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『モダンファミリー』シーズン4第8話では、ベビーベッドを買いに行くジェイにミッチェルが付き添います。その後の車の中で、ジェイは来ると分かっていた出来事への気がかりを言葉にします。
気持ちが沈んでいることを伝える down about、ふさぎ込む様子を表す mope around、本当の理由を言い直す it wasn’t about の形を、会話の順に見ていきます。聞き出す側の短い返事にも注目すると、打ち明け話の進み方が見えてきます。
「Too late」「Not interested」で聞く側があえて引く
店での買い物のあと、車の中でジェイが話を切り出そうとすると、ミッチェルのほうが先に距離を取ります。短い返事が続きます。
Jay: Okay, Mitch.
(よし、ミッチ。)Mitchell: Too late.
(もう遅いよ。)Mitchell: Not interested.
(興味ない。)Jay: Now listen.
(いいから聞け。)Mitchell: Okay, you know what? I’m just gonna go out the back.
(わかった、もういい。後ろから降りるから。)Jay: Door, sunroof, all on lockdown.
(ドアもサンルーフも、全部ロックしてある。)Modern Family Season4 Episode8 (Mistery Date)
Too late. と Not interested. は、どちらも主語と動詞を省いた短い返事です。It’s too late. や I’m not interested. を切り詰めた形で、言葉数の少なさそのものが「もう付き合わない」という態度を伝えています。話を聞いてほしい側が Now listen. と呼びかけても、ミッチェルは降りる話に切り替えます。
続く Door, sunroof, all on lockdown. も動詞のない言い方です。lockdown は「封鎖」の意味で、ドアからサンルーフまで全部閉めてあると告げ、ミッチェルを車に引き留めています。ジェイの側から話を始めようとしているのに、ミッチェルが聞く姿勢を見せない構図が、この場面の面白いところです。
このあとジェイが少し事情を話しても、ミッチェルは自分からは質問しないと宣言します。聞き出す側があえて引くことで、話すかどうかの判断を相手に預けているとも読み取れます。
「I’m down about something」と「moping around」
ミッチェルの宣言を受けて、ジェイは沈んでいる理由を自分から話し始めます。
Mitchell: If you’re waiting for me to ask what’s going on with you, you just better keep waiting, ‘cause I learned my lesson.
(父さんに何があったのか僕が聞くのを待ってるなら、ずっと待ってればいい。もう懲りたからね。)Jay: I’m down about something.
(ちょっと気がふさいでることがあってな。)Jay: Something I knew was coming, and now it’s finally happening.
(来るって分かってたことが、とうとう現実になるんだ。)Jay: We’re turning my office into the nursery today.
(今日、俺の書斎を赤ん坊の部屋にするんだよ。)Modern Family Season4 Episode8 (Mistery Date)
I learned my lesson. は「痛い目を見て学んだ、もう懲りた」という決まった言い方です。be down about ~ は「〜のことで気分が沈んでいる」という意味で、about の後ろに落ち込みの原因を置きます。ここでは something とぼかしたまま切り出し、次の文で「来ると分かっていたこと」、その次で書斎の話と、少しずつ中身を明かしていく順番になっています。
Mitchell: You’ve been moping around like you lost your platoon over a room?
(部屋ひとつのことで、部隊を失ったみたいにふさぎ込んでたの?)Jay: Not just a room.
(ただの部屋じゃない。)Jay: It’s the only place in this house where I can still close the door and read a book or have a drink.
(この家で、ドアを閉めて本を読んだり一杯やったりできる、たった一つの場所なんだ。)Jay: Everything in there was mine.
(あそこにある物は、全部俺のものだった。)Jay: Who cares? Everybody’s got their problems.
(まあ、どうでもいい。誰だって悩みはあるさ。)Modern Family Season4 Episode8 (Mistery Date)
mope around は、元気なくふさぎ込んで過ごす様子を表す句動詞です。ミッチェルは「部隊を失ったみたいに」と大げさなたとえを添えて、原因が部屋ひとつだったことにあきれています。ジェイは Not just a room. と打ち消し、その部屋が自分にとってどんな場所かを説明したうえで、最後は Who cares? と自分から話を切り上げようとします。本音を言いかけてから引っ込める流れが、短い文の連続から伝わってきます。
「it wasn’t about ~」で本当の理由を言い直す
話を打ち切ろうとする父親に、ミッチェルは自分の経験を持ち出します。
Mitchell: Look, dad, I I had to give up my home office for Lily’s bedroom, and I was upset about it, too.
(ねえ父さん、僕もリリーの寝室のために家の仕事部屋を明け渡さなきゃならなくて、やっぱり気が沈んだんだ。)Modern Family Season4 Episode8 (Mistery Date)
ジェイの短い相づちをはさんで、ミッチェルはこう続けます。
Mitchell: I- I realize that it wasn’t about an office or a room.
(仕事部屋とか部屋の話じゃなかったって、分かったんだ。)Mitchell: It was about how Lily was gonna change everything.
(リリーが何もかも変えてしまうっていうことだったんだ。)Mitchell: But once we got her in there, I don’t know.
(でも、いざあの子をあの部屋に迎えたら、なんていうか。)Modern Family Season4 Episode8 (Mistery Date)
It wasn’t about A. It was about B. は「問題はAではなく、実はBだった」と理由を言い直すときの組み立てです。give up は「手放す、明け渡す」、be upset about ~ は「〜のことで動揺する、気が沈む」の意味で、ジェイの down about と同じく about の後ろに原因が来ます。ミッチェルは部屋の問題を、暮らしが変わることへの不安として言い直しています。
リリーを迎えてからの気持ちの変化まで話したミッチェルに、ジェイはこう返します。
Jay: Yeah, I guess I’m just nervous about everything, you know.
(ああ、俺はただ、何もかもが不安なんだろうな。)Jay: Thanks, kid.
(ありがとな。)Modern Family Season4 Episode8 (Mistery Date)
nervous about everything は「何もかもが不安だ」という意味で、書斎という具体的な理由の奥にある気持ちをジェイ自身が言い直した形です。I guess と you know で言い切りを和らげ、最後は Thanks, kid. と短くまとめています。
自分の落ち込みを down about で切り出したジェイが、ミッチェルの話を聞いたあとでは nervous about と言い換えています。同じ about の形でも、原因として置く中身が「書斎」から「何もかも」へ広がっている点が、この会話の流れを表していると言えます。
まとめ|気持ちを打ち明ける言葉と、聞く側の言葉
I’m down about something. で沈んでいることを伝え、mope around や It wasn’t about A. It was about B. で理由を言い直す。聞く側の Too late. や I learned my lesson. も含め、打ち明け話の進み方が短い言葉の積み重ねで見えてきます。
次回も『モダンファミリー』の会話を観ながら、英語表現を一緒に拾っていきましょう。
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