買い物や試着が長引いたとき、急かす側と楽しむ側の英語|『モダンファミリー』S05E17で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 買い物や試着が長引いたとき、急かす側と楽しむ側の英語|『モダンファミリー』S05E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第17話では、グロリアとクレアがリリーのドレス選びに付き合います。なかなか決まらない買い物を楽しむグロリアと、早く切り上げたいクレア。二人の温度差が、そのまま英語の言い合いになっています。

買い物に付き合う側が急かすとき、楽しむ側が言い返すとき、試着を勧められて断るとき。それぞれの立場の英語を、場面の順に見ていきます。

目次

「Why are you dragging this out?」長引く買い物を急かす

ドレスがなかなか決まらないなか、クレアはグロリアにこう問いかけます。

Claire: Why are you dragging this out?
(なんでこんなに長引かせるの?)

Gloria: Because we haven’t found the right dress.
(ぴったりのドレスがまだ見つかってないからよ。)

Claire: You have got to be a better shopper than this.
(あなた、もっと買い物上手なはずでしょ。)

Claire: I have seen you buy three outfits while driving a car.
(車を運転しながら服を3着買うのを見たことあるわよ。)

Gloria: Come on.
(いいじゃない。)

Gloria: It’s fun.
(楽しいんだから。)

Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)

drag ~ out は「〜をだらだら長引かせる」という句動詞です。Why are you dragging this out? と進行形で聞くと、「わざと引き延ばしていない?」という不満がにじみます。対するグロリアの we haven’t found the right ~ は「まだぴったりの〜が見つかっていない」という、時間をかける理由をそのまま返しています。

クレアの You have got to be a better shopper than this. は、have got to を「〜のはずだ」という強い推量で使っています。続く I have seen you ~ while ~ は、相手の普段の手際を大げさに持ち出して「いつもはもっと早いでしょう」と迫る形で、運転中に3着という誇張がクレアらしいツッコミになっています。

これに Come on. It’s fun. と返すのがグロリアです。Come on は「いいじゃない」「そう言わずに」と相手の不満を軽くいなす言葉で、短い2文で楽しむ側の言い分が伝わってきます。

急かす側は Why ~? や You have got to ~ で理由や手際を問い、楽しむ側は理由を答えたうえで It’s fun. と気持ちを返す。同じ買い物でも、何を大事にしているかが言葉の選び方に表れているのが分かります。

「No need.」試着を勧められて断る

グロリアは、今度はクレアにも試着を勧めます。

Gloria: I’m gonna pick some for you to try.
(あなたにも試着するのをいくつか選んであげる。)

Claire: Okay, no, no.
(いや、いい、いい。)

Claire: No need.
(必要ないから。)

Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)

pick some for you to try は「試すものを選んであげる」という言い方で、服の試着では try on の on を省いて try だけでも通じます。クレアの Okay, no, no. は Okay で一度受けてから no を重ねる断り方で、No need. は「必要ない」を2語で言い切る短い返しです。

クレアはこのあと、断る理由をこう付け加えます。

Claire: And I don’t have all day to try on dresses.
(それに、ドレスの試着に丸一日使ってる暇はないの。)

Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)

I don’t have all day to ~ は直訳すると「〜するのに一日中の時間はない」で、「急いでいるから手早く済ませたい」と伝える決まり文句として知られています。相手を急かすときにも、自分が付き合えない理由を言うときにも使えます。try on dresses のように、試着する対象をはっきり言うときは on を付けた形が自然です。

勧めを断るときは、No need. のような短い言葉に、And I don’t have all day ~ のような理由を後から足す形が使われることがあります。先に断りの気持ちをはっきり示し、理由は付け足しとして添える順番です。

「You’re glowing.」ほめ言葉をかわす、本音を伝える

その後、グロリアはクレアの姿をこうほめます。

Gloria: Claire, you look beautiful.
(クレア、きれいよ。)

Gloria: You’re glowing.
(輝いてるわ。)

Claire: I’m not glowing.
(輝いてない。)

Claire: I’m sweating.
(汗かいてるの。)

Gloria: Come on.
(ほら。)

Gloria: Look at yourself in the mirror.
(鏡で自分を見てみて。)

Gloria: Don’t tell me that you don’t feel gorgeous and special.
(ゴージャスで特別な気分じゃないなんて、言わせないわよ。)

Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)

glow は「輝く」という動詞で、You’re glowing. は表情や雰囲気が生き生きして見える人へのほめ言葉です。クレアは I’m not glowing. I’m sweating. と同じ形の文で言い換え、ほめ言葉を受け流しています。Don’t tell me that you don’t ~ は否定を重ねて「〜じゃないなんて言わせない」と相手に認めさせる働きをしています。

やりとりの終わりに、クレアは本音を口にします。

Claire: I am trying to help you out here, Gloria, but this just isn’t me.
(これでもあなたに付き合おうとしてるのよ、グロリア。でも、こういうのはどうしても私じゃないの。)

Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)

help ~ out は「〜を手伝う、力になる」、This just isn’t me. は「これは自分らしくない」と、好みや性格に合わないことを伝える言い方です。相手の気持ちを受け止めたうえで、合わないものは合わないと伝える組み立てが印象的です。

ほめ言葉を受け流す I’m not glowing. I’m sweating. と、本音を伝える This just isn’t me. は、どちらも相手を否定せずに自分の感じ方を言う形です。勧めてくれた相手への気づかいを残しつつ断りたいときに参考になる流れです。

表現 場面での働き
Why are you dragging this out? 長引かせる相手を急かす
Come on. It’s fun. 不満を軽くいなして楽しむ
Okay, no, no. No need. 勧めをやんわり断る
I don’t have all day to ~ 時間がないと伝える
This just isn’t me. 自分らしくないと伝える

まとめ|急かす言葉、楽しむ言葉、断る言葉

drag ~ out や I don’t have all day to ~ で急かす側、Come on. It’s fun. で楽しむ側、No need. や This just isn’t me. で断る側。買い物が長引く場面の英語が、二人のやりとりにそろっています。

立場の違う二人の言葉から、買い物の場面で使える英語がこれからも見えてきます。

道具の扱い方を教える場面や美術館での会話の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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