「You don’t have to」と遠慮されたら、何と返す?|『ビッグバン★セオリー』S10E03で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「You don't have to」と遠慮されたら、何と返す?|『ビッグバン★セオリー』S10E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回取り上げるのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第3話に登場する、申し出を遠慮されたときの受け答えです。休みの日を一緒に過ごそうとするラージにバーナデットが遠慮する場面と、人の集まらない集まりでバートがペニーとエイミーに声をかける場面に、同じ you don’t have to が出てきます。

遠慮を押し返すのか、そのまま受け取るのか。返し方の違いを順に見ていきます。

目次

「I don’t mind」で遠慮を押し返す

ハワードとバーナデットの家のキッチン。ハワードが週末も仕事だと話した朝に、ラージがバーナデットに今日の予定を尋ねます。

Raj: So, what should we do today?
(それで、今日は何をしようか?)

Bernadette: Oh, I appreciate it, but you don’t have to spend your day off with me.
(あら、ありがたいけど、休みの日を私と過ごさなくてもいいのよ。)

Raj: Well, I don’t mind. Oh, you want go to the mall and look at baby stuff?
(いや、僕は構わないよ。そうだ、モールに行ってベビー用品を見ない?)

Bernadette: Not really.
(あんまり。)

TBBT Season10 Episode03

I appreciate it, but ~ は、申し出への感謝を先に伝えてから遠慮に入る型です。続く you don’t have to ~ は「〜しなくていい」と相手の負担を気遣う言い方で、断りの言葉を和らげる働きをしています。

これに対するラージの I don’t mind. は「構わない」と返し、遠慮は要らないと伝えて申し出を続ける一言です。似た場面では、It’s no trouble.(手間じゃないよ)のような返しも使えます。一方でバーナデットは、モールへの誘いには Not really. と短く答え、具体的な提案のほうは断っています。

ラージはその後も、赤ちゃんの部屋の片付けを提案します。

Raj: Oh, I know, why don’t we get started on clearing out the baby’s room?
(そうだ、赤ちゃんの部屋の片付けを始めるのはどう?)

Bernadette: Isn’t it a little early for that?
(それにはちょっと早くない?)

Raj: You have to get to it eventually.
(いずれは取りかからなきゃいけないんだから。)

TBBT Season10 Episode03

Isn’t it a little early for that? は、否定疑問の形で「早すぎない?」とやんわり難色を示す問いかけです。ラージの get to it は「取りかかる」という意味で、バーナデットの you don’t have to に対して、今度はラージが you have to で押し返している対比が分かります。

「Okay」で受け取る返事と「just drop it」の本心

場面はバートの家に移ります。ペニーとエイミーが訪れた集まりには他の客の姿がなく、バートは二人にこう声をかけます。

Bert: Well, I guess this is kind of a bust. You don’t have to stay. I’m gonna start cleaning up.
(まあ、今回は失敗みたいだね。残らなくていいよ。僕は片付けを始めるから。)

Amy: Okay. I feel so bad about leaving him here.
(分かったわ。彼をここに残していくのは、とても気が引けるわ。)

TBBT Season10 Episode03

You don’t have to stay. は、主催する側が「無理に残らなくていい」と相手を気遣う言い方です。エイミーは Okay. と遠慮をそのまま受け取りつつ、I feel so bad about ~ing(〜するのは気が引ける)と本音も口にしています。この後も、バートの家での会話は続いていきます。

別の場面、バーナデットの家のキッチンでは、子ども部屋の色をめぐって手助けの申し出そのものが断られます。

Bernadette: I don’t care what colour the room is.
(部屋の色なんてどうでもいいの。)

Raj: Okay, well, I’m just trying to help you.
(分かったよ、でも僕は君の力になろうとしてるだけなんだ。)

Bernadette: Well, you’re not, so just drop it.
(なってないわよ。だから、もうその話はやめて。)

TBBT Season10 Episode03

I’m just trying to help. は、手助けの意図を伝えて誤解を解こうとする一言です。返ってきた just drop it は「もうその話はやめて」ときっぱり打ち切る表現と言えます。

ところが同じ発言の続きで、バーナデットは自分が動揺していると口にし、なぜついて来ないのかとラージに問いかけます。言葉の上では断っていても、手助けそのものを拒んでいるわけではない様子が読み取れます。遠慮や断りの言葉を額面どおりに受け取るか、もう一歩踏み込むかは、相手の様子を見て決める必要があるようです。

まとめ|遠慮への返しは二通り

今回は、you don’t have to ~という遠慮に対して、I don’t mindで押し返す返事と、Okayで受け取る返事を見てきました。Isn’t it a little early for that?やjust drop itなどの断り方もあわせて押さえると、申し出をめぐる会話が読みやすくなります。

何気ない朝のキッチンにも気遣いの英語が詰まっているのが、『ビッグバン★セオリー』の見どころです。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、同じ話の英語を別の切り口から味わえます。

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