「earn」と「make」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S10E17で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「earn」と「make」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S10E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第17話から、earnとmakeの違いを取り上げます。家計の管理をシェルドンに任せたラージは、イベントのチケット代を自分で稼ぐよう言われ、周りの人物も「稼ぐ」を表す2つの動詞をそれぞれの場面で使っています。

どちらも「稼ぐ」と訳せる動詞が、どんな含みで選ばれているのか。ラージのお金をめぐる会話を追いながら、言い分けのポイントを見ていきます。

目次

「earn」は働きの見返りとして手にする

冒頭の場面では、シェルドンたちがラージの家計を見直しています。ラージは家計の管理をシェルドンに任せると宣言し、シェルドンはさっそく、発売が近いコミコンのチケットは買えないと告げます。

別の場面、コミックブックストアで、ラージは仲間と行くコミコンをあきらめきれずにいます。

Raj: Okay, you’re right, I got myself into this, but I’ve never missed a Comic-Con with you guys.
(分かったよ、君の言う通り、自分で招いたことだ。でも、みんなと行くコミコンを一度も欠かしたことがないんだ。)

Sheldon: Your father may have spoiled you, but I won’t. If you want a ticket to Comic-Con, I suggest you figure out a way to earn the money yourself.
(君の父親は君を甘やかしたかもしれないが、僕はそうはしない。コミコンのチケットが欲しいなら、自分でその金を稼ぐ方法を考えることを勧める。)

TBBT Season10 Episode17

earn は、働きや努力の見返りとして何かを手にするという含みを持つ動詞と説明されることが多い単語です。シェルドンは「父親に甘やかされてきたかもしれない」と前置きしたうえで、earn the money yourself と言っています。人に出してもらうのではなく、自分の働きで手にするお金という意味合いが、earnの選択に表れていると読み取れます。この後の場面では、ラージ自身も同じearnを使って事情を説明します。

再びコミックブックストアの場面では、ラージが持ち物を箱ごとスチュアートに買い取ってもらおうとします。スチュアートが 20 bucks と値をつけると、ラージは事情を打ち明けます。

Raj: But I need to earn enough money so I can go to Comic-Con.
(でも、コミコンに行けるだけのお金を稼がなきゃいけないんだ。)

Stuart: Well, all right. I’ll give you 25 bucks. That’s my best offer.
(じゃあ、分かった。25ドル出すよ。それがこっちの出せる最高額だ。)

Raj: I have no choice.
(ほかに選択肢はないね。)

TBBT Season10 Episode17

earn enough money は「必要な額に届くまで稼ぐ」という言い方です。bucks はドルを指すくだけた呼び方で、my best offer は「出せる最高の条件」を示す決まった言い回しです。earnはお金だけでなく、earn respect(信頼や尊敬を得る)のように努力して手にするもの全般に使われる点も押さえておくと、この動詞の含みがつかみやすくなります。

「make」はお金を手にすることを広く言う

一方の make は、この回では手段を問わずお金を手にする場面で何度か使われています。コミックブックストアの場面で、スチュアートも if you want to make extra money と話を切り出しています。

別の場面では、ラージがハワードの家を訪ねます。

Raj: I’m looking to make extra money and was wondering if you had any chores I could do.
(臨時でお金を稼ぎたくて、僕にできる家事がないかなと思って。)

TBBT Season10 Episode17

make extra money は「本来の収入とは別に、追加で稼ぐ」という意味です。I’m looking to ~ は「〜したいと思っている」、was wondering if ~ は「〜かなと思って」と控えめに尋ねる形で、頼みごとの切り出しとしても使える組み合わせです。

後の場面、ハワードの家の台所では、ハワードがラージにこう言います。

Howard: There’s got to be other ways you can make a quick buck.
(手っ取り早く稼ぐ方法なら、ほかにもあるはずだろ。)

TBBT Season10 Episode17

make a quick buck は「手っ取り早く稼ぐ」という口語で、楽をして儲けるというやや軽い響きを伴う場合もある表現です。終盤の場面ではペニーも、冗談まじりに if you’re still looking to make money とラージに声をかけています。

表現 含み この回の例
earn 働きや努力の見返りとして手にする earn the money yourself
make お金を手にすることを広く言う make extra money
make a quick buck 手っ取り早く稼ぐ(口語) —

自分の働きで得たことを強調したいときはearn、単に「稼ぐ」「お金を作る」と言いたいときはmakeを選ぶと、日常会話でも言い分けやすくなります。

まとめ|努力の見返りか、お金を手にすることか

今回は、働きの見返りを表すearn、お金を手にすることを広く言うmake、口語のmake a quick buckやbucksを、ラージのお金をめぐる会話から見てきました。どちらの動詞を選ぶかで、お金の手に入れ方への見方まで伝わる点が分かります。

同じ「稼ぐ」でも言い分けがある様子は、『ビッグバン★セオリー』の会話を観ながら確かめられます。

この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、登場人物たちの英語を別の角度から取り上げています。

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