「You can’t play favorites」身内でもひいきできない立場を伝える英語|『モダンファミリー』S06E03で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「You can't play favorites」身内でもひいきできない立場を伝える英語|『モダンファミリー』S06E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第3話では、高校のアメフト部でコーチを務めるキャメロンが、部員のマニーを試合から外すかどうかで迷います。グロリアの息子でジェイの継子にあたるマニーは、キャメロンにとっても身内です。

チームのための判断と家族への気づかいの間で、どんな言葉が交わされるのでしょうか。外すかどうかを迷う相談、ひいきはできないという一言、外された側の受け止めまで、場面の順に見ていきます。

目次

身内を外すかどうか迷うときの英語

キャメロンはミッチェルに、マニーのことをこう打ち明けます。

Cameron: He could cost us a game.
(あいつのせいで試合を落とすかもしれない。)

Cameron: I may have to bench him.
(外さなきゃいけないかもな。)

Mitchell: A coach has to do what’s best for the team.
(コーチはチームにとって一番いいことをしないと。)

Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)

これを聞いたキャメロンは、すぐに家族の側の事情を持ち出します。

Cameron: Does family loyalty mean nothing to you, Mitchell? Not to mention I’d be facing the wrath of Jay and Gloria.
(家族への忠誠心はどうでもいいっていうのかい、ミッチェル? それに、ジェイとグロリアの怒りを買うことになるんだぞ。)

Mitchell: Well, then you should play him.
(じゃあ、試合に出せばいいよ。)

Cameron: And risk our perfect 3-0 record in my first year as the varsity football coach, when this could be a stepping-stone to a college job or who knows what else?
(それで3戦全勝の記録を危険にさらせって? コーチ1年目で、大学のコーチへの足がかりになるかもしれないのに?)

Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)

bench は名詞では「控えの選手が座るベンチ」ですが、動詞にすると「試合から外す、控えに回す」という意味になります。反対に、選手を試合に出すことは play him のように play を他動詞で使って表せます。cost us a game は「(その人のせいで)試合を一つ落とす」で、cost が「失わせる」の意味で働いています。

ミッチェルの do what’s best for the team は「チームにとって最善のことをする」という意味で、個人の事情より全体を優先する判断を言い表すときの決まった形と言えます。これに対してキャメロンが持ち出す family loyalty は「家族への忠誠心」で、身内を大事にする気持ちを指します。

2人のやりとりは、ミッチェルがどちらの案を出してもキャメロンが反論する流れになっています。外せば家族の怒りを買い、出せば記録が危うくなるという板挟みが、短いやりとりの中によく表れているのが分かります。Not to mention ~ は「〜は言うまでもなく」と、理由をもう一つ重ねるときの前置きです。仕事やサークルで身内や友人を評価する立場になったときにも、そのまま重なる構図です。

「You can’t play favorites」と言われたら

キャメロンがマニーを外したあと、ジェイとグロリアが家族を迎えます。キャメロンは2人に、まずこう切り出します。

Cameron: Hey, thank you guys so much for hosting.
(やあ、今日は迎えてくれて本当にありがとう。)

Cameron: And I hope there’s no hard feelings about Manny.
(それと、マニーのことで気を悪くしてないといいんだけど。)

Jay: You’re the coach.
(お前はコーチだ。)

Jay: You can’t play favorites.
(ひいきはできん。)

Gloria: Exactly.
(その通りよ。)

Cameron: I am so relieved to hear you say that.
(そう言ってもらえて、本当にほっとしたよ。)

Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)

play favorites は「お気に入りをひいきする、特別扱いする」という意味で、否定の You can’t play favorites. は「立場上、ひいきはできない」と相手の判断を認める言い方になります。ジェイが先に You’re the coach. と相手の立場を言い、その立場から結論を導いている点が見どころです。

キャメロンの I hope there’s no hard feelings about ~ は「〜のことで気を悪くしていないといいけど」と、気まずい話題に自分から触れて場を和らげる前置きです。I am so relieved to hear you say that. は「そう言ってもらえて安心した」で、相手の返事に素直に礼を返すときに使えます。

ところが、グロリアは続けてキャメロンをこう案内します。

Gloria: No, no, no.
(ダメダメ。)

Gloria: One of our chairs is broken.
(うちの椅子が一つ壊れてるの。)

Gloria: Come.
(来て。)

Gloria: I have a special seat for you.
(あなたには特別な席を用意してあるのよ。)

Cameron: Oh.
(ああ。)

Cameron: Mitchell! She benched me.
(ミッチェル! 僕がベンチに下げられた。)

Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)

キャメロンは別の席へ案内されたことを、She benched me. と試合の言葉で言い表します。bench を食卓の席にまで広げて使った、場面に合わせた言い回しです。

外された側が判断を認めるとき

家族の間で別の言い合いが始まったあと、キャメロンはこう口にします。

Cameron: Kind of puts me benching Manny in perspective.
(マニーを外したことなんて、大したことじゃなく思えてくるな。)

Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)

put ~ in perspective は「〜を全体の中で見直す、相対化する」という意味で、ほかの出来事と比べると自分の悩みが小さく見えてくるときに使えます。たとえば Seeing her problems really put mine in perspective.(彼女の問題を見たら、自分の悩みなんて小さく思えた)のように、比べる相手を主語にして言うこともできます。

この直後、マニー本人が口を開きます。

Manny: Cam, you were right to bench me.
(キャム、僕を外したのは正解でした。)

Manny: I stunk out there.
(ひどい出来でしたから。)

Cameron: Vindicated!
(正しかったと証明された!)

Manny: But not because of Jay.
(でも、ジェイのせいじゃありません。)

Manny: It’s you, mom.
(母さんのせいなんです。)

Modern Family Season6 Episode3 (The Cold)

you were right to ~ は「〜したのは正しかった」と、相手の判断を後から認める言い方です。I stunk out there. の stink は「ひどい出来だ」というくだけた言い方で、out there は試合や本番の場を指します。キャメロンの Vindicated! は「(正しさが)証明された」という一語の喜びの声です。

マニーは続けて、プレッシャーの元はジェイではなく母親だと打ち明けます。外された側が自分から判断を認めることで、外した側の迷いも晴れていく流れが読み取れます。決定を下した人に対して、後から You were right. と伝えるのは、相手の決断をねぎらう一言にもなります。

まとめ|ひいきしない立場と、その受け止め方

bench と play で外す・出すを言い分け、You can’t play favorites. で立場上ひいきできないことを伝え、you were right to ~ で判断を認めます。身内が絡む場面でも、立場を先に言葉にすると話が通りやすくなることが分かります。

家族と立場の間で揺れる『モダンファミリー』の英語を、これからも一緒に追いかけていきましょう。

キャメロンが練習でマニーに切り出そうとする場面の言い回しは、同じ回のフレーズ記事で紹介しています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次