海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン4第9話では、公園の木が切られると知ったキャメロンが、木の上にとどまって伐採を止めようとします。計画を尋ねるミッチェルと、先に動いてしまうキャメロンの違いが、2人の言葉にはっきり表れる回です。
今回は、人を「計画する人」「行動する人」と呼び分ける言い方と、始める人と仕上げる人の役回りを指摘する表現を、話の流れに沿って見ていきます。
「list-maker」と「doer」で性格を呼び分ける
キャメロンは、木に最後の別れを告げに来たはずが、気づけば木の上にいたと話します。木を占拠していれば切られない、というのがその理屈です。木の下にいるミッチェルに向かって、キャメロンは2人の違いをこう言い立てます。
Cameron: You know what? You’re a list-maker, a planner.
(いいかい、君はリストを作る人、計画する人なんだよ。)Cameron: I’m a doer and an action taker!
(私は実行する人、行動を起こす人なの!)Modern Family Season4 Episode9 (When a Tree Falls)
list-maker は「やることをリストにまとめる人」、planner は「前もって計画を立てる人」です。どちらも動詞に -er を付けて「〜する人」を表す作りで、doer も do に -er を付けた「実際にやる人」という語です。action taker は take action(行動を起こす)を人の呼び名にした言い方で、doer とほぼ同じ意味を重ねて勢いを出しています。
キャメロンはミッチェルを計画派、自分を行動派と分けたうえで、自分は行動派だと言い切っています。英語では planner と doer を対にして、性格や仕事の進め方の違いを語ることがあります。自分のことを言うなら、more of a ~ を添えて「どちらかというと〜」とやわらげる形が使いやすいでしょう。
- A: Should we book everything before the trip?
(旅行の前に全部予約しておく?) - B: You’re the planner. I’m more of a doer.
(計画は君の担当だよ。僕はどちらかというと動く係だから。)
「What’s the plan?」と「make it up as I go」
ミッチェルが改めて計画を尋ねると、返ってきたのは計画がないという答えでした。
Mitchell: All right, Cam, let’s hear.
(分かったよ、キャム、聞かせて。)Mitchell: What’s the plan?
(で、計画は?)Cameron: I don’t know.
(分からない。)Cameron: I’m sort of making it up as I go.
(やりながら考えてる感じかな。)Mitchell: Are you sure you wanna do this?
(本当にこれをやるつもり?)Cameron: Yes.
(ええ。)Cameron: I’ve never been more sure about anything in my life.
(人生でこれほど確信したことはないわ。)Cameron: We need to teach our daughter the value of taking a stand, no matter the sacrifice!
(娘に教えなきゃいけないの。どんな犠牲を払っても、立場を貫くことの大切さを!)Modern Family Season4 Episode9 (When a Tree Falls)
What’s the plan? は「で、どうするつもり?」と計画の中身を聞く短い問いです。make it up as I go は、make up(作り出す)と as I go(進むにつれて)が組み合わさった形で、「その場その場で考えながら進める」という意味になります。計画派の問いに、行動派が計画はないと正直に認める組み合わせです。
続く Are you sure you wanna do this? は、本当にやるのかと念を押す問いです。それに対する I’ve never been more sure about anything in my life. は、「人生でこれ以上確かだったことはない」と比較級を否定して、最大級の確信を表す型です。I’ve never been happier.(これ以上ないほど幸せ)と同じ作りと言えます。
最後の taking a stand は「立場をはっきりさせて譲らないこと」です。計画はなくても決意は固い、という行動派らしさが、答えの並びから伝わってきます。
- A: What’s the plan for tonight?
(今夜はどうする?) - B: No plan. I’m making it up as I go.
(特に決めてない。そのときに考えるよ。)
「You start something」で始める人と仕上げる人を指摘する
その直後、キャメロンは劇団からの電話を受け、公演に出るために木を離れなければならなくなります。そこで持ち出したのが、約束を守るという理屈でした。
Cameron: It’s also important to show her the value of honoring one’s commitments.
(約束を守ることの大切さを見せるのも大事でしょ。)Cameron: And in this case, my commitment preceded my stand!
(それに今回は、約束のほうが先だったの!)Mitchell: This is so you, Cam.
(いかにも君らしいよ、キャム。)Mitchell: You start something, and then you expect me to finish it.
(何か始めては、僕に最後までやらせようとするんだ。)Cameron: So you’re not coming up here?
(じゃあ、上に来てくれないの?)Mitchell: No! No, I’m not.
(行かない!いや、行かないってば。)Mitchell: Come on.
(勘弁してよ。)Modern Family Season4 Episode9 (When a Tree Falls)
This is so you. は「いかにも君らしい」という言い方で、so + 人 がその人らしさを強調します。褒め言葉にも呆れにも使われ、ここでは不満の側です。start と finish を対にし、expect 人 to do(〜してくれるものと当てにする)で、始めた人が仕上げを相手に回す構図をまとめています。
やがて木の上にとどまっていたのはミッチェルのほうで、降りるよう求める警官に、こう説明します。
Mitchell: And my partner– he’s all up in arms about them cutting it down, so
(それに僕のパートナーが、この木が切られることにすごく腹を立ててて、それで……)Police Officer: Well, if your partner’s so worked up, why isn’t he here?
(そんなに熱くなってるなら、なんでその本人はここにいないんだ?)Mitchell: Oh, well, that’s a very good question.
(ああ、それはすごくいい質問だね。)Mitchell: It’s because he starts things, and he doesn’t finish them, so then I have to.
(あいつは何でも始めるくせに最後までやらないから、僕がやるはめになるんだよ。)Modern Family Season4 Episode9 (When a Tree Falls)
be all up in arms about ~ は「〜にひどく憤っている」、worked up は「気持ちが高ぶっている」という意味です。that’s a very good question は、答えにくい問いを向けられたときに、まず相手の問いを認めてから答える返し方として使われることがあります。ここでは、本人がいないのはなぜかと突かれたミッチェルが、その理由をそのまま明かします。キャメロンに向けた不満を、第三者への説明として言い直している点が面白いところです。
まとめ|計画派と行動派の英語
list-maker・planner・doer で性格を呼び分け、What’s the plan? と make it up as I go で計画の有無を確かめ、You start something で始める人と仕上げる人の役回りを指摘する。性格の違いを語る言葉が、木をめぐる2人の会話にそろっています。
2人のやりとりを思い出しながら、『モダンファミリー』で英語を楽しんでいきましょう。
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