「flush money down the toilet」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E08で学ぶ英会話

「flush money down the toilet」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

あとになって「あのお金は無駄だった」と思い返し、小さな額でもつい悔やんでしまった経験はありませんか。

そんな気持ちにぴったりの「flush money down the toilet」を、『モダンファミリー』シーズン4第8話の前半、学力コンテストの会場でクレアが去年の出来事を振り返るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「flush money down the toilet」の意味とニュアンス

flush money down the toilet
意味:お金を無駄にする、お金をどぶに捨てる

flush money down the toiletは、お金を使ったものの、何も得られずに終わってしまい、二度と戻ってこない状態にすることを表す口語表現です。flushは水を「流す」、toiletは「トイレ」で、直訳は「お金をトイレに流す」となります。トイレに流したものは手元に戻らないので、取り返しのつかない無駄という意味につながります。

型としては、flush A down the toiletの形で、Aの位置にお金や時間、努力といった名詞が入ります。クレアの発言では過去形のflushedになっていて、I just flushed $4 down the toilet.のように、具体的な金額を入れて使われています。「お金を無駄にした」と言うとき、wasteのような中立的な動詞と比べて、流れて消えていくという映像が加わるので、悔しさや嘆きの気持ちが乗った言い方になります。

使われる場面は、買ったのに使わなかった会員権や券、意味がなかったと分かった出費、努力が水の泡になったと感じたときなどです。金額が大きい場合だけでなく、数ドルの出費に使うと、大げさに嘆いている様子が出ます。

【ここがポイント!】

  • 「flush money down the toilet」の核は、トイレに流して二度と戻らないお金のイメージ
  • flush A down the toiletの型で、Aにはお金のほか時間や努力も入る表現
  • 小さな金額に使うと、悔しさを大げさに言い表すおかしさも出るのがコツ

『モダンファミリー』S04E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

舞台は学力コンテストの会場です。クレアが座席用のクッションの値段を口にしているところへ、アレックスの名前が呼ばれ、問題が読み上げられます。クレアは去年の大会を振り返りながら、話の終わりでflushという言葉を使います。クッションの話から去年の振り返りへ移る流れと、最後に出てくる4ドルという金額に注目です。

Claire: You can get a 1-day cushion for $8, or a 2-day for $12.
(1日用のクッションは8ドル、2日用なら12ドルで手に入るのよ。)

Moderator: Alex Dunphy.
(アレックス・ダンフィー。)

Claire: Last year, I got 2
(去年、私は2つ)

Moderator: Who wrote the 95 theses?
(95か条の論題を書いたのは誰でしょう?)

Claire: My daughter went on to win the whole thing, and all I could think was “I just flushed $4 down the toilet.
(娘はそのまま大会で優勝したのに、私が考えていたのは「4ドルをトイレに流しちゃった」ってことだけだった。)

Alex: John Calvin.
(ジョン・カルヴァン。)

Modern Family Season4 Episode8 (Mistery Date)

シーン解説と心理考察

クレアの最初の発言では、1日用のクッションが8ドル、2日用が12ドルと、金額で選択肢が並べられています。座席の値段を細かく言い分ける調子には、数字を具体的に挙げながら話す様子がにじみます。

続けて、司会者がアレックスの名前を呼び、クレアは「去年、私は2つ」と話を始めます。クレアの話は「2つ」まで言ったところで、司会者の出題に重なります。そこへ司会者が「95か条の論題を書いたのは誰でしょう?」と問題を読み上げるので、クレアの話と出題が重なるように進んでいきます。

そのあとのクレアの発言は、去年のことです。娘がそのまま大会で優勝したのに、自分が考えていたのは「4ドルをトイレに流してしまった」ということだけだった、と振り返ります。優勝という大きな出来事と、4ドルという小さな金額を並べる言い方が、この発言の要になっています。flushという強い動詞が、数ドルの出費に使われることで、悔やむ気持ちの大きさが際立ちます。

最後にアレックスが「ジョン・カルヴァン。」と答えます。95か条の論題を書いたのはマルティン・ルターで、この答えは外れています。この場面は区切られます。クレアが去年の出来事を語る間にも問題が進んでいく、会話の流れが会場の空気を伝える場面です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

トイレに流したものは、水の渦に巻かれて見えなくなり、もう手元には戻ってきません。お金が渦に巻かれて消えていく様子を思い浮かべると、flush money down the toiletの意味が、映像とともに頭に入ってきます。

型で覚えるなら、flush + お金・時間・努力 + down the toiletという並びをひとまとまりで置いておきましょう。流す対象を入れ替えるだけで、いろいろな「無駄にした」を言い表せます。

クレアの発言では、この型に「4ドル」という小さな金額が入っています。優勝という出来事のかたわらで、4ドルが流れていく様子を思い浮かべると、金額の小ささと動詞の強さの落差が、そのまま印象に残ります。

例文で覚える「flush money down the toilet」

flush money down the toiletは、使わなかった出費や、水の泡になった努力を悔やむ場面で使えます。3つの例文で確認していきましょう。

I bought a gym membership and never went once. I basically flushed $500 down the toilet.
(ジムの会員になったのに一度も行かなかった。要するに500ドルを無駄にしたんだ。)
使わなかった出費を悔やむ日常の場面です。具体的な金額を入れると、悔しさの大きさが伝わります。

If we cancel the project now, we’ll flush six months of work down the toilet.
(今このプロジェクトを中止したら、半年分の作業が水の泡になります。)
会議で中止の影響を伝えるビジネスの場面です。お金ではなく、時間や作業を入れても同じ型で使えます。

A: Did you get a refund for that ticket?
B: No. I feel like I flushed fifty dollars down the toilet.
(A:あのチケット、払い戻しは受けられた?)
(B:ううん。50ドルをどぶに捨てた気分だよ。)
払い戻しを受けられなかった友人との往復会話です。I feel like …を前に置くと、気持ちの表現としてやわらかく伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

throw money away
(お金を捨てる、無駄遣いする)
throw money awayが「いらないものを捨てる」動きを表すのに対して、flush … down the toiletは、流して取り戻せないという戻らなさが前に出ます。

pour money down the drain
(お金をどぶに捨てる)
drain(排水口)に注ぎ込むイメージで、少しずつ、あるいは続けて注いだお金が失われる場面に合います。flush … down the toiletは、一度の出費が無駄になったという印象に近い言い方です。

waste money on ~
(〜にお金を無駄遣いする)
wasteは中立的で丁寧な言い方です。flush … down the toiletやthrow … awayは、悔しさや嘆きの気持ちが乗った口語的な言い方になります。

Note|flush … down the toilet と類義表現の使い分け

クレアがflushedを使った「4ドルをトイレに流してしまった」という言い方は、お金を無駄にしたと言い表す複数の表現のひとつです。ここでは、同じ「無駄にする」を表す4つの言い方を並べて、動作のイメージの違いを整理してみましょう。

一つ目は、クレアが使ったflush … down the toiletです。水に流して二度と戻らないイメージで、一度の出費が無駄になったという印象が中心になります。二つ目のthrow … awayは、いらないものを手放して捨てる動きです。捨てたものが戻らないことに焦点があり、流れていく映像までは伴いません。三つ目のpour … down the drainは、排水口に液体を注ぎ込むイメージです。注いだそばから失われていくので、かけ続けたお金や努力が実を結ばない場面に合います。四つ目のwasteは、動作のイメージを持たない中立的な動詞で、ビジネスの場面や丁寧な説明でも使えます。

たとえば、使わなかった会員権を悔やむなら、flush … down the toiletやthrow … awayが合います。長く続けた投資が実らなかったと言うなら、pour … down the drainが合います。金額の損失を客観的に述べるなら、wasteが落ち着きます。

クレアの発言では、4ドルという小さな額にflushが使われています。同じ「無駄にした」でも、動詞を選ぶことで、悔しさの強さや大げさな言い回しの雰囲気が変わることが分かります。

まとめ|4ドルの悔しさを、トイレに流す映像で言い表す

flush money down the toiletは、お金を使ったのに何も得られず、二度と戻ってこない状態にすることを表す口語表現です。flush A down the toiletの型で、お金のほか、時間や努力も対象になります。

使わなかった出費を悔やむときにも、水の泡になった作業を伝えるときにも、同じ型が使えます。throw … awayやpour … down the drain、wasteと並べて、動作のイメージの違いで使い分けることもできます。

クレアが娘の優勝のかたわらで、4ドルの出費ばかりを考えていたと振り返る場面は、悔しさの向かう先が、出来事の大きさとは関係なく決まることを、短い言葉で見せていました。

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