待たされてイライラしたとき、英語でどう言う?|『モダンファミリー』S05E05で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 待たされてイライラしたとき、英語でどう言う?|『モダンファミリー』S05E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第5話で、いちばん待たされるのはジェイです。楽しみにしていたレストランの予約を前に、支度の終わらないグロリアや、なかなか顔のそろわない家族を待ち続けます。

待たされる側の英語には、いら立ちをそのまま吐き出す言い方もあれば、ぐっとこらえて相手を動かす言い方もあります。ジェイの言葉を場面の順にたどると、その両方が見えてきます。

目次

「always late」から始まる、いら立ちの悪循環

出かけたいジェイですが、グロリアは髪を整えに出ていて家にいません。ジェイはこう語ります。

Jay: Gloria’s always late.
(グロリアはいつも遅れるんだ。)

Jay: Then I get mad and tell her to hurry.
(で、俺が頭にきて急げって言う。)

Jay: We yell, and it just takes longer.
(怒鳴り合いになって、余計に時間がかかる。)

Jay: So I promised myself, no matter how late she is, just to take some deep breaths and stay calm.
(だから自分に約束したんだ。どれだけ遅れようと、深呼吸して落ち着いていようってな。)

Modern Family Season5 Episode5 (The Late Show)

always late は「いつも遅れる」で、相手の習慣をひと言で言い表します。ここから話が始まるので、聞き手は何に困っているのかをすぐにつかめます。

続く Then I get mad and tell her to hurry. と it just takes longer は、怒るほど逆に遅くなるという悪循環を、短い文の積み重ねで説明しています。get mad は「頭にくる」、tell 人 to hurry は「人に急げと言う」で、待たされる場面の基本の組み合わせです。hurry の代わりに hurry up を使うと、より急かす響きが強くなります。

I promised myself は「自分に約束した」、no matter how late she is は「どれだけ遅れても」という意味です。no matter how ~ の形は、どんな状況でも変わらない決意を示すときに使えます。深呼吸して落ち着くという中身より、怒らないと先に決めておく発想が、この場面のポイントと言えます。この言葉のすぐ後に、出かけていたグロリアが戻ってきます。せっかくの決意が、どこまで続くのかが気になる流れです。

怒る代わりにほめる「tie your whole outfit together」

グロリアがヘイリーとイヤリングを選んでいると、ジェイが声をかけます。

Jay: Gloria!
(グロリア!)

Gloria: What?
(なに?)

Jay: I think the new earrings are really gonna tie your whole outfit together.
(その新しいイヤリング、服全体をうまくまとめてくれると思うぞ。)

Gloria: You’re so sweet!
(優しいのね!)

Manny: Wow.
(へえ。)

Manny: That was very mature of you.
(今のはずいぶん大人な対応だったね。)

Jay: Yeah, well, I’m a lot older now than when she started getting dressed.
(まあな、あいつが着替え始めた頃より、俺もだいぶ歳を取ったからな。)

Modern Family Season5 Episode5 (The Late Show)

tie ~ together は「〜をまとめる、一つに結びつける」で、tie your whole outfit together は「装い全体をまとめる」というほめ言葉になります。名前を呼んだあとに出てくるのが文句ではなくほめ言葉なので、グロリアは You’re so sweet! と喜びます。

マニーの That was very mature of you. は「大人な対応だった」と、こらえたことを評価する一言です。年下のマニーが大人の対応をほめるという、立場の逆転も含めて笑いを生む場面です。It was ~ of you. の形は、相手の行動についての感想を伝えるときによく使われます。これに対するジェイの返しは、待たされている間に歳を取ったと言わんばかりの冗談で、いら立ちを笑いに変えて口にしている点が印象的です。

ほめ言葉で相手を動かすなら、That looks great. Shall we go?(すてきだよ。さあ、行こうか?)のように、ほめたあとに次の行動を短く添える組み立ても使えます。

待ちくたびれた気持ちを誇張で伝える

それでも出発までの時間は延び、ジェイの口からはこんな言葉がこぼれます。

Jay: Why does she do this? We’re gonna lose our table.
(なんであいつはこうなんだ? 席がなくなっちまう。)

Jay: She knows how important it is to me to be on time.
(俺にとって時間どおりに行くのがどれだけ大事か、分かってるくせに。)

Jay: This is torture.
(拷問だよ。)

Modern Family Season5 Episode5 (The Late Show)

Why does she do this? は答えを求める質問ではなく、「なんでこうなんだ」という嘆きです。lose our table は予約の席を失うこと、She knows how important it is to me to ~ は「〜が自分にとってどれほど大事か、相手は分かっているはずだ」と、相手への不満を込める形です。This is torture. は「拷問だ」と大げさに言って、待つつらさを表します。

日常の会話なら、I can’t believe how long this is taking.(こんなに時間がかかるなんて信じられない。)や I’m running out of patience.(もう我慢の限界だ。)のように、誇張を抑えて伝える言い方もあります。ジェイの言葉は、グロリア本人に向けてではなく、三人称の she で嘆く形になっているのが特徴です。

レストランでも、ジェイの待ち時間は続きます。

Jay: Thank God.
(やれやれ、助かった。)

Jay: Here they are.
(来たぞ。)

Jay: Fiona, we’re all here.
(フィオナ、全員そろった。)

Claire: Actually, dad, we could use a moment.
(あのね父さん、ちょっと時間がほしいの。)

Jay: I’m going to eat my hand.
(自分の手でも食っちまいそうだ。)

Modern Family Season5 Episode5 (The Late Show)

we could use a moment は「少し時間がほしい」を控えめに伝える言い方です。それを聞いたジェイの I’m going to eat my hand. は、空腹と待ちくたびれた気持ちを大げさに表した一言と読み取れます。手を食べるという突拍子もないたとえで、文句を冗談に包んでいるのがジェイらしいところです。

まとめ|こぼす言葉と、こらえる言葉

always late や This is torture. のようにいら立ちを言葉にする表現、no matter how ~ で自分に言い聞かせる形、tie your whole outfit together のようにほめて相手を動かす一言。待たされる場面の英語にも、感情の出し方の幅があることが分かります。

ジェイの我慢と冗談を思い出しながら、この回をもう一度観てみると新しい発見がありそうです。

遅れてきた家族の謝り方や服がかぶった2人の言い合いは、同じ回のほかのコラムで取り上げました。

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