「if I had a nickel for every time」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E04で学ぶ英会話

「if I had a nickel for every time」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

同じ頼みごとや売り込みを何度も聞かされて、うんざりした気持ちを、軽い冗談で伝えたくなったことはありませんか。

そんなときに使える「if I had a nickel for every time」を、『モダンファミリー』シーズン7第4話の後半、ジェイが娘のクレアに向けて、クローゼットの案を持ち込まれ続ける煩わしさと、自分の昔の失敗談を明かす場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「if I had a nickel for every time」の意味とニュアンス

if I had a nickel for every time
意味:〜するたびに5セントもらえるとしたら(何度も起きて数えきれないほどだ、という誇張)

if I had a nickel for every time は、「〜するたびに5セント玉を1枚もらえるとしたら」という仮定の形で、その出来事がうんざりするほど何度も起きることを、誇張して伝える表現です。nickel は米国の5セント硬貨です。1回あたりの金額はわずかでも、起きる回数が多ければ山のような小銭になる、という発想が下敷きになっています。

形は、if のあとに過去形の had を置く仮定法過去です。for every time のあとに、何度も起きる出来事を節で続けます。たとえば if I had a nickel for every time he said that のように、「彼がそう言うたびに」と内容を入れます。

あとに続く結論の部分は、話し手が状況に合わせて組み立てられます。I’d be rich(金持ちになっているのに)のように大げさな結論を置く形のほか、場面ごとに作り替えた結論も置けます。このシーンでは、結論が「5セント玉でいっぱいのウォークインクローゼット」に入れ替わっています。

同じ質問、同じ言い訳、同じ売り込みなど、繰り返される出来事にうんざりしたときに、軽い冗談で気持ちを伝える場面で使えます。強い不満を直接ぶつけるのではなく、数字の大きさに置き換えて笑いにするのが、この表現の特徴です。

【ここがポイント!】

  • 「if I had a nickel for every time」の核は、小さな金額が回数ぶん積もっていく誇張のイメージ
  • 仮定法過去の形で、あとに続く結論は場面に合わせて作り替えられる表現
  • 何度も繰り返される出来事にうんざりしたとき、軽い冗談として使えるのがコツ

『モダンファミリー』S07E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイがクレアに、さっきは厳しくしすぎたかもしれないと切り出し、クローゼットの案を持ち込まれ続けて疲れている、と話す場面です。今回のフレーズは、ジェイが切り出す言葉の中に出てきます。クレアの返事と、ジェイの昔話まで、続けて見ていきます。

Jay: Look, I might have been too hard on you before. I’m just tired of everyone always pitching me their closet ideas. If I had a nickel for every time someone came to me with “the next great closet,” I’d have a Pegasus series split-level walk-in full of nickels.
(なあ、さっきはおまえに厳しくしすぎたかもしれない。みんなが毎回、俺にクローゼットの案を持ち込んでくるのに、うんざりしてるだけなんだ。「次の最高のクローゼット」を持ち込まれるたびに5セント玉を1枚もらえるなら、「ペガサス」シリーズのスプリットレベル型ウォークインが、5セント玉でいっぱいになってるところだ。)

Claire: But, dad, I’m in the biz. I should have known that those are old design ideas.
(でもパパ、私はこの業界の人間なのよ。あれが昔からあるデザイン案だって、気づくべきだったわ。)

Jay: No one nails it on the first try. Hell, I once pitched a clamshell shoe container with a living hinge.
(最初から完璧にやれるやつなんかいない。俺だって昔、一体成型のヒンジがついた二枚貝型の靴入れを売り込んだことがある。)

Claire: No.
(まさか。)

Jay: I was young.
(若かったんだよ。)

Modern Family Season7 Episode4 (She Crazy)

シーン解説と心理考察

ジェイの切り出しは、謝りかけの言葉から始まっています。「厳しくしすぎたかもしれない」と言ったあとで、理由として「みんなに毎回クローゼットの案を持ち込まれて、うんざりしている」と説明します。クレア個人を責めるのではなく、持ち込まれる案が積み重なった疲れを伝える流れです。

その疲れを、ジェイは if I had a nickel for every time の形で、誇張した例にして話します。「次の最高のクローゼット」を持ち込まれるたびに5セント玉をもらえたなら、「ペガサス」シリーズのウォークインが5セント玉でいっぱいになる、という結論です。小さな硬貨と大きなクローゼットを並べた大げさな絵が、うんざり感を笑いに変えています。

クレアは「私はこの業界の人間なのよ」と、自分の落ち度を認めます。あれが昔からあるデザイン案だと、気づくべきだったという言い方です。ジェイは「最初から完璧にやれるやつなんかいない」と返し、自分も昔、靴入れの案を売り込んだ経験があると明かします。

クレアの「まさか」に、ジェイは「若かったんだよ」とだけ答えます。自分の失敗談を出すことで、クレアの落ち度を軽くしようとしている流れが読み取れます。誇張した冗談から失敗談まで、ジェイの言葉に不器用なやさしさがにじむ場面です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

何かが起こるたびに、5セント玉が1枚ずつ、ちゃりんと貯金箱に落ちていく様子を思い浮かべてみましょう。回数が増えるほど貯金箱は重くなり、やがて小銭であふれます。この重くなっていく貯金箱が、何度も繰り返されて数えきれない、という意味に重なります。

ジェイの場合、その貯金箱は、ウォークインクローゼットが満杯になるほどの大きさでした。持ち込まれるクローゼットの案が積み重なっていく様子と、小銭が積み重なっていく様子が、1つの文の中で結びついています。

貯金箱が重くなるほど、うんざりした気持ちも重くなっていく。そんな絵を頭に置いておくと、この表現が愚痴を軽い冗談に変える言い方だと実感できます。

例文で覚える「if I had a nickel for every time」

繰り返される出来事にうんざりした場面で使う if I had a nickel for every time を、3つの例文で確認していきましょう。

If I had a nickel for every time he said that, I’d be rich.
(彼がそれを言うたびに5セントもらえたら、僕は金持ちになってるよ。)
同じ言い訳を何度も聞かされた場面です。結論に I’d be rich を置いた、そのままの形です。

If I had a nickel for every time the printer jammed, I’d buy a new one.
(プリンターが詰まるたびに5セントもらえたら、新しいのが買えるのに。)
職場で機械の不調に愚痴をこぼす場面です。結論を「新しいのを買う」に入れ替えた形です。

A: Do you ever get tired of the same questions?
B: If I had a nickel for every time someone asked me how my weekend was, I’d have a jar full of coins.
(A:同じ質問ばかりで疲れない?)
(B:週末どうだったって聞かれるたびに5セントもらえたら、瓶いっぱいの小銭になってるよ。)
繰り返しの質問にうんざりする会話です。結論を「瓶いっぱいの小銭」にして、回数の多さを表しています。

あわせて覚えたい関連表現

I’ve lost count of how many times
(何回あったか数えきれない)
I’ve lost count は、回数が多すぎて数えられないことを直接述べる言い方です。if I had a nickel for every time は、仮定の冗談を通して、その多さを伝える点が違います。

I can’t tell you how many times
(何度〜したことか)
I can’t tell you how many times は、回数の多さを素直に強調する表現です。if I had a nickel は、お金のたとえを使うぶん、ユーモアが加わります。

time and again
(何度も繰り返し)
time and again は、副詞句として「何度も」と述べる言い方です。冗談の要素はなく、事実として繰り返しを伝える点が違います。

Note|「5セント玉」を日本語でどう訳すか、nickel の置き換えと誇張の大きさ

ジェイの結論は、「5セント玉でいっぱいのウォークイン」という内容でした。ここで出てくる nickel を、日本語でどう訳すかを考えてみます。

nickel は、米国の5セント硬貨を指す語です。直訳すると「5セント玉」ですが、日本語の読み手には、金額の小ささが実感として伝わりにくい面があります。「小銭」と訳せば、少額のものが積もるという感覚は残りますが、「5セント」という具体的な金額の情報は消えます。どちらの訳にも、得るものと失うものがあります。

金額の面から見ると、1ドルは100セントなので、5セント玉は20枚集めてようやく1ドルになる、小さな額の硬貨です。そんな小さな硬貨でクローゼットが満杯になるという結論が、小ささと大きさの落差を生み、誇張がいっそう大げさに響きます。

ジェイの文の場合、nickel を「5セント玉」とそのまま訳しても、「小銭」と言い換えても、意味の骨格は変わりません。小さな単位を数えきれないほど積む、という発想さえ残れば、誇張として読めます。

訳語の選び方ひとつで、冗談の効き方が少し変わります。

まとめ|5セント玉で埋まるクローゼットの誇張

if I had a nickel for every time は、何度も繰り返される出来事を、5セント玉という小さな硬貨を使って誇張する仮定の表現です。結論の部分は、状況に合わせて入れ替えられます。

同じ頼みごと、同じ言い訳、同じ売り込みなど、繰り返される出来事にうんざりしたときに、冗談として添えられる言い方です。I’ve lost count や time and again と並べておくと、回数の多さの伝え方を使い分けやすくなります。

「ペガサス」シリーズのウォークインが小銭で埋まるというジェイの大げさな一言は、持ち込まれる案への疲れを、笑いにくるんで娘に伝える一言でした。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「if I had a nickel for every time」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

if I had a nickel for every time

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次