海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン7第10話では、ヘイリー、アレックス、ルークの3人が、おじのミッチェルに贈った「楽しい1日」のクーポンを使われることになり、その日の予定を急いで考えます。
相手が上の空だったり、話が同じところを回り続けたりするのは、家族や友人とのどんな話し合いにも起こりがちです。慌ただしい3人のやりとりには、そんなときに仲間を本題へ引き戻す英語が並んでいます。
予定を立て直す前に、まず事情を確かめる
そもそも、なぜ予定を考える羽目になったのか。3人はクーポンを贈った経緯をこう説明します。
Alex: We forgot to get Uncle Mitchell a present for his last birthday.
(前の誕生日に、ミッチェルおじさんのプレゼントを用意し忘れたの。)Luke: So, we came up with this great idea a coupon for a fun day with the three of us.
(それで、すごいアイデアを思いついたんだ。僕たち3人と過ごす楽しい1日のクーポン。)Haley: It was perfect because it was so sweet and we’d never have to do it.
(完璧だったのよね。気が利いてるし、実際にやらなくて済むから。)Modern Family Season7 Episode10 (Playdates)
come up with は「(案を)思いつく」という句動詞です。ヘイリーの we’d never have to do it は「実際にやる必要はないはずだった」という意味で、クーポンが使われるとは考えていなかった本音が見えます。
そのミッチェルが突然やって来たことについて、アレックスとヘイリーはこう言葉を交わします。
Alex: Why would he just show up? Shouldn’t he have given us some notice?
(なんでいきなり来るわけ? 前もって知らせるべきじゃない?)Haley: I kind of remember him calling about it, but I would’ve put it in my phone
(電話をもらった気はするんだけど、それならスマホに入れてたはずだし)Modern Family Season7 Episode10 (Playdates)
show up は「現れる」で、just が付くと「予告もなく来る」というニュアンスになります。give someone notice は「前もって知らせる」、Shouldn’t he have ~? は「〜すべきだったのでは?」と相手側の段取りを問う形です。主語を変えて You should have given me some notice.(前もって言ってくれればよかったのに)とすると、不満がより直接に伝わります。
ヘイリーの put it in my phone は「スマホの予定に入れる」というくだけた言い方です。予定を立て直す前に、まず事情を確かめる流れが分かります。
上の空の相手を呼び戻す「Are you even listening to me?」
事情が分かったところで、アレックスは本題に入ろうとします。ところが、ヘイリーの関心は別のところにあります。
Alex: We have to figure out something good.
(何かいいことを考えなきゃ。)Alex: He’s the first to call us on our birthdays, and he always gets us amazing presents.
(誕生日には一番に電話をくれるし、いつもすごいプレゼントをくれるんだから。)Alex: Are you even listening to me?
(そもそも聞いてる?)Haley: How long can a cat go without eating?
(猫って、何も食べないでどれくらいもつの?)Alex: Haley, he is the best uncle there is.
(ヘイリー、あんなにいいおじさんはほかにいないんだよ。)Alex: This cannot be our present.
(これがプレゼントじゃだめでしょ。)Modern Family Season7 Episode10 (Playdates)
figure out は「考え出す、答えを見つける」です。We have to figure out something good. と課題を言葉にしてから、He’s the first to ~(誰よりも先に〜してくれる人)と理由を添える順番になっています。
Are you even listening to me? の even は「そもそも」と疑いを強める語で、相手が話を聞いていないと感じたときに使われます。ヘイリーの返事が猫の話だったことで、問いかけが当たっていたことが分かる流れです。
アレックスはそこでヘイリーの名前を呼び、話題をおじさんへ戻します。名前を文頭に置くだけで「いまはこっちの話をしている」という合図になり、相手の注意を引き戻す手軽な方法の一つと言えます。the best uncle there is は「この世にいる中で一番のおじ」という強調の形です。最後の This cannot be our present. は、cannot be ~ で「これでいいはずがない」と基準を示し、話し合いの目標をはっきりさせています。
堂々めぐりを止める「Focus, people.」
場面が変わり、3人は途中で車を停め、行き先を考えます。決め手がないまま走り続ける状況に、ルークとアレックスがこう言います。
Luke: We can’t just keep driving around.
(ただ車で走り回ってるわけにいかないよ。)Luke: We need to go somewhere.
(どこかに行かないと。)Alex: Focus, people.
(みんな、集中して。)Modern Family Season7 Episode10 (Playdates)
can’t just keep ~ing は「ただ〜し続けるわけにはいかない」という形で、いまのやり方を止めようと提案するときに便利です。drive around は目的地を決めずに車で回ることを指します。続く We need to go somewhere. は、話を「どうするか」から「どこへ行くか」に絞り込む一言です。
アレックスの Focus, people. は、people をくだけた「みんな」の意味で呼びかけに使った形です。命令形の Focus を短く置くことで、話をいったん止めて注意を集めています。仲間内の話し合いで使える言い方ですが、目上の相手には Can we get back to the main point?(本題に戻ってもいいですか?)のように問いかけの形にすると角が立ちにくくなります。
日常の場面に置き換えると、We can’t just keep talking about it. We need to decide something.(話してばかりもいられない。何か決めないと。)のように、同じ組み立てで使えます。
まとめ|話し合いを本題に戻す英語
We have to figure out something good. で課題を言葉にし、Are you even listening to me? で上の空の相手を呼び戻し、Focus, people. で堂々めぐりを止める。3人の慌ただしい1日の始まりには、話し合いを前へ進める英語がそろっていると言えます。
これからも『モダンファミリー』を観ながら、会話を動かす英語を拾っていきましょう。
3人が最後にミッチェルへ打ち明ける場面や、同じ回の別の筋の英語は、ほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。


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