「take your lumps」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E03で学ぶ英会話

「take your lumps」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

失敗や不都合な事実を明かさなければならなくて、叱られるのを覚悟したうえで、それでも正直に話すべきか迷ったことはありませんか。

そんなときにぴったりの「take your lumps」を、『モダンファミリー』シーズン6第3話の中盤、上映の時間が迫って焦るフィルに、息子のルークが助言を返すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take your lumps」の意味とニュアンス

take your lumps
意味:(自分のしたことの)報いや批判を甘んじて受ける

take your lumps は、失敗や不都合な事実に対して、叱責や批判、痛い目を受けることを、逃げずに引き受ける表現です。lump は「こぶ、かたまり」という意味で、直訳すると「自分のこぶを受け取る」になります。

「自分が原因で起きたことの結果を、自分で引き受ける」という響きがあり、言い訳をせず、何を言われても受け止める覚悟が含まれます。辛い目に遭うことを前提にしたうえで、それを受け入れる、というのが、この表現の中心です。日本語の「甘んじて受ける」に近く、逃げ道を探さずに引き受ける姿勢を表す言い方です。

your の部分は、動作をする人に合わせて変わります。I take my lumps. や He took his lumps. のように、主語と同じ人の所有格を置きます。lumps は複数形の形で使います。

使う場面は、失敗の責任を取る、批判を覚悟して事実を明かす、罰を受け入れる、といった状況です。相手に向けて言うときは、「逃げずに受け止めなさい」という助言になり、自分について言うときは、「叱られる覚悟はできている」という宣言になります。

【ここがポイント!】

  • 「take your lumps」の核は、自分のしたことの報いを、逃げずに受け止める姿勢
  • your は主語に合わせて my・his・their などに変わる
  • 相手への助言にも、自分の覚悟の表明にも使える

『モダンファミリー』S06E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

フィルが、あと1時間で上映しなければならないものを前にして、どうしたらいいのかとルークに尋ねる場面です。ルークは、フィルが自分に言いそうな助言を、そのまま返します。それは、本物の映像を見せて、報いを受け止める、というものでした。take your lumps が助言の形で使われるところと、そのあとの父と息子のやり取りに注目です。

Phil: What am I gonna do? We have to show this thing in an hour!
(どうすりゃいいんだ? あと1時間でこれを上映しなきゃならないのに!)

Luke: You know what you’d tell me? Show the real video and take your lumps.
(パパなら僕になんて言うかわかる? 本物の映像を見せて、報いを甘んじて受けなよ、でしょ。)

Phil: I don’t wanna.
(やだよ。)

Luke: That’s what I would say. And then you would tell me, “you might not want to do it, “but you have to do what’s right. And that will make you go from patient zero to patient hero.
(それ、僕が言いそうなことだよ。そしたらパパは僕に、「やりたくないかもしれないが、正しいことはしなきゃいけない」って言うんだ。そうすれば、最初の感染者(patient zero)から、英雄的な患者(patient hero)になれるよ。)

Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)

シーン解説と心理考察

フィルは「どうすりゃいいんだ」と、時間が迫っていることを訴えます。そこへルークが「パパなら僕になんて言うかわかる?」と切り返し、答えとして「本物の映像を見せて、報いを甘んじて受けなよ」と言います。ルークが、フィルが言いそうな助言を、フィル本人に向けて言い返す形です。

フィルが「やだよ」と短く返すと、ルークは「それ、僕が言いそうなことだよ」と続けます。ルークはその返事を受け止めたうえで、フィルが自分に言いそうな言葉を、「やりたくないかもしれないが、正しいことはしなきゃいけない」と再現してみせます。フィルとルークの立場が入れ替わったような、やり取りの面白さがあります。

最後の「patient zero から patient hero になれるよ」は、zero と hero で音を合わせた言い回しです。最初の感染者という立場から、正直に向き合うことで英雄的な患者になれる、と励ます形で、ルークの素直な励ましが表れています。take your lumps が「逃げずに受け止める」という意味であることを、続く言葉がそのまま後押ししています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

lump は、ぶつけたり叩かれたりしたあとにできる、ふくらんだ「こぶ」です。悪いことをして叱られ、頭にこぶができる場面を思い浮かべてみましょう。そのこぶから逃げずに、両手で受け取る(take)。この動作が、take your lumps の意味の芯にあります。

ルークがフィルに促したのも、まさにそうした「こぶを受け取る」選択でした。上映の時間が迫るなかで、本物の映像を見せるという、避けたい道をあえて選ぶことが、報いを受け取るという言い方で表されています。

覚えるときは、your の部分を主語に合わせて言い換える練習が役立ちます。I take my lumps、he took his lumps、we took our lumps と、口の中で入れ替えてみると、「自分の分のこぶは自分で受ける」という形が、体に入ってきます。

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例文で覚える「take your lumps」

報いや批判を受け止める場面で使える take your lumps を、3つの場面で確認していきましょう。

You broke the window, so you’ll have to take your lumps.
(窓を割ったんだから、叱られるのは覚悟しなさい。)
子どもに責任を取らせる場面です。so のあとに take your lumps を置くと、「自分でしたことだから受け止めなさい」という筋道が伝わります。

The team took its lumps after the failed launch.
(チームは、リリースの失敗のあと厳しい批判を受け止めた。)
仕事の失敗の後始末を報告する場面です。主語が the team のときは、所有格も its になり、主語に合わせて変わることがわかります。

A: Are you going to tell the boss?
B: Yes. I’ll take my lumps and move on.
(A:上司に話すの?)
(B:うん。叱られるのは覚悟して、先に進むよ。)
失敗を自分から報告する会話です。take my lumps and move on と続けると、受け止めたうえで前へ進む流れになります。

あわせて覚えたい関連表現

face the music
((自分の行いの)結果と向き合う)
face the music は、責任を取ることに向き合う点を重視します。take your lumps は、そこで受ける叱責や痛みそのものを引き受ける点に重点があります。

take it on the chin
((批判やダメージを)堂々と耐える)
take it on the chin は、受けたダメージに耐える態度を表します。take your lumps は、自分のしたことの報いだと自覚して受ける点が特徴です。

bite the bullet
(嫌なことを覚悟して実行する)
bite the bullet は、嫌な行動に踏み出す覚悟を表します。take your lumps は、行動のあとの報いを受け止める場面で使います。

Note|take + 所有格 + lumps の型、誰の lumps を受けるのかは主語で決まる

take your lumps は、your の部分が固定ではなく、主語に応じて変わる型です。ここでは、その型と、あとに続けられる形を、辞書的な語義の範囲で整理します。

基本の形は、take one’s lumps です。one’s の部分に、動作をする人の所有格が入ります。I take my lumps.(自分の報いを受ける)、He took his lumps.(彼は自分の報いを受けた)、They took their lumps.(彼らは自分たちの報いを受けた)のように、主語と同じ人を指す所有格を置きます。ルークの Show the real video and take your lumps. は、相手に向けた命令の形なので、主語の you に合わせて your になっています。

さらに、なぜ報いを受けるのかを添えたいときは、for のあとに原因を置きます。たとえば He had to take his lumps for missing the deadline.(彼は締め切りを逃した報いを受けなければならなかった)のように、for + 動名詞や名詞で、報いの原因を示せます。

ルークの助言も、フィル本人が自分の lumps を受けるという意味で、your が主語と対応していました。誰のことかを所有格で示す、という型に注目すると、他の人について話すときにも、そのまま使い回せます。

まとめ|自分の分の報いは、自分で受け止める

take your lumps は、自分のしたことの報いや批判を、逃げずに受け止める表現です。your の部分は主語に合わせて変わり、for のあとに原因を添えると、何のための報いなのかまで伝えられます。

失敗の後始末でも、批判を覚悟して事実を明かす場面でも、相手への助言としても、自分の覚悟としても使えます。face the music や take it on the chin との違いも押さえておくと、責任に向き合うのか、痛みそのものを受けるのか、ダメージに耐えるのかで言い分けられます。

フィルとルークのやり取りで、父の助言が息子の口から返ってくる展開は、この表現が「逃げずに受け止める」という覚悟を促す言葉であることが、親子の会話から見えてきます。失敗を自分で引き受ける場面の表現として、手持ちに加えておきましょう。

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