うそをついている子どもに、本当のことを言わせたいときの英語|『モダンファミリー』S05E16で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: うそをついている子どもに、本当のことを言わせたいときの英語|『モダンファミリー』S05E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第16話では、グロリアの携帯電話が壊れた件で、リリーが「ジョーがやった」と言い張ります。まだ歩けないはずのジョーのしわざだという話に、ジェイとグロリアはそれぞれのやり方で本当のことを聞き出そうとします。

子どもに本当のことを言わせたい場面では、責める言葉だけでなく、自信の示し方や促し方、答えを知っていて尋ねる問いかけなど、いくつもの言い回しが使われます。場面の順に見ていきましょう。

目次

「I know how to get what I want out of them」と自信を見せる

この話の前半、車を買いに行く日の話をしながら、ジェイはグロリアにこう宣言します。

Jay: Oh, by the way, I do the negotiating at the dealership today.
(ああ、ところで、今日の販売店での交渉は俺がやるからな。)

Gloria: Why?
(どうして?)

Jay: Honey, I’m a businessman.
(なあ、俺はビジネスマンだぞ。)

Jay: When it comes to people, I know how to get what I want out of them.
(人が相手なら、欲しいものを引き出すやり方は心得てるんだ。)

Modern Family Season5 Episode16 (Spring-a-Ding-Fling)

When it comes to ~ は「〜のことになると」「〜に関しては」と話題を絞る前置きです。get what I want out of them の get A out of B は「B から A を引き出す」という形で、相手から欲しい答えや条件を手に入れることを表します。I do the negotiating も、「交渉は自分の役目だ」と役割を宣言する一言で、do the ~ing の形は家事や役割分担の話でもよく耳にします。

これに対してグロリアは、自分が値引きをさせた品物を挙げて張り合います。最後は who’s better at working people と問い返し、ジェイは「やり方は違うけれど、2人ともなかなかの腕だ」と話を収めます。work people は「人をうまく動かす」という口語的な表現として押さえておくと便利です。

この張り合いが、のちのリリーの件でそのまま生きてきます。誰が相手から本当のことを引き出せるかという勝負の土台が、ここで描かれていると言えます。

「Trust me.」と引き受け、打ち明け話で促す

携帯電話の件で、2人の意見は最初から一致します。

Gloria: She lies.
(あの子、うそをついてるわ。)

Jay: How could Joe pull a bag off a table? He can’t even walk.
(ジョーがどうやってテーブルからバッグを引っぱり落とすんだ? 歩けもしないんだぞ。)

Jay: I’ll talk to her.
(俺があの子と話す。)

Modern Family Season5 Episode16 (Spring-a-Ding-Fling)

グロリアの She lies. は「うそをついている」と現在形で言い切る形で、その場の話だけでなく、言い分そのものを信用していないことが読み取れます。ジェイが名乗り出ると、グロリアはすかさず聞き返します。

Gloria: Why you? Because you’re such a businessman that knows how to talk to people?
(どうしてあなたが? 人との話し方を心得てる、すごいビジネスマンだから?)

Jay: Trust me.
(任せとけ。)

Jay: When I get done talking to her, not only will she have confessed to the crime, I might even sell her a closet.
(俺が話し終わるころには、あの子は罪を白状してるだけじゃない、クローゼットまで買ってるかもしれないぞ。)

Modern Family Season5 Episode16 (Spring-a-Ding-Fling)

先ほどの How could ~? He can’t even ~. は「どうやって〜できるというのか、〜すらできないのに」と、話のありえなさを示す反語の形です。I’ll talk to her. は「自分が話をつける」と役目を引き受ける一言で、Trust me. はその自信を短く押し出しています。クローゼットの一言は、ジェイの商売にかけた冗談です。

ジェイが選んだのは、昔、自分のしたことを父親に打ち明けた話を聞かせるやり方でした。

Jay: I couldn’t take it, and I told him I did it.
(耐えられなくなって、親父に俺がやったって言ったんだ。)

Jay: It felt so good to confess, and my old man was so proud of me, I didn’t even get in any trouble.
(白状したらすごく気が楽になってな、親父も俺を誇りに思ってくれて、何のおとがめもなかった。)

Jay: Y-you know?
(な、分かるだろ?)

Lily: Joe did it.
(ジョーがやったの。)

Jay: She’s good.
(手ごわいな。)

Modern Family Season5 Episode16 (Spring-a-Ding-Fling)

It felt so good to confess は、打ち明けたあとの気持ちを伝えて、相手にも同じ一歩を促す言い方です。I told him I did it の I did it(自分がやった)は、リリーの Joe did it. と同じ形で返され、作戦が空振りに終わるのが面白いところです。

「just admit that you did it」から、答えを知っている問いかけへ

次の場面では、グロリアが正面から迫ります。

Gloria: So, you have ways of making him walk? Lily, just admit that you did it.
(じゃあ、あの子を歩かせる方法があるっていうの? リリー、自分がやったって認めなさい。)

Lily: Come here, Joe.
(おいで、ジョー。)

Lily: Come here like you did before.
(さっきみたいにこっちにおいで。)

Jay: Honey, you’re embarrassing yourself.
(なあ、恥をかくだけだぞ。)

Modern Family Season5 Episode16 (Spring-a-Ding-Fling)

just admit that you did it の just は「とにかく」「素直に」と相手の背中を押す働きで、admit は「(しぶしぶ)認める」を表します。ジェイの you’re embarrassing yourself は「自分で恥をかいているぞ」とたしなめる響きで、相手の言い分をまともに取り合っていないことが伝わります。ところが、ここでジョーが歩き出します。

Lily: Told you.
(言ったでしょ。)

Gloria: I’m so sorry that we doubted you.
(疑ったりして本当にごめんなさいね。)

Lily: Boy, did I get lucky.
(あー、運がよかった。)

Lily: I’m going to blame everything on him until he learns how to talk.
(あの子が話せるようになるまで、全部あの子のせいにしちゃおう。)

Modern Family Season5 Episode16 (Spring-a-Ding-Fling)

Told you. は I told you so. を縮めた「だから言ったでしょ」で、I’m so sorry that we doubted you. は疑ったことを謝る言い方です。その直後に blame everything on him とリリーの本音がこぼれ、大人の謝罪との落差が際立ちます。

後の場面では、キャメロンが別の聞き方を見せます。

Cameron: So, do you want to tell us how Joe’s shoes ended up on the wrong feet?
(それで、ジョーの靴がどうして左右逆になったのか、話してくれるかい?)

Lily: I guess the little guy knows how to put on his own shoes.
(たぶん、あの子は自分で靴をはけるんだと思う。)

Modern Family Season5 Episode16 (Spring-a-Ding-Fling)

do you want to tell us how ~? は、答えの見当がついているときに相手の口から説明させる問い方です。end up on the wrong feet は「結果的に左右逆になっている」という意味で、責める言葉を使わずに状況だけを示す聞き方です。リリーはとぼけた返事でかわします。

表現 働き
When it comes to people, ~ 人が相手なら任せてと自信を示す
I’ll talk to her. / Trust me. 話をつける役目を引き受ける
It felt so good to confess 自分の経験で打ち明けを促す
Just admit that you did it. 素直に認めるよう迫る
Do you want to tell us how ~? 答えを知っていて説明させる

まとめ|問いただし方にも、いくつもの型がある

自信を示す When it comes to people、経験で促す It felt so good to confess、迫る just admit that you did it、説明させる do you want to tell us how ~?。同じ「本当のことを聞き出す」場面でも、言い方しだいで印象が変わるのが分かります。

リリーと大人たちの知恵比べの英語を、これからも『モダンファミリー』の場面から拾っていきましょう。

前任の先生と張り合うダンスパーティーの話や、謝り方の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事にまとめてあります。

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