海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第13話から、相手に関心を持って質問を重ねるときの英語を取り上げます。この回のシェルドンは「人にもっと関心を持とうとしている」と口にして、レナードやペニーに次々と質問を投げかけます。
質問の切り出し方、週末の予定や出来事を尋ねる形、そして答えが短くて会話が続かないときのたとえまで、場面の順に見ていきます。
「I’ve been meaning to ask you」から始める質問
最初は階段の場面です。シェルドンがレナードに、前置きをしてから質問を始めます。
Sheldon: Leonard, i’ve been meaning to ask you, what size shoe do you wear?
(レナード、前から聞こうと思っていたんだが、靴のサイズはいくつだ?)Leonard: Why?
(どうして?)Sheldon: I’m trying to take more of an interest in other people’s lives.
(他人の生活に、もっと関心を持とうとしているのだ。)TBBT Season10 Episode13
I’ve been meaning to ask you は「前から聞こうと思っていた」という前置きです。現在完了進行形で「しばらく気にかけていた」ことを示すため、いきなり質問するより唐突さが和らぎます。
レナードがサイズを答えると、シェルドンは感想を返してから次の質問へ移ります。
Sheldon: That’s small. So, tell me, do you have any plans for the weekend?
(小さいな。では聞かせてくれ、週末は何か予定があるのか?)TBBT Season10 Episode13
That’s small. の後に置かれた So, tell me が、話題を切り替える合図です。続く do you have any plans for the weekend? は、相手の予定を尋ねる基本の形です。
ただしレナードは「答えを笑うつもり?」と身構え、シェルドンは靴のサイズにかけた冗談で返します。相手の答えに添える一言が感想というより皮肉に聞こえると、質問そのものが警戒されてしまうことが分かります。
別の場面では、女子会の席でバーナデットがエイミーに同居の様子を尋ね、エイミーがシェルドンの変化をこう説明します。
Bernadette: Things going well with you and Sheldon living together?
(シェルドンとの同居はうまくいってる?)Amy: Better than ever. He asks about my day, takes an interest in my life.
(これまでで一番よ。私の一日のことを聞いてくれるし、私の生活に関心を持ってくれるの。)TBBT Season10 Episode13
asks about my day は「一日の出来事を尋ねる」という具体的な行動、takes an interest in my life は「生活に関心を持つ」という姿勢を表しています。両方が並んでいる点が見どころです。バーナデットの Things going well with ~? は、文頭の Are を省いた口語の尋ね方です。
「how was your ~?」と会話が続かないときのたとえ
再びレナードたちの部屋の場面で、入ってきたペニーにシェルドンが質問を始めます。
Sheldon: Oh, Penny, I’m trying to take an interest in other people. Uh, how was your girls’ night?
(ああ、ペニー、僕は他人に関心を持とうとしているのだ。えー、女子会はどうだった?)Penny: Oh, it was fine.
(ああ、普通だったよ。)TBBT Season10 Episode13
how was your ~? は、出来事の感想をまとめて聞く基本の形です。シェルドンは続けて Did you have anything to eat?(何か食べたのか?)と中身を具体的に尋ねます。感想から具体へ進む、筋の通った組み立てです。
ところがペニーの答えは it was fine や chips(ポテチ)の一言ずつです。もう一つ質問を重ねても、返ってくる答えは短いままです。そこでシェルドンがこぼすのが次の一言です。
Sheldon: Well, I’m just playing tennis against the drapes here.
(やれやれ、これではカーテン相手にテニスをしているようなものだ。)TBBT Season10 Episode13
playing tennis against the drapes は、打っても球が返ってこないカーテン相手のテニスにたとえて、一方通行の会話を表しています。決まった慣用句というより、その場でのシェルドンのたとえとして読むのが自然です。
レナードが「気にしなくていいよ」とペニーに声をかけると、ペニーは At least he took an interest.(少なくとも彼は関心を持ってくれたけどね)と返します。シェルドンを持ち上げる形でレナードを当てこする一言で、ここから二人の口論が始まります。
口論の流れでエイミーの名前が出ると、シェルドンは彼女の予定を答えたうえで、人に関心を持つと uncork a geyser of nonsense(くだらない話が間欠泉のように噴き出す)とこぼします。栓を抜いた間欠泉にたとえた大げさな言い回しで、もめ事まで聞かされたシェルドンの皮肉まじりの感想と読み取れます。
実際の会話では、短く答えたあとに And you? などと一言返すだけでも、やり取りが往復しやすくなります。
まとめ|切り出し、尋ね、往復させる
関心を示す質問は、I’ve been meaning to ask youで切り出し、plans for the weekendやhow was your ~?で尋ね、答えに一言添えて次へつなぐ流れで続きます。答えが一言ずつだと、カーテン相手のテニスのように会話が止まります。
シェルドンの不器用な質問攻めを観ながら、関心の示し方を聞き比べるのも『ビッグバン★セオリー』の楽しみ方の一つです。
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