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長いあいだ狭い場所にこもっていて、外に出たい気持ちが一気にふくらんだ経験はありませんか。
そんなときに使える「cooped up」を、『モダンファミリー』シーズン10第11話の中盤、出所したパムがミッチェルに貯めてきたポイントを求めるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「cooped up」の意味とニュアンス
cooped up
意味:狭い所に閉じ込められて窮屈な思いをする、ずっとこもっている
cooped upは、人が狭い場所や室内に長くとどまらざるをえず、外に出られない窮屈さを表す口語表現です。coopは鶏などを入れる小さな囲いを指す名詞で、そこへ押し込められているような状態を、人に当てはめています。
形はbe cooped up(in / at 場所)の受け身が基本です。作中のようにallを添えるとall cooped upになり、「すっかり」「ずっと」という強調が加わります。他動詞のcoop someone upは、人や動物を狭い所に閉じ込めておく意味で、誰が閉じ込めるのかを示せます。
閉じ込められたという事実だけでなく、窮屈で息が詰まる感覚まで含むのが特徴です。作中では、その感覚が外に出たい気持ち、つまりtravel bug(旅行したくてたまらない気持ち)の理由として述べられています。
使う場面は、悪天候で家から出られないとき、長時間の移動や仕事で同じ場所にこもっているとき、ペットや子どもを狭い所に入れたままにしているときです。閉じ込められた結果として外へ出たくなる、という流れで語ることもできます。
【ここがポイント!】
- 「cooped up」の核は、狭い所に押し込められた窮屈さ
- be cooped upの受け身が基本で、allを添えると「ずっと」が強まる
- 閉じ込められた結果として「外へ出たくなる」という流れでも使える
『モダンファミリー』S10E11のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
出所したパムが、ミッチェルの貯めてきたポイントを自分に回すよう求める場面です。パムはポイントカードの話から切り出し、ミッチェルは貯めてきたポイントの事情を訴え、最後にキャメロンの名前が出ます。
Pam: I know all you fancy people have rewards cards. Being all cooped up has given me the travel bug.
(あんたたちみたいなお上品な連中は、みんなポイントカードを持ってるでしょ。ずっと閉じ込められてたせいで、旅行に行きたくてたまらなくなったのよ。)Mitchell: But I’ve been saving those. I bought groceries at a gas station for six months to get triple points. For For Lily’s birthday breakfast, we gave her something called Pop Zarts.
(でも、それはずっと貯めてきたんだよ。三倍ポイントがつくから、半年間ガソリンスタンドで食料品を買ってたんだ。リリーの誕生日の朝食には、「ポップ・ザーツ」とかいうものを出したくらいだよ。)Pam: I want them in my account by the end of the day or I tell Cameron.
(今日中にあたしの口座に入れてちょうだい。じゃないと、キャメロンに話すからね。)Mitchell: But I almost have enough for two off-peak flights to Paris.
(でも、閑散期のパリ行き2人分の航空券に、もう少しで届くところなんだ。)Modern Family Season10 Episode11 (A Moving Day)
シーン解説と心理考察
パムは「お上品な連中はみんなポイントカードを持ってるでしょ」と切り出し、すぐ続けて、ずっと閉じ込められていたせいで旅行したくてたまらなくなったと言います。閉じ込められていた状態を、旅行したい理由として差し出す言い方です。allが入ることで、ほんの短い間ではなく、長くずっとという響きが加わっています。
ミッチェルは「それはずっと貯めてきたんだ」と返し、三倍ポイントのために半年間ガソリンスタンドで食料品を買ったと訴えます。リリーの誕生日の朝食に「ポップ・ザーツ」とかいうものを出した、という話も、ポイントを貯めるためにしてきたことの具体例として並べられています。貯めてきた時間の長さを、数字と日々の出来事で示す訴え方です。
パムはそれに取り合わず、今日中に自分の口座へ移すよう求め、従わなければキャメロンに話すと言います。ミッチェルは、閑散期のパリ行きの航空券2枚にあと少しで届くところだったと食い下がります。やりとりの主導権はパムの側にあり、cooped upという言葉が、その要求を押し出す理由として置かれています。
パムの言葉には期限がつき、ミッチェルの言葉には積み重ねてきた日数がつきます。二人の発言の組み立てが対照的で、短いやりとりの中に力関係が表れています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
鶏小屋(coop)の中で、翼を広げることもできずに身を寄せ合う鶏を思い浮かべてみましょう。動き回れず、扉の外ばかりが気になる様子が、「閉じ込められて窮屈」という意味につながります。
パムの発言も、閉じ込められていた窮屈さから、外へ出たいという気持ちが生まれたと述べるものでした。囲いの中の窮屈さと、囲いの外へ向かう旅行という対比が、そのまま絵になります。coopは小屋、cooped upはその中にいる状態、と順に追っておくと、前後の語がつながりやすくなります。窮屈な時間が長いほど、外へ出たい気持ちは強くなります。その流れまで含めて覚えておけます。
例文で覚える「cooped up」
cooped upは、閉じ込められた場所と期間を添えると、窮屈さの度合いが伝わります。天候、友人との会話、ペットの世話という3つの場面で、見ていきましょう。
The kids were cooped up inside all day because of the storm.
(嵐のせいで、子どもたちは一日中家の中に閉じ込められていた。)
悪天候で外に出られない日の描写です。inside all dayで、場所と期間の両方がそろいます。
A: You look restless.
B: I’ve been cooped up at home for days.
(A:落ち着かない様子だね。)
(B:何日も家にこもりきりだったんだ。)
外出できなかった友人との会話です。for daysを添えると、窮屈な状態が続いた長さが伝わり、落ち着かない様子の理由としても働きます。
Don’t keep the dog cooped up in a small room all day.
(犬を一日中狭い部屋に閉じ込めておいてはいけません。)
ペットの世話について助言する場面です。keepと目的語の後ろにcooped upを置く形で、閉じ込められた状態を保たせる意味になります。
あわせて覚えたい関連表現
stuck inside
(家の中にこもりきりで)
stuck insideは、出られずに中にいる状況を平易に言う表現です。cooped upは、狭くて窮屈という息苦しさのニュアンスが加わります。
cabin fever
(閉じこもりによる落ち着かなさ)
cabin feverは、長くこもったせいで生じる落ち着かない気分そのものを指す名詞です。cooped upは、閉じ込められている状態を描く言い方です。
shut in
(閉じこもって、閉じ込められて)
shut inは、戸を閉ざして中にいることに重点があります。cooped upは、閉じ込められて窮屈な状態を強調します。
Note|coop(小さな囲い)から読む「窮屈に閉じ込められる」の意味
cooped upのcoopは、名詞としても辞書に載っている語です。この名詞の意味から、cooped upの感覚を読み解いてみます。
coopは、鶏などを入れる小さな囲いや小屋を指す名詞です。そこから、動詞のcoop upは「囲いに入れるように閉じ込める」という意味になります。たとえば、The chickens were cooped up in a small pen.なら、文字どおり鶏が小さな囲いに入れられている描写です。I’ve been cooped up in the office all week.なら、人が囲いに入っているわけではなく、広さが足りない場所に長くとどまっていて、窮屈さを感じているという比喩になります。どちらの文でも、閉じ込められた側が自由に動けないという点は共通しています。inのあとに場所を添え、all weekのように期間を足すと、窮屈さの具体的な度合いが伝わります。
名詞の絵を知っていれば動詞の意味は追いかけられるので、作中のBeing all cooped upも、閉じ込められていた状態を、窮屈さの感覚ごと伝える形です。囲いの中という文字どおりの絵が、そのまま人間の窮屈さに重ねられています。
まとめ|閉じ込められていた窮屈さを、パムは旅行の話に重ねた
cooped upは、狭い所に長く閉じ込められて、窮屈な思いをする状態を表す口語表現です。coopは小さな囲いを指す名詞で、be cooped upの受け身が基本の形になります。
悪天候で家にこもった日、仕事場にこもりきりだった一週間、ペットを狭い所に閉じ込めている状態を語るときに使えます。inやatで場所を添え、all dayやfor daysで期間を添えると、窮屈さの度合いまで伝わります。パムの発言のようにallだけを足す形も、短くて使いやすい言い方です。
ポイントの話を必死に説明するミッチェルに、パムは今日中にという期限を示します。窮屈だったという言葉が、そのままパムの要求の理由として差し出されています。


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