「make excuses」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E15で学ぶ英会話

「make excuses」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分から先に「言い訳はしないよ」と宣言したのに、気づけば事情の説明を始めていた。そんなふうに、前置きと中身がずれてしまった経験はありませんか。

そんな場面で口をついて出る「make excuses」を、『モダンファミリー』シーズン7第15話の前半、ヘイリー、アレックス、ルークの3人を前にしたフィルが「言い訳はしない」と切り出す一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「make excuses」の意味とニュアンス

make excuses
意味:言い訳をする、あれこれ口実を並べる

make excuses は、自分の失敗や遅れ、欠席などについて、もっともらしい理由を並べて責任を軽くしようとすることを表します。make は「作る」、excuses は「言い訳、口実」で、理由を組み立てて相手の前に差し出す動作が、そのまま意味になっています。

excuse は、単なる「理由」とは響きが違います。reason が事実としての原因を指すのに対し、excuse には「責任を逃れるための理由づけ」という色合いがあり、聞き手には弁解として届きます。make excuses と言った時点で、事情の説明というより「言い訳」という評価を含んだ言い方になる点が特徴です。

否定形の I’m not gonna make excuses は、「言い訳はしない」と先に宣言する前置きとして使えます。gonna は going to の口語の形で、I’m not going to make excuses と同じ意味です。このあとに I should have started earlier のような非を認める言葉を続けると、自分の責任を引き受ける言い方になります。

【ここがポイント!】

  • 「make excuses」の核は、もっともらしい理由を組み立てて責任を軽くしようとする動き
  • reason と違い、聞き手には「弁解」として響くところが特徴
  • I’m not gonna make excuses と先に宣言する形が、会話の前置きとして使いやすい

『モダンファミリー』S07E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

フィルがヘイリー、アレックス、ルークの3人に「みんな」と呼びかけ、言い訳はしないと切り出す場面です。フィルは続けて、このところ仕事が忙しかったと述べます。それを受けて3人も、自分が何の途中だったかを順番に口にしていきます。言い訳はしないという宣言と、そのあとに続く言葉の組み合わせに注目です。

Phil: Guys, I’m not gonna make excuses. I’ve been really busy at work.
(みんな、言い訳はしないぞ。このところ、仕事が本当に忙しかったんだ。)

Haley: Well, I was halfway through straightening my hair.
(だって私、髪をストレートにしてる途中だったんだけど。)

Alex: And I was in the middle of doing three weeks’ worth of laundry.
(私は、3週間分の洗濯の真っ最中だったんだよ。)

Luke: And I was actually writing a term paper right when the lights went out, and what? This isn’t soda.
(僕は、明かりが消えたちょうどそのとき、実はレポートを書いてたんだ。それで…何? これ、ソーダじゃないし。)

Modern Family Season7 Episode15 (I Don’t Know How She Does It)

シーン解説と心理考察

フィルはまず「言い訳はしないぞ」と宣言し、そのすぐあとに「このところ仕事が本当に忙しかった」と続けます。言い訳はしないと言いながら、事情を述べる言葉が続いていく並びが、会話の温度を変えています。make excuses という言葉を口にした本人の説明が、そのまま理由づけの形になっている点が見どころです。

ヘイリー、アレックス、ルークの3人は、髪をストレートにしている途中、3週間分の洗濯の最中、レポートを書いている最中と、それぞれの用事を挙げます。3つとも「そのとき自分は何の途中だったか」という形でそろっています。しかも Well や And でつなぎながら、前の人の発言に重ねるように順番が回っていく流れです。ルークは「明かりが消えたちょうどそのとき」と添えていて、3人とも、明かりが消えたことで途中で止まってしまった用事を挙げて返していることが伝わってきます。

ルークの発言は、レポートの話のあと「それで…何?」と別の話題へ移っています。仕事が忙しかったというフィルの一言に、3人が中断された用事を次々と重ねて返す、にぎやかな家族のやり取りがうかがえます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

make excuses は「言い訳を作る」と捉えると、動作として覚えやすくなります。粘土をこねて形を整えるように、都合のいい理由を一つずつこしらえて、相手の前に並べていく。そんな手作業の姿を思い浮かべてみましょう。

excuses が複数形になっているのも、手がかりになります。理由がひとつで足りないから、あれこれ作っては並べる。その様子が、複数形の響きとつながります。

フィルの場面は、言い訳はしないと言いながら、次の一言で理由の材料がもう手元に並んでいる光景に重なります。I’m not gonna の宣言から I’ve been really busy へ、理由が組み上がっていく流れを、台の上で部品を組み立てる手つきにたとえると、形ごと頭に残ります。

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例文で覚える「make excuses」

言い訳をする場面だけでなく、言い訳をしないと宣言する場面でも使えるのが make excuses です。3つの例文で、使い方の幅を確認していきましょう。

I don’t want to make excuses, but the train was delayed again.
(言い訳をするつもりはないんだけど、電車がまた遅れたんです。)
遅刻の理由を職場で伝える場面です。I don’t want to で前置きしたあとに事情を述べる形で、言い訳に聞こえないよう気を配る一言になります。

Stop making excuses and just say sorry.
(言い訳はやめて、とにかく謝りなさい。)
言い訳を重ねる相手をたしなめる場面です。Stop のあとに making と -ing の形を置くと、言い訳を続けている行為そのものを止める言い方になります。

A: Why didn’t you finish the report?
B: I’m not going to make excuses. I should have started earlier.
(A:どうしてレポートを終わらせなかったの?)
(B:言い訳はしないよ。もっと早く始めるべきだった。)
自分の非を認める友人同士の会話です。宣言のあとに I should have started earlier と反省の言葉を続けると、責任を引き受ける姿勢が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

come up with an excuse
(言い訳を思いつく、口実をひねり出す)
come up with an excuse は、ひとつの言い訳を思いつく瞬間に焦点があります。make excuses が言い訳を重ねる行為を指すのに対し、こちらは思いつくところまでを表します。

pass the buck
(責任を人に押しつける)
pass the buck は、責任そのものを他人に回す行為です。make excuses が理由づけで自分の責任を軽くしようとするのに対し、責任の持ち主を移す点が異なります。

cover for someone
(人をかばう、人の穴を埋める)
cover for someone は、他人のために口実や代役を用意することを表します。make excuses が自分の側の弁解にも使えるのに対し、こちらは相手のための動きに向いた言い方です。

Note|make excuses と make an excuse、for でつなぐ相手や事柄

シーンの一言は I’m not gonna make excuses で、excuses が複数形になっています。ここでは、単数の make an excuse との違いと、そのあとに続く for の形を整理します。

excuse は数えられる名詞なので、make のあとには an excuse も excuses も置けます。make an excuse は、特定のひとつの口実を作ることを表します。たとえば She made an excuse to leave the party early.(彼女は、パーティーを早めに出るための口実を作った。)のように、to のあとに目的を足して「〜するための口実」と言えます。一方の make excuses は、口実を次々と並べる行為や、弁解を重ねる様子に向いた形です。

さらに for を使うと、何についての言い訳か、誰のための言い訳かを足せます。He keeps making excuses for being late.(彼は遅刻の言い訳をし続けている。)は事柄を置いた形です。Don’t make excuses for him.(彼のために言い訳をしてあげないで。)のように人を置くと、本人に代わって弁解する、つまりかばう意味になります。

シーンの I’m not gonna make excuses は、for も to も続けず、excuses で言い切る形です。何についての言い訳かは前後の流れから分かるので省かれていて、続く I’ve been really busy at work がその事情を述べる部分になっています。

数と for の置き方で、言い訳の向きが変わります。

まとめ|言い訳はしないと言ったそのあとに

make excuses は、もっともらしい理由を組み立てて責任を軽くしようとする言い方で、excuse が持つ「弁解」の響きが核になります。reason のように原因を述べるだけの言葉とは、聞き手の受け取り方が変わります。

I’m not gonna make excuses と先に宣言する形と、make excuses for ~ で言い訳の対象を足す形。この2つを押さえておくと、自分の失敗を語る場面にも、他人の言い訳を指摘する場面にも対応できます。

フィルの場面では、宣言のあとに事情が続き、ヘイリー、アレックス、ルークは、明かりが消えて止まった用事を次々に挙げて返しました。宣言のあとに何を続けるかで、同じ一言の重みが変わる表現と言えます。

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