「trust your gut」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E22で学ぶ英会話

「trust your gut」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

資料も情報もそろっているのに、最後の決め手が見つからない。そんなふうに判断が止まってしまう場面は、仕事でも日常でも訪れます。頭で考えるだけでは答えが出ないときに、自分の感覚を頼りにしてよい、と背中を押してもらえると気が楽になります。

そんな場面にぴったりの「trust your gut」を、『モダンファミリー』シーズン7第22話の後半、ジェイがクレアに投げかける助言の一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「trust your gut」の意味とニュアンス

trust your gut
意味:直感を信じる、自分の勘に従う

trust your gut は、理屈や情報だけに頼らず、「何となくそう感じる」という自分の直感を信頼して判断することを表す口語表現です。trust は「信頼する」、gut は本来「腸」「おなか」を指す語で、おなかのあたりで感じる感覚を判断のよりどころにする、という比喩になっています。

形は、trust のあとに your gut を置いた命令形です。相手に「自分の直感を信じなさい」と勧める助言として使うのが基本ですが、I trusted my gut.(直感に従った)のように、your を my や his に替えて、自分や第三者の判断を語る文にも使えます。

gut は、くだけた会話では「直感」の意味でも使われ、a gut feeling(直感、何となくの予感)の形でもおなじみです。trust は「信頼する」という動詞で、あとに置いた your gut が、信頼する対象になっています。

日本語にするときは、「直感を信じる」「自分の勘に従う」「自分の感覚を信じる」が合います。gut を「おなか」とそのまま訳すと意味が通じないので、「直感」「勘」に置き換えるのが自然です。

【ここがポイント!】

  • 「trust your gut」の核は、理屈よりも自分の直感を信頼して判断すること
  • gut は「おなか」「腸」の意味から、直感を指す語として使われる
  • your は主語に合わせて my・his などに変わり、助言にも出来事の描写にも使える

『モダンファミリー』S07E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイはクレアに、会議の議題を書いた資料(agenda)をめぐる持論を話してきました。ジェイとクレアは父と娘で、上司は部下に尊敬される必要がある、という話の締めくくりから場面を見ていきます。

クレアが礼を述べると、ジェイは短く返したあと、助言の一言を添えます。

Jay: You need them to respect you!
(部下には、尊敬されなきゃいけないんだ!)

Claire: Thank you. That is exactly what I needed to hear.
(ありがとう。まさに私が聞きたかったことよ。)

Jay: I’m just doing my job. Yeah. Just trust your gut, kid.
(俺は自分の役目を果たしてるだけだ。ああ。とにかく自分の直感を信じろよ、おまえ。)

Modern Family Season7 Episode22 (Double Click)

シーン解説と心理考察

ジェイの You need them to respect you! は、need + 人 + to 不定詞の形です。「人に〜してもらう必要がある」という意味で、them が部下、respect you が「you を尊敬する」にあたります。上司の立場にある人は、部下に尊敬される必要がある、と言い切っています。

クレアは Thank you. と礼を述べ、That is exactly what I needed to hear. と続けます。That はジェイの直前の言葉を受けています。what I needed to hear は「私が聞く必要があったこと」という名詞のかたまりで、exactly が「まさに」と程度を強めています。日本語では「まさに私が聞きたかったこと」と訳すと収まります。

ジェイの返事は I’m just doing my job. です。just は「ただ〜するだけ」、my job は「自分の役目」にあたり、礼を言われて、ただ自分の役目を果たしているだけだと返しています。do one’s job は「自分の仕事をする」「役目を果たす」にあたる言い方で、I’m just doing my job. は進行形を使って、いま果たしている役目を述べています。Yeah. は短い相づちで、そのあとに Just trust your gut, kid. が来ます。

Just trust your gut の Just は、「とにかく」「ただ」と助言を一言にまとめる働きをします。命令形の trust your gut に Just が付くと、あれこれ考えずにこの一点だけ守ればよい、という整理された助言になります。kid は子どもを表す語で、ここでは呼びかけとして文末に添えられています。

議題の資料をめぐる話の流れの中で、ジェイが助言の最後に置いたのは「自分の直感を信じろ」という一言でした。trust your gut が、短い命令形の助言として使われています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

イメージの手がかりは、頭に手を当てて考え込むのをやめ、おなかのあたりに手を当てる姿です。「どう感じる?」と自分のおなかに尋ねて、返ってきた答えを信じる。それが trust your gut の絵になります。

ジェイの Just trust your gut, kid. も、クレアに「おなかの答えを信じろ」と短く伝える一言でした。gut を「おなか」から「直感」へ置き換えるときは、この絵が手がかりになります。

頭で考える作業と、おなかで感じる作業を分けて思い浮かべるのもひとつの方法です。資料を読んで考えるのは頭の仕事で、trust your gut が指しているのは、そこから先の、おなかに尋ねる仕事のほうです。

例文で覚える「trust your gut」

trust your gut を、3つの例文で確認していきましょう。

When the data is unclear, trust your gut.
(データがはっきりしないときは、自分の直感を信じよう。)
判断に迷う同僚への助言です。When のあとに状況を置き、主節で命令形の trust your gut を使っています。「データがはっきりしない」という条件を先に述べておくと、直感に頼る理由が相手に伝わります。

I had a bad feeling about the deal, so I trusted my gut and walked away.
(その取引は嫌な予感がしたので、直感に従って手を引いた。)
過去の判断を振り返る文です。your が my に変わり、動詞も trusted と過去形になっています。

A: Which candidate should we hire?
B: Honestly, I’d trust your gut. You did the interviews.
(A:どちらの候補者を採用すべきかな?)
(B:正直、君の直感を信じるよ。面接をしたのは君なんだから。)
採用の判断を相談する会話です。I’d は I would の縮約で、「自分なら〜する」という控えめな言い方になっています。理由を You did the interviews. と添えることで、直感を信じてよい根拠も伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

go with your gut
(直感に従って決める)
go with your gut は、直感に従って選ぶ、進めるという行動に焦点があります。trust your gut は、直感を信頼するという態度に焦点があります。

a gut feeling
(直感、何となくの予感)
a gut feeling は名詞で、その感覚そのものを指します。trust your gut は動詞の形で、その感覚を信頼するよう促します。

follow your instincts
(本能・直感に従う)
follow your instincts は、やや改まった言い方です。trust your gut は口語的で、体で感じる感覚に近い響きがあります。

Note|所有格・動詞・Just、trust your gut で入れ替わる3つの場所

trust your gut は、そのまま覚えるだけでなく、形を少しずつ変えて使えます。変えられる場所は、主に3つあります。

ひとつめは、your の部分です。助言のときは your gut ですが、自分の判断を語るなら I trusted my gut.、他の人のことなら He trusted his gut. のように、主語に合わせて所有格が変わります。命令形の trust your gut は、相手に直接呼びかけるときの形です。

ふたつめは、動詞の部分です。trust のかわりに go with や follow を置いた go with your gut・follow your gut でも、直感に従うという意味になります。trust は「信頼する」という態度、go with は「従って選ぶ」という行動に重点が移ります。trust のあとには、gut のかわりに instincts(本能)や judgment(判断)を置くこともできます。

みっつめは、Just を添える形です。ドラマの台詞のように Just trust your gut. と言うと、「とにかく直感を信じること」という、整理された助言になります。否定の形にすると、He didn’t trust his gut, and he regretted it later.(彼は自分の直感を信じず、あとで後悔した)のように、過去の判断を振り返る文も作れます。

なお、この表現の gut は単数形です。複数形の guts は「度胸」「勇気」の意味になり、have the guts to のように別の表現で使われるため、意味を取り違えないようにしておきましょう。

助言にも回想にも、同じ骨組みで使い回せるのが、この表現の扱いやすいところです。

まとめ|迷ったときに背中を押す一言

trust your gut は、理屈や情報だけに頼らず、自分の直感を信じて判断することを表す口語表現です。gut が「おなか」から転じて「直感」を指す点が、ポイントでした。

ジェイは、議題の資料をめぐる持論を語ったあと、Just trust your gut, kid. と助言を添えました。クレアの礼にも短く応じ、助言は一言に収めています。長い説明をつけず、結論だけを渡す形です。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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