「mindful of」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E01で学ぶ英会話

「mindful of」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分の事情を相手がつかみきれていないと感じて、もう少し気を配ってほしいと頼みたくなる場面があります。強い言い方にはしたくないけれど、伝えないままにもしておけない、という気持ちです。

そんなときに使える「mindful of」を、『モダンファミリー』シーズン8第1話の前半、キャメロンがミッチェルに家族の事情への配慮を頼む一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「mindful of」の意味とニュアンス

mindful of
意味:〜に気を配って、〜を心に留めて

be mindful of は、あるものごとを意識の中に置いたうえで、行動のときにそれを考えに入れることを表します。mindful は、mind(心、注意)に「〜に満ちた」を表す -ful が付いた形容詞です。心がそのことに向いている状態、という組み立てが、そのまま意味になっています。

of のあとには、気を配る対象を置きます。相手の気持ち、守るべき決まり、周りへの影響などが対象になります。be mindful of the noise なら騒音への配慮、be mindful of the budget なら予算を意識することです。

似た意味の be aware of が「知っている、気づいている」という状態を表すのに対して、be mindful of は、知っていることを踏まえて気を配りながら振る舞う、という態度の面が加わります。依頼や注意の場面で、「そこを考えに入れてほしい」と求める言い方として使えます。

be の代わりに stay や remain を置くと、気を配った状態を保ち続けるという感じが出ます。stay mindful of the deadline なら、期限を意識し続けるという意味合いです。be のままでも、そのときどきの意識の向け方を表せます。

訳語は「配慮する」「気を配る」「心に留める」がなじみます。「気にする」と訳すと不安や気がかりの響きが強くなるため、場面に合わせて選びます。

【ここがポイント!】

  • 「mindful of」の核は、対象を心の中に置いたうえで振る舞う、という態度
  • of のあとに名詞や -ing などを置いて、気を配る相手を示す形
  • be aware of より「気を配って行動する」面が強い表現

『モダンファミリー』S08E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

キャメロンが、家族の事情への配慮をミッチェルに頼むところから会話が始まります。ミッチェルが謝りながら返し、言葉を途中で止めると、キャメロンがすぐに問い返し、そこへリリーの声が重なります。フレーズは、キャメロンの最初の一言に出てきます。

Cameron: Hey, um, I wish you’d be a little more mindful of my family situation.
(あのさ、僕の家族の事情に、もう少し気を配ってほしいんだけど。)

Mitchell: I’m sorry — I didn’t realize the vigil had drifted out to the common areas. Cam, come on. She’s 95 years old and plugged into a wall. Maybe it’s time to, you know
(ごめん。寝ずの看病が共用スペースにまで広がってたとは気づかなかったよ。キャム、頼むよ。彼女は95歳で、壁のコンセントにつながれてるんだ。そろそろ、その、ほら……)

Cameron: What? What are you saying, Mitchell? That we should pull the plug?
(何だって? 何が言いたいんだ、ミッチェル? コンセントを抜くべきだってことか?)

Lily: Lord o’ mercy.
(なんてこと!)

Modern Family Season8 Episode1 (A Tale of Three Cities)

シーン解説と心理考察

キャメロンの I wish you’d be a little more mindful of my family situation. は、「配慮してほしい」という要望を、控えめな形で口にした一言です。命令ではなく、I wish を使った頼み方になっているところに、強く出すぎないための選び方が表れています。

ミッチェルはまず I’m sorry と謝り、the vigil(寝ずの付き添い)が common areas(共用スペース)にまで広がっていたとは気づかなかった、と続けます。Cam, come on. という呼びかけを挟んで説明が続き、Maybe it’s time to, you know と、言葉が途中で止まります。

キャメロンは、その先を待たずに口を開きます。What are you saying, Mitchell? と相手の名前を添えて、言いかけた言葉の意図を問いただします。名前を呼ぶこの形には、相手の真意を確かめようとする響きがあります。

このやり取りで目を引くのは、Cam, come on. の短さです。名前を略した呼びかけに come on を添えた一言は、説明を重ねる前に相手へ呼びかけるような響きを持っています。

フレーズの側に目を戻すと、キャメロンは mindful of のあとに my family situation と、気を配ってほしい対象をはっきり置いています。of のあとに何を置くかで頼みの中身が決まるので、対象を具体的に示すほど、相手は何に気を配ればよいかをつかみやすくなります。a little more が添えられているのも、全面的な改善ではなく「少しだけ」の調整を求める言い方です。

最後にリリーが Lord o’ mercy. と声をあげます。「なんてこと!」という驚きの一言が、張りつめた空気をそのまま映しています。mindful of という頼みごとから始まった会話が、数発言のうちに別の方向へ動いていく流れが、この場面の見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

机の上に置かれた一枚のメモを思い浮かべてみましょう。相手の事情や気持ちがそのメモに書かれていて、動くたびに視界に入る。メモが目に入っているから、行動の前に一度考えに入れられる、という像が、be mindful of です。

キャメロンが求めたのも、そのメモを自分の家族の事情のぶんだけ増やしてほしい、ということでした。a little more という言葉が添えられているので、「もう少しだけ」という控えめな増やし方の依頼になっています。メモを見る回数を少し増やす、と考えておくと、a little more mindful of の感じがつかめます。

反対に、メモを見ないまま動いてしまうと、相手の事情が行動に反映されません。気を配るとは、行動の前に一度、そのメモへ目を向ける習慣のようなものです。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「mindful of」

mindful of を、3つの例文で確認していきましょう。

Please be mindful of the noise after ten o’clock.
(10時以降は騒音に気を配ってください。)
集合住宅で隣人に声をかける日常の場面です。時刻を添えると、いつまで気を配るのかがはっきりします。Please を付けると、お願いとして柔らかく聞こえます。

We need to be mindful of our budget this month.
(今月は予算を意識しなければなりません。)
チームで支出を見直すビジネスの場面です。need to を添えると、意識することが必要だという判断の言い方になります。our budget のように、持ち物や数字などの身近な対象も置けます。

A: Could you be a bit more mindful of your coworkers?
B: Sorry, I’ll keep my voice down.
(A:同僚への気配りをもう少しお願いできますか?)
(B:すみません、声を小さくします。)
職場で注意を受ける、往復の会話です。a bit more を入れると、責める口調ではなく、お願いの形になります。a little more とほぼ同じ使い方で、くだけた会話では a bit more もよく聞かれます。

あわせて覚えたい関連表現

be aware of
(〜に気づいている、〜を知っている)
be aware of は、知っている状態を表します。be mindful of は、知っていることに加えて、それを踏まえて気を配る態度まで含みます。

be careful about
(〜に注意する、〜に慎重になる)
be careful about は、失敗や危険を避けるための慎重さが中心です。be mindful of は、危険だけでなく、相手の気持ちや状況への配慮にも使えます。

take … into account
(〜を考慮に入れる)
take … into account は、判断の材料として含める動詞の言い方です。be mindful of は、行動のときに意識を向けている状態を表します。

Note|I wish you’d be … の形でやわらぐ、be mindful of の頼み方

be mindful of は、あとに置く言葉と、前に置く頼み方の形で、聞こえ方が変わります。今回の台詞を手がかりに、この2つを整理します。

まず、of のあとです。名詞だけでなく、-ing も置けます。be mindful of the noise なら名詞、be mindful of making noise なら -ing、be mindful of how you speak のように how で始まるまとまりも置けます。気を配る対象が何かを、of のあとで示す形は変わりません。

次に、前に置く頼み方です。キャメロンの台詞は I wish you’d be … で、I wish you would be … の短い形です。I wish のあとに you would を置くと、「そうしてくれたらいいのに」という、今の状態への不満や要望を表せます。さらに a little more が入ると、「もう少しだけ」という程度の頼みになります。Be more mindful of my family situation. と命令の形にした場合と比べると、角が立ちにくい言い方です。

今回の場面では、この頼み方の形のまま、キャメロンが家族の事情への配慮を求めていました。mindful of は同じでも、前に置く形を変えるだけで、頼みの強さを調整できます。

頼む形を選ぶことも、配慮のうちです。mindful of という言葉の中身と、頼み方の形は、セットで覚えておくと使いやすくなります。

まとめ|配慮を頼むときの、控えめな形

mindful of は、対象を心に留めたうえで、気を配って振る舞うことを表す表現です。of のあとに名詞や -ing などを置いて、何に気を配るのかを示します。

I wish you’d be a little more mindful of … の形にすると、命令ではなく、控えめな要望として伝わります。相手の事情や周りへの影響を考えに入れてほしい場面で、頼み方の幅が広がります。

自分の事情への配慮を頼むキャメロンの一言から、会話は思わぬ方向へ動いていきました。頼み方の形を選ぶ場面を思い浮かべながら、会話の引き出しに加えてみてください。

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