アメリカの大学見学(キャンパスツアー)の文化と英語|『モダンファミリー』S06E02で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカの大学見学(キャンパスツアー)の文化と英語|『モダンファミリー』S06E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第2話では、ダンフィー家がそろってアレックスの大学見学に出かけます。はしゃぐクレアに、冷めた様子のアレックス、見学の合間に大学の実験へ参加する家族と、同じキャンパスでも過ごし方はばらばらです。

大学見学は、アメリカの進学準備でよく話題にのぼる習慣の一つと言われます。キャンパスで交わされる言葉から、見学の雰囲気と、大学を見て回るときの英語をたどっていきます。

目次

キャンパスに着いた家族の第一声

キャンパスに着くなり、クレアは目に入るものを次々と挙げていきます。家族の反応は、それぞれ温度が違います。

Claire: What an amazing campus! I mean, look at these cool buildings.
(なんてすてきなキャンパスなの! ほら、このかっこいい建物を見て。)

Claire: And did you guys see the turtles? And check this out a reflecting pond.
(それにカメ見た? こっちも見て、水鏡の池よ。)

Alex: Great.
(よかったね。)

Alex: Maybe you can see how crazy you’re being right now.
(今どれだけおかしくなってるか、分かるかもね。)

Phil: God, I wish I’d brought a frisbee.
(あーあ、フリスビー持ってくればよかったな。)

Haley: What’s so special? It looks exactly like the college I went to.
(何がそんなにすごいの? あたしが行ってた大学とそっくりじゃん。)

Luke: And we’ve been here exactly as long as you were there.
(それに、ここに来てからの時間も、姉ちゃんがそこにいた期間とちょうど同じだしね。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

What an amazing campus! は「What a/an + 形容詞 + 名詞」の感嘆文で、見学先の第一印象を口にするときにぴったりです。check this out は「これ見て」と相手の注意を引く言い方で、建物や池など、キャンパスの景観も見学の楽しみの一つと受け取れます。

フィルの I wish I’d brought ~ は「〜を持ってくればよかった」と、過去にしなかったことを悔やむ言い回しになります。見学先を前にした、肩の力の抜けた感想として読み取れます。

一方で、ヘイリーは What’s so special?(何がそんなに特別なの?)と問い返し、looks exactly like ~(〜とそっくりだ)と言い切ります。同じキャンパスでも、受け取り方がここまで分かれるのが面白いところです。

見学が進むと、一行に向けて次のような呼びかけも入ります。

— We’re gonna check out the dorms.
(これから寮を見に行きます。)

— Parents, say goodbye to your children.
(保護者の皆さん、お子さんとはここでお別れです。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

大学によっては、寮や教室など学生の生活の場を案内するコースがあり、保護者と学生が別々に回ることもあるようです。check out は「見て確かめる」で、見学の誘い文句にも出てくる動詞です。

キャンパスで見つけた「実験の参加者募集」

見学が始まる前に、ヘイリーはキャンパス内の研究室の話を持ち出します。それを聞いたフィルは、自分の大学時代を思い出して話し始めます。

Haley: Check it — there’s a lab on campus where they do experiments on you for 50 bucks.
(見て。キャンパスに、50ドルで実験台になれる研究室があるって。)

Phil: Oh, yeah.
(ああ、それな。)

Phil: Yeah, I used to do a lot of these in college.
(うん、俺も大学時代はこういうの、よくやってたよ。)

Phil: Sometimes it’s questions.
(質問に答えるだけのときもある。)

Phil: Sometimes they hook stuff up to you.
(体に何か取りつけられるときもある。)

Phil: Sometimes it’s just palling around with a monkey, wondering why they’re rewarding him and not you.
(サルとつるんでるだけで、なんでご褒美をもらえるのがあいつで自分じゃないんだって考えてるときもあったな。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

大学では、心理学などの研究のために参加者を募り、謝礼を出すことがあるとされます。金額や内容は研究によってさまざまで、ヘイリーの for 50 bucks はその一例です。bucks は「ドル」のくだけた言い方で、日常会話でよく使われます。

Check it は Check it out を縮めた口語で、「ほら見て」に近い軽い呼びかけです。do experiments on ~ は「〜を対象に実験をする」という言い方で、ここでは参加者の立場から見た表現になっています。

フィルの I used to ~ は「以前はよく〜していた」という過去の習慣を表します。続く Sometimes ~ の3連続で、質問に答える調査、機器を hook up(取りつける)する計測、そして冗談めかしたサルの話と、思い出が並んでいきます。最後の一言は、フィルらしい誇張として楽しめる場面です。

このあと、フィル、ルーク、ヘイリーの3人は実験の部屋で待つことになり、見学とは別の物語が始まります。

見学で語られる大学の評価と「家からの距離」

見学の途中、アレックスはクレアにこう打ち明けます。

Alex: It’s one of the most prestigious tech schools in the country.
(国内でも指折りの名門の理工系大学だよ。)

Alex: But if you must know, I don’t love everything about it.
(でも、どうしても知りたいなら言うけど、全部が気に入ってるわけじゃない。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

one of the most ~ in the country は「国内で最も〜なものの一つ」と、高い評価を伝える組み立てです。if you must know は「どうしても知りたいなら言うけど」と、言いにくいことを切り出す前置きになります。don’t love everything about it は部分否定で、「全部が好きなわけではない」と、完全な否定を避けた言い方です。

見学の終わりには、クレアとアレックスの間でこんなやりとりがあります。

Claire: If anyone is able to make a smart decision about where to go to school, it’s you.
(どの大学に行くか賢く決められる人がいるとしたら、それはあなたよ。)

Claire: Even if that school is all the way on the other side of the country.
(たとえその大学が国の反対側にあってもね。)

Alex: Actually, there’s a lot to like here.
(実はね、ここにも気に入るところがたくさんあるの。)

Claire: Really?! That’s cool.
(ほんと?! いいじゃない。)

Claire: Whatever.
(ま、どっちでもいいけど。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

all the way on the other side of the country は「国の反対側まで」と、距離の遠さを強調する言い方です。アメリカでは、進学で実家を離れるか、近くの大学に通うかが家族の話題になりやすいようです。ただし、その判断は家庭や地域によって異なります。

there’s a lot to like here は「ここには気に入る点がたくさんある」と、評価を前向きに言い直す形です。クレアの Really?! That’s cool. と Whatever. の落差には、喜びを抑えようとする様子がにじむように見えます。

まとめ|大学見学で交わされる英語

キャンパスの第一印象を言う What an amazing campus!、研究協力の do experiments on you、大学を評価する one of the most ~ や there’s a lot to like here。大学見学という一つの行事から、感想・評価・距離をめぐる英語がまとまって見えてきます。

次回も『モダンファミリー』と一緒に、場面に合った英語を見つけていきましょう。

家族それぞれの思惑が交わるこの回の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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