海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第12話に登場する、待ち時間のつらさを誇張して言う英語表現です。ハワード&バーナデットの部屋で、ラージが探査機からの信号を待つ間、落ち着かない様子を見せる場面から見ていきます。
不安な気持ちを大げさに言葉にする言い方を、たどっていきましょう。
「もう無理」「落ち着かない」を体感的に言う表現
信号が届くまでの間、ラージはそわそわを隠せません。
Raj: I can’t take it, dude.
(もう耐えられないよ、なあ。)Bernadette: You okay?
(大丈夫?)Raj: No, I’m not okay. I feel like I’m gonna jump out of my skin.
(いや、大丈夫なんかじゃない。皮膚から飛び出しそうなくらい、落ち着かないんだ。)TBBT Season8 Episode12 (The Space Probe Disintegration)
I can’t take it.は、くだけた調子で「耐えられない」という気持ちを言う表現です。takeにはここで「受け止める、耐える」という意味があります。
I feel like I’m gonna jump out of my skin.は、「自分の皮膚から飛び出しそうだ」と言う、落ち着かなさを体感的に表す慣用表現です。jump out of one’s skinは、驚きや緊張で体がこわばるような感覚を大げさに言い表す言い方として使われます。
“the wait is killing me”と”I feel like I’m gonna 〜”で誇張して言う言い方
数時間後、信号を待つ時間はさらに長く感じられていきます。
Raj: Oh, another two hours to go. The wait is killing me.
(ああ、あと二時間もあるのか。待つのがつらくてたまらないよ。)Howard: I know. I get it. When I was in the Soyuz capsule returning from the space station, plummeting toward Earth at 17,000 miles per hour…
(分かるよ、その気持ち。俺なんて、ソユーズのカプセルで宇宙ステーションから帰還する時、時速1万7千マイルで地球に落下していって…)Raj: Before you finish, is this a story about patience and waiting or just another reminder that you went to space?
(最後まで聞く前に聞きたいんだけど、それは我慢や待つことについての話なのか、それともまた宇宙に行った自慢なのか?)Howard: A story can do two things.
(一つの話が両方を兼ねることだってあるだろ。)Raj: Ugh, I feel like I’m gonna have a heart attack.
(うう、心臓発作を起こしそうな気分だよ。)TBBT Season8 Episode12 (The Space Probe Disintegration)
the wait is killing me.は、待つことのつらさを「殺されそうだ」というくらいに誇張して言う言い方です。killは「殺す」という意味の動詞ですが、ここでは比喩的に「耐えがたいほどつらい」という意味で使われています。
I feel like I’m gonna have a heart attack.は、I feel like I’m gonna 〜の型を重ねて不安を誇張して言う言い方です。heart attackは心臓発作を指す言葉ですが、実際の病状ではなく、緊張の大きさを表す誇張表現として使われています。ハワードの宇宙自慢を軽くいなすラージの切り返しも、この場面らしいユーモアです。
心配しても仕方がないと、相手をなだめる言い方
そわそわが収まらないラージに、バーナデットが声をかけます。
Raj: I can’t stop thinking about it.
(考えるのをやめられないんだ。)Bernadette: You know, worrying won’t have any effect on what happens.
(ねえ、心配したところで、起きることが変わるわけじゃないのよ。)TBBT Season8 Episode12 (The Space Probe Disintegration)
worrying won’t have any effect on what happens.は、動名詞worryingを主語にして「心配することは、起きることに何の影響も与えない」と伝える言い方です。相手を落ち着かせたい時に使える型で、感情的になだめるのではなく、事実を淡々と示す点が特徴です。
まとめ|待ち時間の苛立ちを誇張して言う語彙
I can’t take it、jump out of one’s skin、the wait is killing me、I feel like I’m gonna 〜、worrying won’t have any effect on 〜と、待ち時間の苛立ちを誇張して言う語彙をたどりました。不安な気持ちを大げさに言葉にする言い方は、緊張をユーモアに変える手立てにもなります。
次回の『ビッグバン★セオリー』でも、感情の誇張から広がる英語表現を見ていきましょう。
このエピソードで扱った英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも別の角度から取り上げています。


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