「smooth something out」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E17で学ぶ英会話

「smooth something out」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かに気づかれる前に、ちょっとした食い違いをきれいに整えておきたい。そんな場面は、家でも職場でも訪れます。

そんな場面で使える「smooth something out」を、『モダンファミリー』シーズン7第17話の中盤、グロリアがジェイに気づかれないよう何かを整えようとして、息子のマニーと言葉を交わすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「smooth something out」の意味とニュアンス

smooth something out
意味:(でこぼこやしわを)なめらかにする、(問題や不具合を)ならして収める

smooth something out には、大きく2つの使い方があります。ひとつは、表面のしわやでこぼこをのばして平らにする、字義どおりの意味です。もうひとつは、問題や意見の食い違い、不具合をならして収めるという、比喩の意味です。

smooth は「なめらかにする」、out は「すっかり」という意味合いを添える語です。手のひらでシーツをのばして、しわを外側へ追い出していく動きに近く、ざらつきやでこぼこが消えて平らになる絵が浮かびます。そこから、こじれた話や細かなずれを、角が立たないように整える意味へ広がります。

目的語には、wrinkles(しわ)のような具体的なものも、issues(問題)や things(事態)のような抽象的なものも入ります。何を平らにするのかで、字義か比喩かが決まります。

日本語に置き換えるときは、字義の場面なら「しわをのばす」「平らにする」、比喩の場面なら「ならす」「整える」「うまく収める」などから選びます。

【ここがポイント!】

  • 「smooth something out」の核は、しわやでこぼこをのばして平らにするイメージ
  • 字義の「のばす」と、比喩の「ならして収める」の両方で使える表現
  • this や it のような代名詞は、smooth と out の間に入れるのがコツ

『モダンファミリー』S07E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

グロリアとマニーが言葉を交わす場面です。グロリアは、ジェイに知られないよう何かを整えようとしていて、マニーはその手間のかけ方を指摘します。ジェイとのケンカの話から、最後はマニーへの切り返しで終わります。今回のフレーズは、グロリアの最初の台詞に出てきます。

Gloria: Okay, I just have to smooth this out so that Jay doesn’t notice anything.
(よし、ジェイに何も気づかれないように、これをなんとか整えなきゃ。)

Manny: You’re really going through a lot of trouble to hide this from him.
(これを彼に隠すために、ずいぶん手間をかけるんだね。)

Gloria: You just don’t understand. This is the first time in a fight that I was 100% right and Jay was 100% wrong. That never happens.
(あなたにはわからないのよ。ケンカで私が100%正しくて、ジェイが100%間違ってるなんて、今回が初めてなの。こんなこと、今までなかったんだから。)

Manny: And being right is so important?
(それで、正しいことってそんなに大事なのかな?)

Gloria: Get married and then get back to me.
(結婚してから出直してきなさい。)

Modern Family Season7 Episode17 (Express Yourself)

シーン解説と心理考察

グロリアの Okay, I just have to smooth this out は、これから取りかかることを宣言する形の一言です。just have to は「〜しなければならない」を軽く言う形で、so that Jay doesn’t notice anything が、整える目的を示します。so that は「〜するように」と目的を表す接続の言い方で、ジェイに何も気づかれない状態がゴールになっています。

英文では、this の中身は示されません。ただ、this が何であっても、ジェイに気づかれない状態に整えるという働きは変わりません。マニーの hide this from him でも、隠す相手の him はジェイです。

マニーの You’re really going through a lot of trouble は、go through trouble(手間をかける)に a lot of が付いた形です。ずいぶん手間をかけるのだね、と手間の大きさを指摘します。

これに対してグロリアは、You just don’t understand と前置きしたうえで、理由を述べます。ケンカで自分が100%正しく、ジェイが100%間違っているのは、今回が初めてだと説明し、That never happens と続けます。never は「一度もない」という意味で、これまでには同じことが起きていないと言い切る形です。100% を2度重ねる言い方が、立場の差をはっきり示しています。

マニーの And being right is so important? は、And で始まり、グロリアの説明を受けて話をつなげる形の問いです。so important? の so が、重要さの程度を強めています。マニーは、正しいことはそれほど大事なのかと問い返します。グロリアの Get married and then get back to me. が、その返事です。結婚してから出直すようにという、短い切り返しです。この場面では、グロリアの台詞が3回、マニーの台詞が2回、交互に続きます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

イメージの土台は、シーツのしわを手のひらでぐっと外側へのばしていく動きです。手を滑らせる方向が外(out)へ向かうことで、でこぼこが消えて平らになります。

グロリアの smooth this out も、この動きに重ねられます。ジェイに気づかれない状態まで、ならして整えていく。その感覚が、この表現の絵に合います。折り目のついた紙を机の上でのばしていく動きでも、同じ絵になります。

手のひらでのばす動きが一つあれば、しわにも問題にも、同じ感覚で当てはめられます。

例文で覚える「smooth something out」

のばしたり、ならしたりする場面で使う smooth something out を、3つの例文で確認していきましょう。

She smoothed out the wrinkles in the tablecloth before the guests arrived.
(彼女は、お客さんが来る前にテーブルクロスのしわをのばした。)
字義どおりの使い方を示す、日常の場面です。名詞の the wrinkles は、smoothed out の後ろに置かれています。

We need to smooth out a few issues before the launch.
(発売の前に、いくつかの問題をならしておく必要があります。)
プロジェクトの調整を話す、ビジネスの場面です。issues のような名詞が入ると、細かな不具合を整える意味になります。

A: Are you two still arguing?
B: No, we sat down and smoothed things out.
(A:二人はまだ言い合いしてるの?)
(B:ううん、座って話して、丸く収めたよ。)
人間関係の揉めごとが収まったことを話す会話です。things を目的語にすると、ざっくりと「事態を整えた」という言い方になります。

あわせて覚えたい関連表現

iron something out
(問題や不具合を解消する、しわをアイロンでのばす)
iron out は、アイロンでしわをのばすイメージから、細かな問題を片づける言い方になります。smooth out は「ならしてなめらかにする」感覚が強く、字義の場面でも比喩の場面でも使えます。

straighten something out
(整える、誤解や混乱を正す)
straighten out は「まっすぐにする」から、混乱や誤解を整理して正す言い方です。smooth out は「でこぼこをならす」ので、角を取って穏やかにする感じです。

smooth something over
(揉めごとを穏便に収める、その場を取り繕う)
smooth over は、気まずさや揉めごとの表面を整えて、穏やかに見せる言い方です。smooth out は、でこぼこそのものをなくす点が違います。

Note|smooth this out の語順と、代名詞が入る位置

smooth out のように、動詞と out が組み合わさった表現は、目的語の置き方で語順が変わります。グロリアの smooth this out は、その典型です。

名詞が目的語のときは、smooth out the wrinkles と smooth the wrinkles out のどちらも使えます。out の前に置いても後ろに置いても、意味は変わりません。一方、this や it のような代名詞が目的語になると、smooth と out の間に入れて、smooth this out の形にします。smooth out this とは言いません。シーンの smooth this out は、このルールにそのまま従っています。

例文1の smoothed out the wrinkles は名詞が out の後ろにあり、例文3の smoothed things out は out の前に置いた形です。things は名詞ですが、ここでは前に置いても後ろに置いても成立します。代名詞か名詞かで、置ける位置が変わると覚えておくと整理できます。整えられた側を主語にして、The problem was smoothed out.(問題はならされた)と受け身にする形もあります。

見出しの smooth something out は、something の位置に this や it が入る形です。代名詞が入るときは、必ず smooth と out の間に挟まる点を押さえておくと、会話の中でもすぐに口をついて出てきます。

聞き取りでも話すときでも、動詞と out が離れて並ぶ形は、この語順のルールで説明がつきます。

まとめ|ジェイに気づかれる前に、整えておきたい

smooth something out は、しわやでこぼこをのばして平らにする意味と、問題や食い違いをならして収める意味を持つ表現です。手のひらでなめらかにしていく動きが、そのまま絵になります。

字義の場面でも比喩の場面でも使えるので、名詞を替えたり、代名詞を挟んだりして、幅広く応用できます。iron out はアイロンで、straighten out はまっすぐに、smooth over は表面だけと、整え方の絵がそれぞれ異なります。

グロリアの一言は、整える中身よりも先に、ジェイに気づかれないというゴールをはっきり言葉にしています。

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