を指す
- 人や組織の実績を採点して見せる、比喩的な使い方もある
『モダンファミリー』S06E24のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
ミッチェルが、アレックスが4歳のときに作った成績表の話を持ち出し、そこで叔父としての自分がどう採点されていたかを語る場面です。二人が、アレックスの幼い頃の採点を振り返るやり取りの、冒頭に出てくるreport cardに注目です。
Mitchell: This is a report card that you made for me when you were four and you gave me a B-minus as an uncle.
(これは、君が4歳のときに僕のために作ってくれた成績表だよ。そこで君は、叔父としての僕にB-をつけたんだ。)Alex: Okay. I was mad because you wasted your vote on Ralph Nader.
(そうだったね。あのときは、叔父さんが票をラルフ・ネーダーに無駄に使ったから怒ってたの。)— Well
(えっと……。)Alex: But today, you get an A-plus because this is the most thoughtful gift ever.
(でも今日は、A+をあげる。だって、今までで一番心のこもったプレゼントだもん。)Modern Family Season6 Episode24 (American Skyper)
シーン解説と心理考察
ミッチェルは、This is a report card と切り出し、アレックスが4歳のときに作った成績表であること、そこで叔父としての自分に B-minus がつけられていたことを明かします。「叔父として」という採点の項目がある点が、この成績表の面白いところです。幼い姪が、叔父という立場の人を、学校の成績のように評価していたことが分かります。
アレックスは、その B-minus という評価には理由があったと返します。ミッチェルが票をラルフ・ネーダーに使ったから怒っていた、というのが当時の言い分です。ラルフ・ネーダーは実在する人物の名前です。幼い頃の採点の理由が、叔父の投票の話だったという点に、二人の思い出の一端が表れています。
続く発言では、評価が大きく変わります。今日は A-plus をあげる、理由は今までで一番心のこもったプレゼントだから、という内容です。ここでの this は、ミッチェルが用意した手作りのスクラップブックのことです。幼い頃の B-minus と、今日の A-plus が対になっていて、同じ叔父への評価が時を経て変わったことが、成績表という道具を通して伝わります。
report cardは、学校の評価の道具でありながら、ここでは二人をつなぐ思い出の品として働いています。採点という遊びを借りて、贈り物への感謝を伝えるという、ひねりの効いた気持ちの表し方です。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
A、B、Cの文字が並んだ一枚の紙を思い浮かべてみましょう。学校の様子を「報告(report)」する「カード(card)」、という字面から、成績を知らせる書類というイメージがつかめます。
ミッチェルが話題にした成績表は、幼いアレックスが作った採点でした。そこに書かれた B-minus という評価が、今日の A-plus という一言と対になって、思い出話の軸になっています。評価の文字が並んだ書類という report card のイメージが、そのままシーンの面白さを支えています。
覚えるときは、「評価の文字が書かれた書類」という一点に絞ると、使いどころを外しません。個々の評価は grade、それらを並べた書類全体は report card、と切り分けておくと、混同を防げます。比喩で使う場合も、「採点された結果が一覧になっている」という感覚を思い出すと、意味がすっとつながります。
例文で覚える「report card」
身近な場面やニュースの場面で使えるreport cardを、3つの例文で確認していきましょう。
My son brought home his report card today.
(息子が今日、通知表を持ち帰ってきました。)
学校の話をする場面です。bring home と組み合わせると、学校から家へ成績表が届いた、という具体的な場面が浮かびます。
The mayor’s first-year report card was mostly good.
(市長の1年目の成績表は、おおむね良好でした。)
実績を採点して見せる、比喩的な使い方です。the mayor’s のように持ち主を前に置くと、誰の実績の評価なのかがはっきりします。
A: How was your report card?
B: Better than last semester, thanks.
(A:通知表はどうだった?)
(B:前の学期より良かったよ、ありがとう。)
友人同士の会話です。better than last semester と比べる言い方を添えると、成績の変化を伝えられます。
あわせて覚えたい関連表現
grade
(成績、評点)
gradeは、AやBといった個々の評価そのものを指します。report cardは、それらの評価が並んだ書類全体を指す点が違います。
transcript
(成績証明書)
transcriptは、学校が出す公式の成績の記録です。report cardは、学期などの区切りごとの成績を知らせる書類を指します。
scorecard
(採点表、得点表)
scorecardは、ゴルフや競技などで点数を記録する表を指します。report cardは、学校の評価に結びつく語感が強い言い方です。
Note|「報告カード」と直訳すると外れる、report cardの読み方
report cardは、reportとcardを直訳すると「報告カード」になります。ただ、この直訳のままだと、日本語としては何を指すのかが見えにくくなります。ここでは、構成語の文字どおりの意味と、日本語の「通知表」「成績表」との重なりを整理します。
reportは、「報告する」「報告」という意味を持つ語です。cardは、「カード」のほか、一枚の紙や札を指します。二つを合わせると、何かを報告する一枚の紙、という意味合いです。学校の場面では、その「何か」が成績にあたるため、日本語の「通知表」「成績表」と重なります。
ただし、report cardは、成績を知らせる書類を指す、ひとまとまりの名詞です。reportとcardを分けて訳すのではなく、「成績表」という一語で受け取るのがコツです。
比喩の用法でも同じです。the mayor’s report card は、「市長の報告カード」ではなく、「市長の成績表」「市長の評価」と訳します。誰かの実績を採点した結果、という意味合いで、報告の書類という字面は前に出てきません。
ミッチェルの台詞の a report card も、「報告カード」ではなく「成績表」と訳すことで、幼いアレックスが叔父を採点した一枚の紙という場面が、はっきり見えてきます。
まとめ|採点の紙が、思い出の品になる
report cardは、学校の成績を記して知らせる書類で、日本語の「成績表」「通知表」にあたります。人や組織の実績を採点して見せる、比喩的な使い方もできます。
grade、transcript、scorecard との違いも押さえておくと、評価そのものを言うのか、書類全体を言うのか、公式記録なのかに合わせて言い分けられます。
幼い頃に叔父へつけたB-minusの採点から、今日のA-plusへ。ミッチェルとアレックスのやり取りには、採点という遊びを借りて気持ちを伝える、二人ならではの空気が漂っていました。会話のレパートリーに加えてみてください。


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