海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第15話から、外来語の単数形と複数形をめぐる英語を取り上げます。旗の番組の生配信を無事に終えたシェルドンたちが、部屋の片づけをしながら言葉を交わす場面が舞台です。
confettiの単数形はconfetto。そんな豆知識の切り出し方から、英語に入り込んだ外来語の意外な姿まで、肩の力を抜いて楽しめる話題を見ていきましょう。
「Did you know ~?」豆知識を切り出す型
生配信の成功を祝い合ったあと、片づけの最中に、シェルドンが唐突に問いかけます。
Sheldon: Did you know the singular of confetti is confetto?
(confettiの単数形がconfettoだって知っていたかい?)Amy: Interesting, and when would you use the singular?
(興味深いわね。それで、単数形はどんなときに使うの?)Sheldon: I’m glad you asked. Amy, you have a confetto in your nose. No, no, no, no. Other side. There you go.
(よくぞ聞いてくれた。エイミー、君の鼻にconfettoが1枚ついているよ。いや、違う違う。反対側だ。そう、それでいい。)TBBT Season9 Episode15
Did you know ~? は「〜って知っていた?」と豆知識を切り出す定型です。the singular of ~ is ~(〜の単数形は〜だ)という言い方とセットで覚えると、語の形の話題でそのまま使えます。
エイミーの when would you use the singular? のwouldは、「使うとしたら、どんなとき?」と一般論を尋ねる働きです。
シェルドンの I’m glad you asked.(よくぞ聞いてくれた)は、説明を始める前の決まり文句です。待ってましたと言わんばかりの前置きが、鼻先の紙吹雪1枚という思わぬ答えにつながります。
confettiだけではない、英語の中の外来語
confettiはイタリア語から英語に入ったとされる名詞で、複数形のまま「紙吹雪」を指す語として定着しています。1枚だけを取り立てて呼ぶ機会がそもそも少ないため、単数形のconfettoが日常の英語で顔を出す場面はまれです。
同じように、外国語由来の複数形が代表形のようになった語は他にもあります。
| 複数形 | 単数形 | 意味 |
|---|---|---|
| confetti | confetto | 紙吹雪 |
| graffiti | graffito | 落書き |
| paparazzi | paparazzo | 有名人を追うカメラマン |
graffitiやpaparazziも、日常会話では複数形で使われるのが基本で、単数形は改まった書き言葉などに限られる傾向があります。
こうした対応をすべて暗記する必要はありません。複数形が基本形になっている外来語がある、と知っておくだけで、辞書を引いたときの見え方が変わってきます。confettoのような単数形は、シェルドンの台詞のように、あえて豆知識として持ち出されるくらいの立ち位置と考えると実感に近いはずです。
「I got this.」片づけを引き受ける一言
引用した場面の少し前には、もうひとつ拾っておきたい表現があります。片づけはちっとも楽しくない、とこぼすペニーに、レナードが返す一言です。
Leonard: It can be. Confetti fight. Maybe you should take a break. I got this.
(楽しくできるさ。紙吹雪合戦だ。ちょっと休んだほうがいいよ。ここは僕がやるから。)TBBT Season9 Episode15
冒頭の It can be. は、直前の「楽しくない」を受けて「楽しくもなり得るよ」と切り返す省略の形です。canひとつで可能性を差し出す、軽やかな受け答えと言えます。
Maybe you should ~ は「〜したほうがいいんじゃないかな」と控えめに勧める型です。take a break(ひと休みする)と組み合わせて、相手を気づかう一言になっています。
そして I got this. は「ここは自分がやるよ」と引き受けを申し出る口語表現です。作業や役目を代わるときに短く頼もしく響く決まり文句で、家庭でも職場でも出番があります。
まとめ|1枚の紙吹雪から言葉の形へ
今回は、Did you know ~?で豆知識を切り出す型と、confetti・confettoに代表される外来語の単数形・複数形、そしてI got this.という引き受けの一言を見てきました。
ふだん何気なく使っているカタカナ語も、英語の中では思わぬ形をしています。『ビッグバン★セオリー』の会話をきっかけに、言葉の形そのものを眺める楽しさが見えてきます。
同じ回を扱ったコラムやまとめ記事をたどると、エピソード全体の流れの中で表現を確かめられます。


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