イライラや不安を自分で落ち着かせたいときの英語|『モダンファミリー』S08E07で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: イライラや不安を自分で落ち着かせたいときの英語|『モダンファミリー』S08E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン8第7話は、キャメロンとミッチェルの家で開かれるサンクスギビングの集まりが舞台です。にぎやかな一日のなかで、登場人物たちはそれぞれ、気持ちが波立つ瞬間を迎えます。

落ち着けと人に言うのは簡単でも、自分の気持ちをしずめる言葉はとっさに出てこないものです。この回には、自分なりの落ち着き方を語る一言から、考えすぎを認める短い返事までがそろっています。

目次

「mellow myself out」──自分なりの落ち着き方を語る

会場に着いたジェイの腕には、大きな機器が付いています。娘のクレアに聞かれたジェイは、その理由をこう話します。

Jay: It’s my doctor being a pain in the butt.
(医者がうるさくてな。)

Jay: One high reading, I got this thing taking my blood pressure all day.
(一回高く出ただけで、一日中血圧を測るこいつを付けられてる。)

Claire: Wait, are you okay?
(ちょっと待って、大丈夫なの?)

Gloria: No.
(いいえ。)

Gloria: He needs to quit cigars and the terrible food.
(葉巻とひどい食べ物をやめなきゃいけないのよ。)

Modern Family Season8 Episode7 (Thanksgiving Jamboree)

a pain in the butt は「うっとうしいもの、面倒な人」を指すくだけた言い方です。医者の指示にぼやくジェイと、本人の代わりに即答するグロリアのやりとりが対照的です。グロリアの He needs to quit ~ は「〜をやめなきゃいけない」で、本人ではなく周りが口にすると、はっきりした忠告として響きます。

そのジェイが明かすのが、自分なりの落ち着き方です。

Jay: Here’s my trick.
(俺の秘策を教えてやる。)

Jay: As soon as this thing goes off, I start singing sweet ’70s soft rock to mellow myself out.
(こいつが鳴ったらすぐ、70年代の甘いソフトロックを歌って気持ちを落ち着けるんだ。)

Jay: Those songs could do anything.
(あの手の曲は何だってできる。)

Modern Family Season8 Episode7 (Thanksgiving Jamboree)

As soon as this thing goes off の go off は、警報や機器が「鳴る」ことを表します。as soon as と組み合わせると「〜したらすぐ」と、きっかけと行動をひと続きで言えます。

mellow out は「リラックスする、気持ちが和らぐ」という口語で、mellow myself out と目的語に自分を置くと「自分で自分を落ち着かせる」という意味合いになります。Here’s my trick. は、自分なりのコツを披露する前置きとして使いやすい一言です。昔の曲を口ずさむという方法そのものより、自分のしずめ方を持っていると言い切る姿勢が伝わってきます。

「I’m worrying too much」──考えすぎを認める

ミッチェルは、キャメロンにまだ打ち明けていないことを抱えています。姉のクレアは、思い悩むミッチェルにこう声をかけます。

Claire: Whatever you did to Cam, it can’t have been that bad.
(キャムに何をしたにせよ、そこまでひどいことじゃないはずよ。)

Claire: And it is not worth this.
(こんなに悩む価値なんてない。)

Mitchell: Maybe you’re right.
(そうかもしれない。)

Mitchell: Maybe I’m worrying too much.
(たぶん僕は心配しすぎなんだ。)

Claire: You are.
(そうよ。)

Modern Family Season8 Episode7 (Thanksgiving Jamboree)

it can’t have been that bad は「そこまで悪いことだったはずがない」と、過去の出来事を推量で小さく見積もる形です。it is not worth this の this は、目の前の悩みぶりを指すと読み取れます。

これを受けたミッチェルの I’m worrying too much. は、考えすぎを自分で認める言い方です。Maybe を添えると「たぶん」と少し距離を置いた響きになります。クレアの You are. は、相手の言葉の動詞部分を省いて「そのとおり」と念を押す短い返事です。

不安をしずめる言葉は、子ども相手の場面にも出てきます。ヤギを怖がるジョーに、グロリアは there’s nothing to be scared of(怖いことなんて何もない)と言い聞かせ、鳴き声は「大好き」の意味だと続けます。怖がる理由をなくすのではなく、受け止め方を変えてあげる言い方が見どころです。

「can get me down」──機嫌を保ったまま話を聞く

一方のキャメロンは、子豚を抱いて上機嫌です。そこへミッチェルが話を切り出そうとします。

Cameron: Hey, ain’t nothing in the world that can get me down when I’m holding a little piglet.
(なあ、子豚を抱いてるときの僕を落ち込ませるものなんて、この世に何ひとつないよ。)

Cameron: Look at her!
(見てよ、この子!)

Mitchell: It’s time.
(今だ。)

Mitchell: Sweetie?
(ねえ?)

Claire: Don’t do it.
(やめなさい。)

Cameron: Don’t do what?
(何をやめるって?)

Mitchell: I need you to sit down for this.
(座って聞いてほしいんだ。)

Mitchell: Take a bale.
(その俵に座って。)

Modern Family Season8 Episode7 (Thanksgiving Jamboree)

get someone down は「人を落ち込ませる、気をめいらせる」という句動詞です。ain’t nothing ~ that can get me down は文法的には二重否定ですが、くだけた会話で「何があっても落ち込まない」と強調する形として使われます。

ミッチェルの I need you to sit down for this. は、相手に心の準備をしてもらう前置きです。座ってもらうことで、話す側も聞く側も一呼吸おける言い方になっています。その直前の It’s time. は「いよいよだ」と自分に合図を出す短い一言で、呼びかけの Sweetie? へと続きます。クレアの Don’t do it. が挟まることで、切り出すまでの緊張が伝わってきます。

最後の Take a bale. は「俵に座って」という意味です。会場に並ぶ干し草の俵を椅子代わりにする、この集まりならではの一言になっています。キャメロンの Don’t do what? は、相手の言葉をそのまま問い返して説明を求める形です。

まとめ|気持ちをしずめる英語

mellow myself out と Here’s my trick. で自分なりの落ち着き方を語り、I’m worrying too much. で考えすぎを認め、I need you to sit down for this. で相手に一呼吸おいてもらう。気持ちの波をしずめる言葉が、一日の集まりのなかに散らばっていると言えます。

これからも『モダンファミリー』を観ながら、気持ちを整える英語を集めていきましょう。

同じ回のほかのコラムでは、隠しごとをめぐる駆け引きの英語や、サンクスギビングを主催する側の英語を取り上げています。個々の表現はフレーズ記事でも扱っています。

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