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『モダンファミリー』シーズン6第3話では、熱が出たクレアが仕事のミーティングを休もうとしません。弟のミッチェルは休むよう勧め、父のジェイははじめ励まし、やがて止める側に回ります。
体調の悪い家族を前にしたとき、英語ではどんな言葉をかけるのでしょうか。休むよう勧める言い方、無理をする側の言葉、そして期待の重さをめぐるやりとりまで、順に見ていきます。
休むよう勧めるときの言い方
熱が出たクレアから連絡を受けたミッチェルは、クレアが無理をしてでも出かけようとする理由を、こう指摘します。
Mitchell: No.
(違うね。)Mitchell: Someone’s counting on you.
(頼りにしてるのは、ある一人だろ。)Mitchell: This is about you and dad and how you just love being his toughy-tough little supergirl who never stays home sick, won a tennis tournament with a broken finger that she couldn’t even hold up.
(これは姉さんと父さんの話だよ。病気でも家で休まない、父さん自慢のタフなスーパーガールでいるのが大好きなんだ。骨折した指を立てられもしないのに、テニスの大会で優勝したりしてさ。)Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)
count on ~ は「〜を頼りにする」です。Someone’s counting on you. と主語をぼかした someone で言うことで、頼りにしているのは仕事の相手よりも特定の一人だろう、という含みを持たせています。stay home sick は「病気で家にいる、病欠する」という意味で、never stays home sick は「病気でも決して休まない」になります。
ミッチェルは続けて、具体的な行動を勧めます。
Mitchell: Daddy’s approval is not the medicine that you need.
(パパに認められることなんて、姉さんに必要な薬じゃないよ。)Mitchell: Why don’t you just call him and tell him that you can’t take the meeting, old toughy-tough-super-tough?
(父さんに電話して、ミーティングには出られないって言えばいいじゃないか、タフでタフなスーパータフさん。)Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)
~ is not the medicine that you need は、風邪の話にかけて「本当に必要なのはそれじゃない」と伝える言い回しです。
Why don’t you just ~? は「〜すればいいじゃない」と気軽に提案する形で、just が入ると「難しく考えずに」という響きが加わります。最後の old toughy-tough-super-tough は、直前の toughy-tough をさらに重ねた、からかい混じりの呼びかけです。体調の悪い相手に休むよう勧めるときは、このように具体的な行動を一つ示すと伝わりやすいはずです。
無理をする側の言葉と、背中を押す言葉
その後クレアはホテルにいて、ジェイにこう伝えます。
Claire: I’m at the hotel, and I’m really fighting this cold.
(今ホテルにいて、風邪と必死に戦ってるところ。)Jay: Well, then, that cold doesn’t stand a chance, huh? Nothing stops my little Supergirl.
(そうか、なら風邪に勝ち目はないな。俺の小さなスーパーガールは何があっても止まらん。)Claire: Yeah.
(うん。)Jay: What’s up?
(どうした?)Claire: Nothing.
(なんでもない。)Claire: I just I wanted you to know that I’m on this, dad.
(ただ、ちゃんとやってるって伝えたかったの、父さん。)Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)
fight a cold は「風邪と闘う」で、体調が悪いのをこらえて動いているときによく使われる言い方とされます。ジェイの doesn’t stand a chance は「勝ち目がない」で、ここでは風邪のほうに勝ち目はないという励ましです。Nothing stops ~ は「〜を止められるものはない」と、相手の強さを持ち上げる形になっています。
クレアは What’s up? と聞かれて Nothing. と答え、そのあと I’m on this と伝えます。be on ~ は「〜に取り組んでいる、任せて」という意味で、仕事の場面でも I’m on it.(すぐやります)の形でよく耳にする言い方とされます。
励ますつもりの言葉が、そのまま無理を続ける理由にもなっている点が、このやりとりの見どころと言えます。体調を気づかう場面では、Nothing stops you. のように強さをほめる言い方より、Take it easy.(無理しないで)のように力を抜かせる言い方のほうが合うこともあります。
止める側の言葉と、期待の重さ
家族が集まった場で、グロリアはジェイにこう言います。
Gloria: You have always been like this.
(あなたはいつもこうなのよ。)Gloria: You put so much pressure into your kids that they fall into pieces.
(子どもたちにプレッシャーをかけすぎて、みんなバラバラになっちゃうの。)Jay: I never put more pressure on my kids than they can handle.
(俺は子どもたちが耐えられる以上のプレッシャーをかけたことはない。)Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)
put pressure on ~ は「〜にプレッシャーをかける」で、ジェイの more ~ than they can handle は「相手が受け止められる以上の〜」という比較の形です。言い返しながらも、プレッシャーをかけていること自体は否定していない点が分かります。
そこへ、体調の悪いまま出てきたクレアの姿があり、ジェイは次のように問いかけます。
Jay: Why were you even out of the house like this?
(そもそも、なんでこんな状態で外に出たんだ?)Claire: Because I’m your toughy-tough Supergirl.
(父さんのタフなスーパーガールだからよ。)Jay: Yes, you are, but that’s no reason to risk you–
(ああ、そうだ。だがそれは、お前を危険にさらす理由には――)Gloria: This is exactly what you do!
(まさにそれがあなたのやり方よ!)Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)
Why were you even ~? の even は「そもそも」と、行動の前提を問い直す響きを加えます。that’s no reason to ~ は「それは〜する理由にはならない」で、相手の言い分を認めたうえで止めるときに使えます。
グロリアの This is exactly what you do! は「まさにそれがあなたのいつものやり方」と、相手の繰り返しの癖を指摘する言い方です。体調の悪い人を止めたいときは、ジェイのように that’s no reason to ~ で相手の言い分を受け止めてから止めると、頭ごなしに否定する響きを避けられます。励ましていた側が止める側に回ったことで、言葉の向きが変わる流れが印象的です。
まとめ|休ませる言葉と無理をさせる言葉
Why don’t you just ~? で休むよう勧め、that’s no reason to ~ で無理を止め、fighting this cold や I’m on this で無理をする側の気持ちを表せます。同じ家族の言葉でも、励ましと気づかいでは向きが違うことが分かります。
体調の英語を、『モダンファミリー』の家族のやりとりとあわせて覚えていきましょう。
風邪をうつした・うつされたを話す英語は、同じ回のもう一つのコラムで扱っています。


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