「in a mad rush」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E15で学ぶ英会話

「in a mad rush」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

人から話しかけられても、立ち止まって耳を傾ける余裕がないほど、あれもこれもと動き回っている。そんな時には、短い一言で用件だけを告げることになります。

そんな慌ただしさを表す「in a mad rush」を、『モダンファミリー』シーズン7第15話の中盤、結婚式の会場でミッチェルに呼びかけられたペッパーが、急ぎの用を告げる一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「in a mad rush」の意味とニュアンス

in a mad rush
意味:大慌てで、てんてこ舞いで

in a mad rush は、とにかく急がなければならず、落ち着いていられない状態を表します。rush は、動詞なら「急いで行く」、名詞なら「慌ただしさ、殺到」で、この表現では名詞の使い方です。mad は「猛烈な、普通でない」という強めの意味で、慌ただしさが並大抵ではないことを伝える言い方です。

mad には「怒っている」という意味もありますが、この表現では怒りは含まれません。rush という名詞の勢いを強める役目をしていて、in a rush よりも慌てぶりが強く伝わります。

使い方は、I’m in a mad rush to ~ のように、「~へ急いで向かうところだ」「~しようと大慌てだ」と今の状況を伝える形が基本です。We finished the report in a mad rush. のように、動作のあとに添えて「大慌てで~した」と振り返る形でも使えます。

【ここがポイント!】

  • 「in a mad rush」の核は、時間に追われて落ち着いていられない慌ただしさ
  • mad は怒りではなく、慌てぶりを強める働き
  • 今の状況を伝える I’m in a mad rush to ~ と、振り返る in a mad rush の2つの形がある

『モダンファミリー』S07E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

結婚式の会場で、キャメロンが「この式でものけ者にされ、ほかの2つの式には招待もされなかった」と口にします。ミッチェルがペッパーに声をかけ、理由に心当たりはあるかと尋ねかけたところで、問いかけは途切れます。それを受けたペッパーの返事が、in a mad rush を使った一言です。

Cameron: Snubbed at this wedding, not invited to two others — What could you have possibly done?
(この結婚式ではのけ者にされて、ほかの2つの式には招待もされなかった。一体何をしたっていうんだ?)

— Um Sorry. I said I would switch with you at dessert.
(えっと…ごめん。デザートのときに交代するって言ったよね。)

Mitchell: Oh, Pepper. Pepper. Do you have any idea why —
(ああ、ペッパー。ペッパー。どうしてなのか、心当たりはある――)

Pepper: Oh, sorry. I’m in a mad rush to the mashed-potato bar to restock something called fixin’s.
(ああ、悪いね。マッシュポテトのバーに、「フィクシンズ」とかいう付け合わせを補充しに、大急ぎで向かうところなんだ。)

Modern Family Season7 Episode15 (I Don’t Know How She Does It)

シーン解説と心理考察

ペッパーの返事は、ミッチェルの問いかけの中身には触れていません。ミッチェルが「ペッパー、ペッパー」と二度呼びかけ、「どうしてなのか心当たりはある」と尋ねかけたところで、ペッパーは「ああ、悪いね」と応じます。問いの続きを待たずに用件を告げる運びが、会話の温度を変えています。

キャメロンの発言には、のけ者にされたことへの納得のいかなさが表れています。式でのけ者にされ、ほかの2つの式には招待もされなかった、という並べ方から、続けて「一体何をしたっていうんだ」と問いかける言い方です。ミッチェルは、その理由を知りたくてペッパーに声をかけています。

そこへ返ってくるのが、マッシュポテトのバーに付け合わせを補充しに大急ぎで向かうところだ、という一言です。式を取り仕切るペッパーにとっては、料理コーナーの補充が目の前の用事になっています。something called fixin’s と「~とかいう」を添えた言い方が、付け合わせの名前を軽く流す口ぶりとして響きます。

ペッパーの返事は、Oh, sorry. と短く詫びる一文と、I’m in a mad rush to ~ と用件を告げる一文の2つでできています。詫びの言葉のあとに、今まさに動いている用事が続く並びです。

尋ねられた内容と返ってきた用件のずれが、この一幕の見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

rush は「殺到する」、mad は「常軌を逸した」です。駅の改札に、人がなだれ込むように押し寄せていく様子を思い浮かべてみましょう。誰も立ち止まらず、全員が先へ先へと走っていく光景です。

その勢いの先に行き先が置かれると、in a mad rush to ~ の形になります。ペッパーの一言も、to the mashed-potato bar と行き先を直接つなげていて、「勢いよく押し寄せる動きが、バーへ向かう」という絵がそのまま言葉になっています。

行き先の次には、to restock と補充する目的が続きます。バーという場所に着いたら何をするのか、その用件まで一息で言い切っています。殺到する人波が行き先に着いて、そこでやることが決まっている。その二段の流れを、ひと続きの絵にして覚えておくと、同じ形の文を作るときにも組み立てやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「in a mad rush」

急いでいる状況を、行き先を添えて伝えたり、あとから振り返ったりできるのが in a mad rush です。3つの例文で、使い方を確認していきましょう。

I was in a mad rush to catch the last train.
(終電に間に合わせようと、大慌てだった。)
慌ただしかった夜の出来事を振り返る日常の場面です。to のあとに catch the last train と目的を置くと、何のために急いでいたのかが伝わります。

We finished the report in a mad rush just before the deadline.
(締め切り直前に、大急ぎでレポートを仕上げた。)
提出前のあわただしさを振り返るビジネスの場面です。動作のあとに in a mad rush を添えると、「大慌てで~した」という言い方になります。

A: Can you talk for a minute?
B: Sorry, I’m in a mad rush to finish this before the meeting.
(A:ちょっと話せる?)
(B:ごめん、会議の前にこれを終わらせようと大慌てなんだ。)
忙しい相手に声をかけて、断られる会話です。話せない理由を、to finish this と目的つきで簡潔に伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

in a hurry
(急いで)
in a hurry は、急いでいる状態を表す、基本的な言い方です。in a mad rush は、そこに「猛烈に」「てんてこ舞いで」という慌ただしさの強さが加わった言い方です。

in a rush
(急いで、慌てて)
in a rush は、mad が付かない基本の形です。mad が加わることで、慌ただしさが強調されるという違いがあります。

be swamped
(仕事などに追われて手一杯になる)
be swamped は、仕事や用事が多すぎて手が回らない状態です。in a mad rush が、時間に追われて急いで動く様子に重点があるのに対し、量の多さに目が向いた表現です。

Note|in a hurry・in a rush・in a mad rush、強さの段階と to の続き方

ペッパーの一言は、急ぎを表す表現のなかでも強めの in a mad rush でした。ここでは、in a hurry や in a rush と並べて強さの段階を整理し、そのあとの to の続き方を見ていきます。

「急いでいる」は、I’m in a hurry. や I’m in a rush. で伝えられます。ここに mad を加えると、慌ただしさが一段強まります。mad の文字どおりの意味は「怒っている」や「正気でない」ですが、この表現では怒りではなく「猛烈な」という強調の働きです。段階としては、in a hurry と in a rush が基本、in a mad rush が強調形という並びになります。

to の続き方には、2通りあります。I’m in a rush to catch the bus.(バスに乗るために急いでいる)のように、to のあとに動詞を置くと、何のために急ぐのかが分かります。一方、I’m in a mad rush to the airport.(空港へ大急ぎで向かっている)のように、to のあとに場所を置くと、行き先が分かります。

シーンの I’m in a mad rush to the mashed-potato bar to restock ~ は、この2つを重ねた形です。最初の to に行き先を置き、次の to restock で目的を足しています。行き先と目的を二段で言い切れるのが、この表現の組み立ての便利なところです。

まとめ|問いかけを押し流した大慌ての一言

in a mad rush は、時間に追われて落ち着いていられない状態を、強めに伝える言い方です。in a hurry や in a rush が基本の形で、mad が加わると、慌ただしさがもう一段強調されます。

I’m in a mad rush to ~ と今の状況を伝える形と、動作のあとに添えて振り返る形。そのどちらでも使えるので、忙しさを説明する場面に向いています。慌ただしさを強めに伝えたいときは mad を足し、控えめに伝えたいときは外す、という調整もできます。to のあとに行き先や目的を置けば、何のために、どこへ急いでいるのかまで一言で伝わります。

ミッチェルの問いかけの途中で、ペッパーの大慌ての一言が割り込み、二人の悩みはあっさり押し流されてしまう一幕でした。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「in a mad rush」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次