「he does know his stuff」に見る、相手の情報源を疑って詰め寄り、あっさり引き下がる英語|『ビッグバン★セオリー』S09E19で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「he does know his stuff」に見る、相手の情報源を疑って詰め寄り、あっさり引き下がる英語|『ビッグバン★セオリー』S09E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第19話から、相手の情報源を疑って詰め寄り、あっさり引き下がる英語を取り上げます。エイミーが選んで買ってきた新しいノートPCをめぐり、シェルドンが「店の人」の目利きを確かめていく場面が舞台です。

同じ形の質問を重ねて条件をひとつずつ確かめ、そろったと分かれば潔く認める。he does know his stuffに至るまでの流れを、順番に見ていきましょう。

目次

「an incredibly personal ritual」奪われたと訴える

アパートの部屋で、エイミーがシェルドンに贈り物を差し出すところから始まります。ところが、返ってきたのは感謝ではなく抗議でした。

Amy: Look, I’m, I’m sorry for your loss, but I think I have something that might make you feel better. I got you a new computer.
(ねえ、その、残念だったわね。でも、気分がよくなるかもしれないものがあると思うの。新しいコンピュータを買ってきたのよ。)

Sheldon: How could you do that?
(どうしてそんなことができたんだ?)

Amy: Do what?
(そんなことって?)

Sheldon: Choosing a new laptop Is an incredibly personal ritual. You have taken away weeks of agonizing thought, tedious research, sleepless nights filled with indecision. I, haven’t I lost enough today?
(新しいノートPC選びは、極めて個人的な儀式なんだ。君は、何週間分もの苦悩と、退屈な調査と、決めかねて眠れない夜を奪ったんだよ。ぼ、僕は今日、もう十分失ったんじゃないのか?)

TBBT Season9 Episode19

エイミーの切り出しの I think I have something that might make you feel better. は、mightで控えめに期待値を調整する前置きです。いきなり本題に入らず、相手の気分に寄り添う形から入っています。

How could you do that? は「どうして〜なんてことができたのか」と、相手の行動への驚きと非難を込める型です。感謝されるはずの場面でこれが返ってくる落差に、シェルドンらしさが出ています。

ritualは「儀式」。ノートPC選びをpersonal ritualと呼ぶ大げさな言葉選びに続けて、You have taken away ~ と現在完了で「奪われた状態がいま続いている」と訴え、否定疑問の反語 haven’t I lost enough today?(今日はもう十分失ったのではないか)でたたみかけています。

「he does know his stuff」詰め寄りからの引き下がり

エイミーが根拠として挙げたのは、店の人のすすめでした。ここから確認が始まります。

Amy: Well, the guy at the store said this one is great.
(えっと、お店の人が、これはいいって言ってたわよ。)

Sheldon: Oh, oh, the guy. Oh, pardon me. I didn’t realize you’d spoken to the guy. Yeah, tell me, did the guy choose one with a 4K display and a Thunderbolt port?
(ほう、ほう、その店の人が。おっと、失礼。その店の人と話していたとは知らなかったよ。じゃあ教えてくれ、その人は4Kディスプレイとサンダーボルト端子付きのものを選んだのかい?)

Amy: Yes.
(ええ。)

Sheldon: Yeah? Did the guy make sure that this has a one terabyte solid-state drive?
(そう? その人は、これに1テラバイトのソリッドステートドライブが付いていることを確かめたのかい?)

Amy: Yes.
(ええ。)

Sheldon: Yeah? Oh, well, was this guy Rick from Computer Solutions on Colorado?
(そう? ああ、それなら、その人はコロラドのコンピュータ・ソリューションズのリックだったのかい?)

Amy: Yes.
(ええ。)

Sheldon: Yeah, well, he does know his stuff.
(ああ、うん、それなら確かに詳しい人だ。)

TBBT Season9 Episode19

the guy は、素性を知らない人物を定冠詞つきで「その人」と指す言い方です。エイミーの言ったthe guyを、シェルドンがそのまま繰り返して疑いの的にしていきます。

Oh, pardon me. は本来丁寧な言い方ですが、ここでは詫びではなく当てこすりとして響く使われ方です。続く Did the guy ~? の反復と make sure that ~(〜だと確かめる)が、条件をひとつずつ検分していきます。

最後の know one’s stuff は「その道に詳しい、心得がある」を表す口語表現です。doesは動詞を強調するdoで、直前まで疑っていた相手の目利きを、条件がそろった瞬間にあっさり認めて引き下がる一言になっています。

まとめ|確かめ終えたら潔く認める

今回は、How could you ~?で驚きを訴え、the guyとDid the guy ~?の反復で情報源を確かめ、最後はhe does know his stuffで相手を認めて引き下がる英語を見てきました。詰め寄りが認め言葉で締めくくられるからこそ、doの強調が効いてきます。

同じ形の質問を重ねる詰め方に注目すると、ドラマの会話の組み立てが見えてきます。

フレーズ記事やエピソードまとめとあわせて読むと、このエピソードの英語が立体的につながります。

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