海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン4第12話は、マニーの誕生日の回です。赤ちゃんの誕生を目前に控えたグロリアは、この日をマニーにとって特別な一日にしようと心を砕きます。計画どおりに進まない一日の中で、母と息子が互いの気持ちを言葉にしていきます。
きょうだいが生まれる前後の上の子の気持ちは、英語でどう言い表されるのでしょうか。feel neglected や share、have you to myself といった表現を、母と息子のやり取りから順に見ていきます。
「feel neglected」と「the most special day」
サプライズの計画を明かす場面で、グロリアはその狙いをこう語ります。
Gloria: Manny has been feeling a little bit neglected, and I wanted to give him the most special day.
(マニーはこのところ、ちょっとほったらかされてるって感じてるの。だから最高に特別な一日にしてあげたかったのよ。)Gloria: This is the last birthday that it’s only going to be the three of us.
(3人だけの誕生日は、これが最後なんだから。)Modern Family Season4 Episode12 (Party Crasher)
neglect は「放っておく、かまわない」という動詞で、feel neglected は「ほったらかされていると感じる」という受け身の気持ちを表します。has been feeling と現在完了進行形になっているので、最近しばらくそう感じている様子が伝わります。a little bit を添えて、深刻すぎない言い方に整えているのもポイントです。
the most special day は「最高に特別な日」で、special を最上級にして思いの強さを示しています。続く the three of us は「私たち3人」という言い方です。ジェイとグロリアとマニーの3人で迎える誕生日はこれが最後、という一文から、生まれてくる赤ちゃんの存在が自然に伝わる組み立てになっています。
- A: Is everything okay with your son?
(息子さん、変わりない?) - B: He’s been feeling a little neglected since the baby came.
(赤ちゃんが来てから、ちょっとほったらかされてる気がしてるみたい。)
「share」と「let」で、譲らせたくない気持ちを表す
サプライズは思わぬ形になり、マニーは部屋にこもってしまいます。そのさなか、グロリアは自分の胸の内をこう語ります。
Gloria: It was bad enough that Manny had to share his mother.
(マニーが母親を分け合わなきゃいけないだけでも、十分かわいそうなのに。)Gloria: I couldn’t let him share a birthday, too.
(誕生日まで分け合わせるわけにはいかなかったのよ。)Modern Family Season4 Episode12 (Party Crasher)
share は「分け合う、共有する」で、share his mother は「母親を(生まれてくる赤ちゃんと)分け合う」という意味になります。物だけでなく、人の時間や愛情を分け合う場面にも使えるのが share の便利なところです。share a room(部屋を共有する)のような具体的なものから、share the spotlight(注目を分け合う)のような目に見えないものまで、幅広く使われます。
It was bad enough that ~ は「〜だけでも十分ひどいのに」という前置きで、後ろに「その上〜まで」と続けて重ねる形になっています。I couldn’t let him ~ の let は「〜させる」で、couldn’t let は「〜させるわけにはいかなかった」です。文末の too が「誕生日まで」という重なりを表していて、母親を分け合うことに加えて誕生日までは、というグロリアの気持ちがこの一語に込められています。
- A: Why didn’t you tell her?
(どうして彼女に言わなかったの?) - B: I couldn’t let her worry about it on her big day.
(大事な日に、彼女に心配させるわけにはいかなかったんだ。)
「This is your day.」と「I’ve had you to myself」
その後、グロリアはマニーに今日のことを謝ります。
Gloria: Ay, Manny, I am so sorry about today.
(ああ、マニー、今日のことは本当にごめんなさい。)Gloria: I just wanted you to have a happy birthday.
(ただ、幸せな誕生日を過ごしてほしかっただけなの。)Modern Family Season4 Episode12 (Party Crasher)
グロリアはさらに言葉を続けます。
Gloria: This is your day.
(今日はあなたの日よ。)Gloria: I’m not gonna let you share it every year, okay?
(毎年この日を分け合わせたりしないわ、いい?)Manny: Mom, look.
(ママ、聞いて。)Manny: Yeah, I’ve felt a little neglected lately, but I’ve had you to myself for 14 years.
(確かに最近は、ちょっとほったらかされてる気がしてたよ。でも、僕は14年間ママを独り占めしてきたんだ。)Modern Family Season4 Episode12 (Party Crasher)
This is your day. は「今日はあなたが主役の日」と、相手を立てる短い一言です。誕生日や卒業式など、その人のための日によく使われます。ここでもグロリアは let を使い、not gonna let you share で「分け合わせない」と約束しています。
マニーの返事は、母の言葉にそのまま応える組み立てです。I’ve felt a little neglected と、冒頭の場面でグロリアが使ったのと同じ neglected を自分でも口にしたうえで、but で切り返します。have ~ to oneself は「〜を独り占めする」で、I’ve had you to myself for 14 years は「14年間ママを独り占めしてきた」という意味です。寂しさを否定せずに、それまでの年月を振り返って母の言葉を受け止める返し方が印象的です。
そして、赤ちゃんが生まれます。
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| feel neglected | ほったらかされていると感じる |
| share one’s mother | 母親を分け合う |
| I couldn’t let him ~ | 〜させるわけにはいかない |
| This is your day. | 相手を主役として立てる |
| have ~ to oneself | 〜を独り占めする |
まとめ|分け合うことと独り占めの英語
feel neglected で寂しさを、share と let で「譲らせたくない」気持ちを、This is your day. で相手を立てる気持ちを表せます。マニーの I’ve had you to myself は、それを受け止めて返す一言です。
家族の節目の会話にどんな英語が使われるのか、これからも『モダンファミリー』の場面から読み取っていきましょう。
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